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116話 風呂突撃

グレイがギルドマスターにボコられた後、俺は散々ギルドマスターの愚痴に付き合わされ、帰るころにはもう夜になっていた。


「はぁ疲れた」


機嫌を取りながら話すのがこんなにきついとは思わなかった。世の中の営業のサラリーマンがこんなのを毎日しているのなら、すごいとしか言いようがない。


というか、シオリあいつ逃げたよな。

思い出したら段々とイライラしてきた。帰ったらげんこつを食らわせてやろう。そう思いながらドアを開ける。


「ただいまー…あれ?」


珍しく返事がなかった。いつもならリボンが迎えに来てくれるのに。

リビングを見てみてもやっぱりいない。二人とも出かけているのか。そう思ったとき、かすかに声が聞こえてくる。それも二人の声だ。

俺は声のするほうへと向かうと、そこは家にある温泉だった。


「なんだ、風呂か」


だからただいまがなかったのかと納得する。俺はリビングに戻り、ソファにだらっと転がる。


「あれ?」


俺はここで一つ疑問が浮かんだ。

なぜ、俺はこの家に来てから風呂を覗きに行っていないのかと。

普通、思春期の男子だったら行くにきまってるだろう。


そう思ったら行動せざる得なかった。

俺はすぐに服を脱ぎタオルを巻いて風呂の入り口まで行く。だが、そこまで来たのに足が進まない。


そうか。俺はヘタレだったのか。


今までなぜ風呂に突撃してこなかったのかわかった。でも今日は違うんだ!

そう決意し、思いっきりドアを開ける。


「わぁすごいです!本当に来ましたよ」


「やっぱりね。そろそろ来ると思ったよ」


「え?」


勢いよく入ってきた俺に二人はびっくりもせず、むしろ笑っていた。


「そろそろ来ると思ってたって?」


「シオリさんがルイさんが今日ぐらいに覗きに来るんじゃないかって予想してたんです」


「どうせヘタレだから最初のほうには来ないと思ってたよ。だから時間がたった今ぐらいかなって」


全て読まれていた。いくら幼馴染とはいえここまで読めるものなのか。

ヘタレの行動を読まれていたことはすごい恥ずかしいが、ここまで来たら開き直ってやる。


「いいさ。今日で全部目に焼き付けてやる」


「残念でした~。水着きてます」


そういって二人は立ち上がる。確かに水着を着ていた。

すごい残念な気持ちになったが、これもこれでよかった。


俺は二人の水着姿を眺める

シオリもいいが特にリボン。威力が半端ない。

シオリの胸を見た後にリボンのを見ると、余計にすごさがわかる。


「おぉ、すげぇな…」


「なんかすごいむかつくんだけど」


「大丈夫。ほとんどリボンしか見てないから」


「それがムカつくの!」


「アハハ…」


あまりにもリボンのばかり見てしまったので、シオリは怒って俺を蹴った後に風呂に入ってしまった。

今日ギルドマスターから逃げた仕返しはこのぐらいにしといてやろう。

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