19話 ギルドからの指名
目が覚めると俺は自分の宿のベッドに横たわっていた。
よかった、あの後無事逃げれたのか。
俺は一安心し、体を起こそうとすると全身に激痛が走る。
「いってぇ!!!」
見ると身体中に包帯を巻かれていた。
俺の叫び声に気づいたのかシオリが部屋に入ってくる。
「あ、やっと起きた」
「シオリ!この怪我はなんなんだ?」
「それね、逃げる時に風魔法使って飛んでいったじゃない?あの勢いが強すぎて着地の時にグシャッてなっちゃったの」
俺は意識を失う前のことを思い出す。確かにあんな勢いで飛んだら着地の時に怪我をするのは当たり前だ。むしろよく生きていた方だ。
「それじゃあこんぐらいの怪我で済んだのも奇跡なのか」
「何言ってんの、身体中の骨が折れてたわよ。それを私が頑張って運んでこの街の1番の回復魔術師に頼んで治してもらったの」
「あ、ありがとう……」
今回は本当にシオリに感謝しないといけないな。
後、今度その回復魔術師にもお礼を言いに行こう。
「今度一緒にお礼しに行こうぜ」
「私もちょっと治療してもらったしね」
「ちょっと?」
「うん、打撲程度の怪我だったから」
「ま、まじか……」
ここに来てステータスの違いがでた。あの勢いで地面にたたきつけられて打撲程度って、どんな身体してるんだ勇者っていうのは。
「結局金も稼げなかったし、怪我もするし散々だったな」
俺は今回の宝探しを振り返り、嫌なことばかりでため息をつく。しかし、シオリは余裕そうな顔で
「いい話があるの」
「……なんか嫌な予感がする」
「本当よ!ギルドのお偉いさんからの依頼なの!高額報酬のクエストがあるから受けてくださいって」
「まじか!それはラッキーだな!」
ギルドからの依頼なら信用ができる。それにギルドのお偉いさんに指名されることはほとんどなく、指名されると大体がすごい報酬が支払われるらしい。
「怪我が治ったらすぐに来てって言われたから早く治してね」
「おう!任せとけ!」




