105話 グレイの悲しき過去
グレイは小さいころからイケメンだった。街を歩けばみんなグレイに目がいってしまい、学校では女子が勝手にグレイのことで喧嘩してしまうぐらいにはイケメンだった。
そんだけイケメンなだけあってもちろんモテモテだったのだが、グレイはほとんど彼女を作らなかった。それは彼女を作るとその次の日には彼女がいじめにあってしまうからだ。毎回そんなことばかりで嫌になり彼女を作るのをやめた。
しかし、グレイも男だ。大人になるにつれて性についての興味がどんどんとわいてきた。しかし、このころになると崇拝レベルまでモテていたグレイに近づける女の人はいなく、グレイは童貞のままだった。
そんなある日のことだった。グレイは夜道を歩いている最中に何者かに襲われ、人気のないところまで連れていかれてしまった。その相手はサキュバスだった。
「あら、想像以上にイケメン!」
サキュバスはグレイの顔を見るなりすぐに唇を奪った。最初はグレイも抵抗していたが、サキュバスの豊満な体を見てすぐにおとなしくした。グレイは思ったのだ。今日やれると。
グレイはわくわくしながらその時を待った。そしてついにサキュバスがズボンに手をかける。
「こっちはどうかしら」
そのままグレイはズボンを下げられ、グレイのグレイとサキュバスはついにご対面した。
やっとできる。そう高揚したグレイだったのだが、
「ぷっ…ちっさ…」
サキュバスが自分の息子を見て笑ったのだ。だが、泣きそうになりながらもグレイはどうしてもやりたかったので、聞こえなかったふりをして耐えた。しかし、
「あー、やっぱいいや。ごめんね、襲っちゃって」
そのあと何もやらずにそそくさと帰って行ってしまったのだ。襲われて何もやらずに捨てられる。それは男のプライドをえぐるように傷つけるだろう。しかし、グレイはそれも耐えた。自分の息子をけなされて男としてのプライドをえぐられたが、グレイは立ち上がったのだ。
それからなぜか急に毎日のようにサキュバスに襲われるようになり、息子を見られて捨てられる日々が続いた。
そして捨てられること丁度百人目。ついにグレイの心が折れた。
それからグレイは女性恐怖症になってしまったのだ。
「……といった理由だ」
話し終わったグレイは目に涙を浮かべていた。




