50話 迷宮城攻略⑤
右のドアを開くと、そこからは道が続いていた。その道はかなり長さがあり、奥の方が全く見えなかった。
「これだけ長いと城を突き抜けてるはずなんだけどね」
「多分作ったやつが魔法でどうにかしてんだろ」
動く石像や消える地面、明らかに城より長い道を見る限り、この迷宮城の創設者は相当な魔法使いだったのかもしれない。
それから歩くこと数十分、まだ道は続いていた。
「長いですね……」
「もうそろそろなにか見えてきてもいいだろ」
「疲れたよ〜」
愚痴をこぼしながら歩くことさらに20分。まだ景色は変わらなかった。
「どんだけ歩いた?」
「もう5キロは歩きましたね」
「まーだーなーのー」
ここまで何もないとそろそろ心配になってくる。だが、後ろに戻っても意味がないので前へと進んでいく。
そして再び20分後、ついに一番端が見え始めた。よく見てみると次の部屋へと繋がるドアもある。
「やっとですね」
「よかった。このままゴールがないのかと思ったぞ」
「早くいこ!」
シオリは一目散にそのドアへと走っていく。
「おーい、もしかしたら罠があるかもしれないから気をつけろよ」
俺はこんな簡単にたどり着くはずがないと思い、シオリに注意を促す。しかし、シオリは俺の言うことを聞こうとしない。
「大丈夫!今まで何もなかったんだから。さすがに……」
そう言った時の事だった。シオリの足元からカチッと何かを押した時の音がした。すると
「あれ、地面が……!」
俺達のいる長い道のりが傾き始めたのだ。
その瞬間、俺は何も言わずにすぐに後ろへと走り出す。
「る、ルイさん!?どうしたんですか?」
リボンが何か言ってるが、俺はただただ必死に後ろへと走り続ける。
「おーい!ルイさん!ってシオリさんも!?」
事態のやばさに気づいたのか、シオリも俺に続いて走り始めた。
「リボン逃げるわよ!」
「え、なんで……」
リボンは訳が分からず、まだ足が止まっている。その時、奥の方から何か大きいものがドシンと落ちてきた。
「え、」
落ちてきたものは大きな丸い鉄の塊だった。




