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111話 魔王軍脱退

グレイについての話し合いは、ギルドマスターが乙女モードのまま続いた。

まず、話しておかなくてはいけないのがグレイは人を殺したことがないということだ。これを信じてもらえるか信じてもらえないかで大きく今後が変わってくる。


「まず、僕のことについて色々と報告が言ってると思うんですけど…その報告はデマで僕は人を殺したことがありません。信じてくれますか?」


グレイは身の潔白を表明するために、真剣に訴える。相手はあのギルドマスターだ。絶対に一筋縄ではいかない。きっと証拠を持ってこいなど、無茶なことを言ってくるに違いない。


「信じます」


「嘘だろ…」


魔王幹部の言ったことを一瞬で信じやがった。


「それじゃあ賞金のほうは…」


「すぐに取り下げるよう手配しときますね」


すごい。あのギルドマスターが優しくなっている。人はここまで変わるものなのか。


「ありがとうございます。それで、この街には住んでもよろしいでしょうか?」


「ぜひとも住んでほしいです!」


まさか、ここまで許してしまうのかとおもったのだが、


「ですが、魔王幹部をかくまうことは禁止されています。ばれたら即死刑です」


さすがにまだ理性は働いているようだ。

この街には住めない。というより、まず街に住むことができない。そうなったらグレイを野放しにしてしまうことになり、意味がなくなってしまう。それに情報が欲しいときに不便だ。

なんとかしてこの街にいさせることはできないだろうか。そう考えていると、


「じゃあ、魔王幹部やめちゃえばいいんじゃないですか?」


リボンがほぼ無理であろう案を言い始めた。たしかにそうすることが一番早いのだが、グレイは見たところ魔王に忠誠を誓っているようだった。そう簡単には…


「わかりました。やめます」


やめてしまった。あんな魔王のことは誇らしげに語っていたのに、忠誠心のかけらもなかったのだ。


そんなんでいいのかグレイ。


そう言いかけたが、心の中で我慢した。

結局、話し合いはすぐに終わり、グレイは魔王幹部をやめ次第この町に住んでいいことになった。

また、グレイの賞金に関しては魔王幹部グレイはもういないということですぐに取り下げられた。俺たちは今回頑張った褒美として、かなり多くのお金を手に入れることができたのだが、シオリの一番欲しがっていた名誉はもらうことができず、今でもぐちぐちと文句を言っている。

シオリが有名になる日もまだ先になりそうだ。

これでグレイ編完結です。

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