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20話 ギルドマスター

それから数日後、回復魔術師のおかげなのか案外早く怪我が治ったのですぐにギルドに向かった。


ギルドに着くと、受付の人に案内されギルドマスターの部屋へと連れていかれる。


「案外質素なつくりなんだな」


ギルドマスターの部屋だからもっと豪華なつくりになっていると思ったのだが、意外と普通の部屋だった。その部屋でギルドマスターかと思われる女の人が座っている。


「まぁこのギルドちっちゃいもんな」


「うちのギルドが貧乏で悪かったなクソガキ」


つい思っていることをポロッと漏らすと、ギルドマスターは鬼の形相で睨んでくる。


怖ぇ……


このギルドマスターは、黒髪ボブで顔は相当美人なのだが男勝りの性格なのだからだろうか。威圧感がさっきからすごい。


そう俺がビビっていると、シオリが小声で


「この人をあんまり怒らせちゃダメよ。めちゃくちゃ強い人だから」


そう警告されたのだが、ギルドマスターは入った時からずっと俺達を睨んでいる。


「なんかもう怒ってない?」


「なんでかしら?」


なんでこの人がこんなに怒っているのかは知らないがとりあえず高額報酬のクエストについての話を聞くことにした。


「まずあなた達はガーラについて知ってる?」


「が、ガーラですか……?」


「その様子だと知っているようね」


「まぁ一応知ってますね……」


ついこの前の出来事だからそりゃ知っている。それがどうしたのだろうか。


「その魔王の幹部であるガーラがここ最近になって急に暴れはじめたのよ」


「えっ……!?」


ここ最近ってことは、俺達と会ったあとのことだ。それなら原因は俺達が関係している可能性が高い。

ここは知らないフリをしたほうがいいだろう。


「なんででしょうねぇ……」


「わ、私たちは全然知らないわよ!ガーラの事なんて!」


なんとか知らないふりをできているかと思ったのだが、


「そうなんですか。でも目撃者の証言によると、ルイとシオリはどこだ!絶対に殺す!って言いながら暴れてたらしいですけどね」


「「……。」」


「やっぱりあなた達のせいなのですね?」


俺達はギルドマスターの圧に黙って首を縦に振るしかなかった。

それを見てギルドマスターは溜息をつき、


「早く倒してこいや」


「……!で、でも」


「でもじゃない。何があったか知らないがお前達が原因でガーラが暴れてるんだろ?責任は自分達でとんな」


「「はい……」」


あまりの怖さにキツすぎる依頼を受けてしまった。

報酬はガーラの危険度が上がったので1億5000万ダリ。借金を完済できる金額だがそれでも受けたくない。


「勇者とそのツレなんだからすぐ倒せるだろ。被害が出る前にな」


最後にそれだけ言われて、俺達は部屋を追い出された。


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