29話 3人目の仲間
「ヒーラーか……それなら1人優秀な回復魔術師がこの街にきたらしい。ちょっと呼んでくるよ」
ギルドマスターはそう言ってすぐに外へと出ていった。
回復魔術師か……
俺はよく怪我をするので回復魔術師が常にパーティーにいるのは確かに便利だ。前みたいにわざわざ街に戻るのもめんどくさいしな。
それにモンスターにやられて死ぬ危険性もぐっと下がるだろう。
「いい回復魔術師が来てくれるといいな」
「そうね!そしたらもっと強くなるわね!私達!」
俺達はどんな回復魔術師がくるのか楽しみに待っていた。そして、ギルドマスターが連れてきたのは
「あら、また会いましたね」
「うん、だよね」
「あ、ルイに脅されてた人だ」
あの頭がいかれている巨乳の女だった。
正直、シオリが回復魔術師が欲しいと言ってた時から何となくこいつが来る予感がしていた。
「なんだ3人とも知り合いなのか?」
「うん、ルイの怪我を治してくれた子なの」
「そうか!ならこの3人でパーティーを組んだらどうだ?」
「良いですわね!私も一緒に……」
「無理です」
このままだと、この女が仲間に入ってきそうだったので急いで却下する。
「なんでよ!すでに2回もルイの大怪我を治してくれたのよ!?」
確かに2回も命を救ってくれたのは本当に助かった。だが、1回剣でサクッと刺されたのだ。何も躊躇せずサクッとだ。また刺されるかと思うと怖くて仲間に入れられないのだ。
俺はそう理由を説明しようとすると、
「こいつの治療法は少し変わってるが、回復魔法でいったら私が今まで見た中で1番だぞ?」
あのギルドマスターが見て1番だとしたら相当な実力なんだろう。それでも怖さが勝ってしまう。
だが、少し変わった治療法とは何なのだろう。
「その治療法って?」
「はい、酷い怪我の時は私の体をくっつけることですぐに治すことができるんです」
「へー、だからルイにくっついてた訳ね」
俺にベッタリと抱きついてたのはそう言った理由があったからなのか。全く、なんてバカバカしい治療法なんだ。そんなの
「ぜひ僕達のパーティーに入ってください!」
仲間に入れるしかないだろ。
あからさまな手のひら返しに女性陣の目が痛い。少し怖いところがあるが、毎回あの治療法をやってくれるならいくらでも我慢してやる。
「り、リボンです。お願いします……」
「よろしく!!」
こうして回復魔術師が俺達の仲間に入ってきたのだった。




