31話 3人でクエスト②
一先ず俺とシオリでモンスターを倒したので、次は3人で戦うことになった。
「リボンは回復魔法以外に何か使えるのか?」
「はい。仲間のステータスを上げるブーストとか、ちょっとした罠魔法とか使えます。あと、攻撃魔法もちょっとだけ使えますがシオリさん程じゃないです」
ヒーラーなだけあって完全に補助役って感じだな。しかもブーストと罠魔法はかなり便利そうな魔法だ。
「ちょっと試してみるか」
俺達は実践を行うべく、再びモンスターを探した。そしてまたすぐに見つけることができたのだが、
「デッドウルフか……」
デッドウルフはここら辺ではいちばん強いモンスターであり、ステータスアップしていない状態の俺では倒すのが少し難しい。
だが、練習には丁度いいかもしれない。
「リボン、2人で倒すぞ」
「え、私は!?」
「シオリはダメだ。魔法1発うって終わりだろ」
今は練習の時間だ。申し訳ないがシオリには待っててもらう。
「それじゃあいきますよ。ブースト!」
リボンが魔法をかけた途端、身体がスっと軽くなったのを感じた。
「おぉ、これはすごいな」
さすがに俺のステータスアップよりはかなり劣るが、それでも体感できるぐらいにはステータスが上がっているのを感じる。
「それじゃあ援護よろしくな!」
「わかりました!」
俺はそう言ってデッドウルフに向かって走り出した。デッドウルフもすぐに俺に気づき、戦闘態勢に入る。そして俺の首をめがけて噛み付いてきた。だが、俺はそれを難無くかわすことが出来た。
「いつもより敵の動きが遅く感じる」
いつもの俺ならデッドウルフの攻撃に反応できず、防御することしかできなかったが、ブーストのおかげでかわすことができた。
「それじゃあいくぜ!」
俺は敵の攻撃を交わしたあとすぐに距離を縮める。デッドウルフは体勢を立て直すために一旦距離をとろうとするが、
「スワンプ!」
リボンの罠魔法が発動し、デッドウルフの足元がぬかるんだ。
「おりゃあ!」
ぬかるんだ地面に戸惑っている間に、俺は剣でデッドウルフの首を斬り落とした。
「やりましたね!ルイさん!」
「おう!」
今まで倒すのに苦労していたデッドウルフがこんなにも楽々と倒せるなんて。しかも、こんなにシオリが魔法で倒した時と違って死体が綺麗な状態で残るからアイテムもとりやすいし、第一俺の訓練にもなる。
「どんどんいくぞ!」
「はい!」
俺とリボンはこのあと2時間ぐらいずっとモンスター狩りをした。
その帰り道、
「私の魔法だってすごいのに……」
2時間以上放置されていたシオリが拗ねてしまったので、次のクエストでは思う存分暴れさせてあげた。




