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13話 宝探し

噂を聞いた俺達は急いで支度をし、その日のうちに湖に着いた。周りに冒険者達がいないので一番乗りだと思うのだが、


「本当にこんなとこにあんのか?」


「普通の湖って感じだけどね」


湖の真ん中に宝がありそうな孤島があるわけでもないし、見渡した感じ湖の周りもただちょろちょろと木々がはえているだけだ。


「もしかして湖の底にあるのかしら」


もし湖の底にあるとしたら、取りにいく方法がないので諦めるしかない。


「とりあえず探してみるか」


俺達は悩んでも仕方ないので、とりあえず湖の周りを歩いてみることにした。

だが、いくら歩いてもそれらしき場所は中々見つからなかった。


「やっぱり宝は湖の中か……」


「もしかしたら宝自体ないのかもね」


結局所詮は噂話。これ以上探しても時間の無駄にしかならないと思った俺たちは諦めて帰ろうとした。そのすぐ後の事だった。


「ねぇ、あそこにあるのって」


そう言って、シオリが指差したのはただの大きな岩だった。


「ただの岩だろ。それが……」


普通に見たらよくある岩。だが、少し違和感がある。今までの道に岩など1個もなかったのだ。


「そういえば岩なんか見なかったな」


「でしょ?それにあそこから怪しいオーラがプンプンするの!」


なんだその怪しいオーラっていうのは。


そう思ったが、もうなんでもいいから期待したい。ここは最後の望みにかけて調べてみよう。


俺達は念の為、岩を入念なく調べた。

だが、近くで見てもやっぱりただの岩だった。


「おかしいわね……怪しいオーラが凄かったんだけど」


「お前の勘なんて当てにならなかったな」


「なによ!」


シオリはほっぺを膨らませながらプンプンと怒っている。でも、怪しいところはもう無いのだ。


「もう諦めて帰るぞ」


そう言うと、シオリはまだ諦めてないのか


「待って、あの岩に魔法打ち込んでもいい?」


「わかった。それで何もなかったら本当に帰るぞ」


ここは、森林や洞窟と違って木が少なく空間が広いので、シオリが思いっきり魔法をうっても周りに被害は出ないだろう。


「いくわよ、ライトニング!!!」


シオリが呪文を唱えると、空から岩に向かって激しいイナズマが落ちる。爆音とともに、岩が砕け散ったかと思ったのだが、


「岩が割れてない!?」


「嘘!?私の全力の魔法なのに!」


勇者シオリの魔法、つまりこの世界でトップクラスに強い威力の魔法をこの岩は耐えたのだ。


これは怪しすぎる……


そう思った時だった。


「おいおい、何かあったのか!?」


今の爆音で近くにいた誰かがやってきたのだ。

そして、その誰かは人間ではなかった。


「獣人……?」


それは、黒いライオンの顔をした獣人だった。


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