30話 3人でクエスト①
新しくヒーラー役としてリボンが入ってきたので、戦闘訓練としてクエストに行くことになった。
「2人ともわざわざありがとうございます」
「いいのいいの、私達も新しく買った装備使ってみたかったからね」
俺達はこの前ガーラを倒して得た5000万ダリで、とりあえず性能がいい装備を買った。魔法耐久が強めの服や魔力の上がるローブ、切れ味抜群の剣など様々なものを買ったので少々値段はお高めだったが、5000万ダリからしたら屁みたいなものだ。
そうして、しばらく歩いているうちにモンスターが多数目撃されているエリアへと着いた。
「なんでわざわざ草原で戦うんですか?」
「それはちょっと理由があってな……」
「どんな理由ですか?」
「シオリは魔力のコントロールができないんだ」
その時ちょうどモンスターが出てきたので、
「シオリー。いつもみたいにお願い」
「はーい。いくよー!ファイヤー!!」
シオリが簡単な呪文を放つと、草原が火の海へと変わる。
「こんな感じでずっと暴走状態なんだ」
「な、なるほど……これは狭い場所や周りに何かある所じゃ危険ですね……でも!シオリさんが無理ならルイさんが戦えばいいじゃないですか!」
「これ見てみて」
俺は固有スキルの書かれたステータスカードをリボンへと渡す。
「ステータスアップ!?最強クラスの固有スキルじゃないですか!」
確かにステータスアップは制限がなければ最強の固有スキルだ。そう、制限がなければ。
「よく見てみろ」
「え……あっ、5秒間のみ……」
「5秒間!?」
俺は慌ててステータスカードを確認する。そこにはしっかりと5秒間と書かれてあった。
「やったぞ!3秒から5秒に増えた!!」
「え!やったじゃない!」
「あまり変わらない気が……」
強敵ガーラを倒して一気にレベルが上がったからか。固有スキルの方のレベルも上がっていたようだ。3秒と5秒は特に変わらないかもしれないが、これから伸びしろがあることがわかっただけでも嬉しい。
「まぁ俺が本気で戦えるのは一瞬だからな。こういう戦いはシオリにほとんどまかせてるんだ」
「へ、へぇ……それなのにルイさんは導人だから経験値は同じだけ入るんですか」
リボンの俺を見る目がダメな人を見る目と似ていたが、見なかったことにした。




