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36話 1000万の領収書

「うぅ、きもちわるい……」


次の日、目が覚めると俺はちゃんとベッドの上で寝ていた。

ベロ酔いしてレイにボコボコにされてよく1人で宿に帰ってこれたな。


とりあえず傷の治療でもしようと思ったのだが、怪我したはずの場所が全然痛くない。


「あれ、治ってる?」


不思議に思い、周囲を見ると俺の横でリボンが寝ていた。


「うわぁ!何やってんだお前!」


「んー、おはようございます……」


俺の悲鳴でリボンは目を擦りながら身体を起こした。とりあえず寝巻きがえろい。

そんなことより


「なんでここにいるんだ?」


「えーと、昨日寝れなかったので外歩いてたんですけど、ルイさんが血流しながら倒れてたんで頑張って運んで治療しました」


「それは本当にありがとう」


この子は案外いい子なのかもしれない。最初に刺された時はヤバいやつだと思ったが、それ以外では何回もお世話になってしまっている。


「お酒飲んだんですか」


「うん、だからかなり気持ち悪くてな」


「もう、しかたないですね」


リボンはやれやれと言った顔をしながら俺の胸に手を当て呪文を唱える。


「リフレッシュ」


すると、さっきまでの頭の痛さや気持ち悪さがすっと引いていくのを感じた。


「はい、これで大丈夫ですよ」


「ありがと。やっぱお前の魔法すげぇな」


「ふふ、いつでも頼ってくださいね。あ、それと」


リボンが何かを思い出したのか、胸の中に手を突っ込む。そして取り出したのは1枚の紙切れだった。


「これ、なんですか?」


それをよくみると領収書と書いてあった。そして、その額は


「1000万?」


「はい、ドリームナイトっていう店からのです。昨日ルイさんのポケットに入ってましたよ」


「え?」


二日酔いが覚めた俺は、昨日のことを懸命に思い出す。レイに壁に埋められたあと、その店のオーナーと黒服が来て……それから壁を直せとか酒代払えとかめちゃくちゃ言われて……


「思い出した……」


その後、手持ちじゃ足りなかった俺はダッシュで宿に戻って金を持ってきたんだ。フレイも同じ額請求されてたけど、払えないから泣きそうな顔をしてたな。


そんなことより、これはまずい。シオリにバレたら殺されてしまう。


「どうしよう……」


頭を抱えていると、今1番会いたくない人が俺の部屋へと入ってきた。


「ねぇルイ!お金も入った事だし私達の家を買いましょ!」

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