100話 作戦執行直前
「思いついたぞ作戦」
「本当ですか!?」
「うん。でも俺の予想が外れてたら終わりだけど」
「おいおい大丈夫なんだろうな」
「多分大丈夫だ」
俺の予想は確定ではないがかなり自信がある。時間のない今はこの予想にかけるしかないのだ。二人ともそれはわかっているようで俺のあいまいな答えに追及してこない。
「それで、考えた作戦ってどんなものなんだ?」
「あぁ、それなんだけど一旦シオリ達も呼ばないと。リボン、先にシオリたちのところに行っててくれないか?」
「わかりました」
リボンはそう言ってすぐにシオリ達のところへと走っていった。
「よし、とりあえず作戦なんだけど」
リボンがいなくなってすぐに作戦を話し始めると、フレイは驚きながら
「おいおいリボンちゃんいないのにいいのか?」
「あぁいないほうがいい。とりあえず作戦を聞け」
俺はフレイを黙らせてから考えた作戦を話した。作戦の全部を聞いたフレイは苦笑いしながら
「ははは…こりゃ言えねぇな」
俺がリボンを先に行かせた理由に納得していた。
「だろ」
「しかも成功しても後で…」
「後のことは考えちゃダメだ。それよりお前できるか?俺の言ったこと」
「あぁなめんなよ。意外と力はあるからな。それに俺の魔法に固有スキルも合わせれば楽勝だ」
「ならよかった」
この後もう一度作戦を確認し、俺たちもしおりたちのところへと向かった。
シオリ達はさっきまで地面から生えた触手達の相手をしており、今見ると増えに増えていた触手もかなり数が減っていた。この短時間であれだけの量を減らせるのは勇者二人の力があってこそのものであろう。
「それで作戦って何?」
シオリ達のところへ着くなり疲れた顔をしながら聞いてくる。
「あぁ、作戦なんだけど直前まで待ってくれ」
「え?なにそれ?」
「理由を教えてください」
本来は作戦は早く伝えたほうがいいに決まっている。そんなことは誰でもわかっているので今の状況に2人は意味が分からないと怒っているのだ。だが、今回の作戦的に先に言えない。それは拒否される可能性があるからだ。だから作戦を決行する直前の断れない状況まで待つしかない。あと、今怒られるのが怖いという理由も少し入っている。
しかし、今いったことを正直に話すことはできないのではぐらかしてお願いする。
「色々あって今は言えない。でも絶対成功するから!シオリ今度何か言うこと聞くから今はこれで許してくれ!」
そう必死にお願いすると、シオリは深くため息をつき
「わかったよ。でも絶対に言うこと聞いてもらうからね」
としぶしぶ了解してくれた。だが納得していない人が一人。
「私は聞いてからではないと参加しません」
もちろんレイだ。俺はどうにかしろとフレイを睨みつける。
フレイは「えぇ…」といやそうにしながらも
「えぇと…ルイがここまで言ってるからさ。今回はこいつの言う事聞いてやってくれねぇか?」
「それならフレイも私の言う事聞いてください」
「そ、それは…」
「じゃないと参加しません」
「あーもう。わかったよ。聞きゃいいんだろ聞きゃ」
レイの無理やりのお願いをフレイは頭を搔きながらめんどくさそうに受け入れる。それを見てレイはフフッと笑う。どこのグループも女の人のほうが権力があるのは変わらないのか。
「それじゃあグレイが出てきたら作戦を言うから、ちゃんと従ってくれよ」
そして待つことすぐ、怒りをあらわにしたグレイが煙の中から出てきた。




