44話 有名になりたい
ラジールの家から帰ってきたあと、俺達はどうしたらシオリが人気者になれるか話し合っていた。
「どうやったら人気者になれると思う?」
「まずシオリが勇者だって認識してもらうとこからだろ」
シオリが勇者だとみんなに知ってもらわないと人気者になるのは難しい。
「それなら街中で私が勇者だって言い回ってくるのは?」
「信じてもらえるわけないだろ。鼻で笑われて終わりだ」
「じゃあどうすればいいの?」
「なにかでかいことを成し遂げるしかないだろ」
魔王の幹部クラスのモンスターを倒したり、有名な財宝を見つけたり。そういった皆が驚くようなことをすれば、注目を浴びることができるかもしれない。だが、
「強敵の情報とか、財宝の情報とか全然しらないんだよなー」
結局、情報を集めないと動けない。
誰かそういった情報をたくさん持っている人はいないか考えていると、
「ギルドマスターに聞いてみるのはどうですか?」
ギルドマスターか。
確かにあの人なら色々な情報を持ってそうだし、しかも比較的有名人だから有名になる方法とかも聞き出せるかもしれない。
「いいね。聞きに行くか」
俺達はすぐにギルドへと向かった。
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「強敵か財宝の情報はないかって?」
「はい!それを教えて欲しくてきました」
シオリが情報について聞き出すと、ギルドマスターは不思議そうな顔をする。
「この前大金が入ったのにまだ稼ぐのか?それにあなたは勇者だろう。確か幹部の居場所を突き止めたから倒しに行くときいたのだが」
「私だけ誘われてないです……」
状況を察したのか、ギルドマスターは何とかフォローをしようとする。
「い、いや、もしかしたら休憩しといてって気持ちで呼ばなかったのでは……」
「いえ、嫌いだから連れていかなかったって言われました」
「……そうか。まぁそれは置いといてだな」
なかなか強引に話をそらしたな。
ギルドマスターは何も聞かなかったことにして、話を進める。
「1つだけ財宝があると言われてる場所なら知っている」
「どこですか?」
「迷宮城だ」
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