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33話 嫌われ勇者

それから俺達はフレイがオススメした店を次々とまわっていった。不思議な魔道具がたくさん売ってる店や世界中の装備品を集めている店、よくわからない卵を売っている店など独特で面白いところが多くあった。中でもいちばん良かったのは


「やっぱりモンスター食堂が1番良かったな」


「だろ!?俺のイチオシの店だぜ!」


モンスター食堂はモンスターを取り扱っている飲食店であり、見た目は気持ち悪いものも多くあるが、味は想像以上に美味しかった。


「特にデッドウルフの肉は最高だった」


「あの肉汁がたまんねぇんだよな!」


「そうそう、今までくった肉の中で1番美味かった!それに比べてゴブリンは……」


「あぁ……あれはさすがに不味かったな……」


その店で唯一不味かったのがゴブリンの肉だ。ゴブリンの肉はかなり臭く、店側も完全にネタとして出していたらしい。

そんなことを話しながら歩いていると


「今さらだけどそんな金使って大丈夫なのか?ルイ達借金があるんじゃ」


心配になったのか、唐突にフレイが聞いてくる。


「借金ならもう返したよ」


「どうやって!?」


この驚きよう、もしかして俺達が魔王の幹部を倒したことを知らないのか?


「魔王の幹部を倒した報酬だよ」


そう言うと、フレイは口をあんぐりと開けさらに驚いた表情を見せる。


「魔王の幹部を倒したのってお前たちの事だったのか!」


「やっぱり知らなかったのか?」


「あぁ、それならレイがあんなに機嫌悪かったのにも納得がいくな……」


「お前のとこの勇者がどうかしたのか?」


「あぁ、魔王の幹部が倒されたあと勇者と王の集会があってな」


あ、うちの勇者呼ばれてない。

そう思ったがひとまず黙っておく。


「それで?」


「その集会から帰ったあと、あんなふざけた連中が勝てるわけがない!とか言いながらずっとイライラしてたんだよ」


うん、絶対俺達のことだ。


「酷いな、そこまで言わなくても」


「いや、でも勇者達の気持ちはわからなくもないぜ」


「なんでだ?」


「ルイのとこの勇者が壊した城を直すのを手伝わされた挙句、金も請求されたらしいからな」


「金もか!?そんな話初めて聞いたぞ」


「まぁルイのところと比べたら額が少ないからな。それでも最初の方は借金返済の為に働いてたらしいぜ。俺も少し手伝わされたしな」


「それは、なんか、すいません……」


自分が壊してもないものの修復をさせられ、挙句の果てに金も要求される。そりゃあシオリに怒るのも当たり前だ。

それに、俺もちょっとずるをして勇者に勝っちゃったし……今の俺達の評価はどん底だろう。


「気にすんな気にすんな!聞いた話だと仕方ないところもあるしな」


「そ、そうか。ありがとな」


わざわざ気を使ってくれてありがたい。

そう思っていたところ、フレイが急に悪い顔をして


「そのかわり、ちょっとお前には付き合ってもらうぜ」


急に俺を引っ張って歩き始めた。

俺はこれからどんなことをされるのだろうか。


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