表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/152

42話 ラジールの家

「あいつらより先に魔王の幹部を倒せばいいんだわ!」


シオリが勢いよく立ち上がって意気込んだのはいいが、


「俺達は幹部がどこにいるのかわからないだろ」


「そうですよ。ほかの勇者様も居場所を教えてくれるとは思えないです」


魔王の幹部の居場所を知っているのはほかの3人の勇者だけ。俺達を毛嫌いしているわけだから教えてくれるとは思えない。


「大丈夫!巧みな話術でポロッと吐かせるの!」


そんな無茶な。俺達が行ったらそりゃ警戒されるだろう。


「それは無理だな。ライトはこの前の戦いのせいでかなり警戒してくるだろうし、レイに関しては1回会った時に色々あったからな……」


「じゃあラジールは?」


「ラジールは……3人の中じゃまだマシだと思うけど」


「ラジールに聞きましょ!」


確かにラジールはほかの2人に比べたらまだマシだ。だが、マシなだけで勇者の集会の時に完全にシオリのことを嫌っていた。


「無理だと思うけどな」


「大丈夫よ、ラジールって筋肉のことしか考えてないよ。聞いたらポロッと言っちゃうって」


そんなわけあるか。


それでも、こういう時は行動しないと始まらないので、とりあえずラジールの家へと行くことにした。



ラジールの家は王の城の近くにあった訳だが、


「でかいな……」


「さすが勇者様ですね」


その大きさは俺達が買った家よりも何倍もでかく、一軒家と言うより屋敷みたいなものだった。


「勇者同士なのに……なんでこんな差が……」


またもや勇者としての待遇の差を感じ、シオリが落ち込んでしまう。


「お、おい!早くラジールを呼ぼうぜ」


「そ、そうね。おーい!ラジール!私だけど!」


とりあえずシオリの気持ちを立て直し、大声でラジールを呼ぶ。だが、反応がない。


「あれ、いないのかな」


「いや、もう1回呼んでみようぜ。ラジール!!出てきてくれ!!」


「ラジール何してるの!!早く出てきて!」


「ラジール様!!ちょっと出てきて貰えますかー!」


それでもやっぱり返事がない。

おかしい。遠征から帰ってきたから居るはずなんだが。

それから俺達は諦めずにずっと呼び続けた。


「はやくでてこーい!」


「遅いわよー!何してるのー!」


「寝てるんですかー?起きてくださーい!」


「はよー!!!」


「おそーい!!」


「起きてー!」


「あーー!!!」


「わーー!!!」


「うーー!!!」


「うるさぁーーーい!!!!!」


しばらくすると、顔を真っ赤にしてラジールがでてきた。


「ってお前らか!ちょっとぐらい待てねぇのか!大体最後の方ただ叫んでただけじゃねぇか!」


「遅いよ。もっと早く出てきてよ。何してたの?」


「筋トレだ」


シオリの言う通り、本当に筋肉のことしか考えてないのかもしれない。


「用件はなんだ?」


ラジールはぱっぱと帰って欲しいのか、面倒くさそうな顔をしながら話を進める。


「魔王の幹部の居場所を私達にも教えて欲しいの」


「無理だ」


即答だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ