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103話 デスファイヤー

残るはシオリだけになった。


急いでシオリを投げようとしたのだが、目が合うとシオリは逃げ出そうとする。


「待て!」


五秒という短い制限時間でしか動けないというのに無駄な動きをされたら困る。

俺はすぐさまシオリを捕まえ無理やり丸め込む。


「いやぁ!触んないで!」


「はっはっは!残念だったな!」


シオリはジタバタと暴れまくるが今は俺のほうが力が強い。

そのままグレイのほうへと投げ込んだ。


レイによって作られた道を二つの球、いや、二人の人間が勢いよく通っていく。

まず最初にたどり着いたのはリボンだ。

いきなり飛んできたレイに足止めをさせられているグレイ。焦っていたのか飛んできたリボンに気づかず、頭と頭が衝突する。

リボンのスピードが相当速かったのか鈍い音が鳴り響いた。


「い、いたそ…」


案の定リボンは頭を押さえながら地面に転げまわっている。

一方でグレイは女に触れてしまったことで「ヒェッ」と情けない声を出してフリーズしてしまっていた。やはりグレイの女性恐怖症は相当なものだった。

そしてそこに飛んでくるのがシオリだ。


しかし、グレイはすぐに意識を取り戻してしまう。


まずい…!逃げられる!


予想通りグレイは意識を取り戻してすぐその場から離れようとする。だが、グレイは動かなかった。


「逃がしませんよ…」


「…!お前!」


リボンがローズバインドでグレイの足を止めていたのだ。グレイならローズバインドならすぐにほどけるのだが、今はそんな時間もなかった。もちろんシオリがすぐそこまで飛んできているからだ。


「レイ!リボンを連れてって!」


シオリはそう言って杖を構える。


「あんたでストレス発散させてもらうわ」


「くっ…」


「デスファイヤー!!」


今まだに見たことないどす黒い炎がグレイを包み込んだ。その炎を見て何故か俺も身震いしてしまった。




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