22話 vsガーラ
「ここ、この前俺達が来たところだよな?」
「合ってる……はずよ」
前回行った北の湖は、特に特徴があるといったものではないが、綺麗な自然に囲まれていてマイナスイオンがたくさん出ているような所だった。
だが、今回は景色がガラッと変わっていた。周りの木々がなぎ倒され、誰かが暴れた様子が見てすぐに分かる。その誰かはもちろんガーラのことだろう。
「あいつ、めちゃくちゃキレてるじゃねぇか……」
「奥の方からすごい殺気を感じるわ」
この湖に来てから肌がピリつくような空気がずっと続いているのだ。俺達はびびりながらもその殺気がする方へと向かう。
しばらくして、ガーラは俺達が来るのがわかっていた様子で待っていた。
「よぉ、案外早く来たなぁ」
「ははは、どーも……」
ガーラはそれだけ言ってすぐに構える。
「殺される準備はできたんだな」
「ちょ、ちょっと待てって!なんでそんな怒ってるんだ!?」
「そーよ!私達何もしてないじゃない!」
「何も……?」
シオリの言葉が癪に触ったのか、殺気が前よりも酷くなる。
「お前のせいで魔王様に怒られたんだぞ!!」
「へ、私!?」
「そうだ!お前がアホみたいにうった魔法のせいで変な女の人形は粉々になって、もう一個の方は中に水が入って使えなくなったんだ!それを魔王様に言ったらそっから何時間も説教地獄だ!」
「なんかごめん……」
シオリは、理由がしょうもなくてポカンとしている。
しかし、ここで俺は思った。
もしかして俺関係無いんじゃね?
「俺には怒ってないのか?」
「あぁ、お前には特に恨みはない」
「そっかそっか!よかったぁ!」
俺は関係ない。つまり、別に俺は戦わなくていいのだ。あとはシオリに任せとけばいい。
「ルイ、まさか帰るんじゃないよね……?」
「いやー、俺は関係ないからな!帰らせて……」
「恨みはないがお前も殺す」
その一言で俺の気持ちは一気に底へと撃ち落とされる。
何もしてないのに殺されるなんて理不尽じゃないか!
「もうやるしかないのか……」
「ようやくやる気になったか」
俺達はいつでも戦えるように戦闘態勢に入る。
今、2回目のガーラとの戦いが始まろうとしていた。




