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翔田美琴のぶっちゃけトーク   作者: 翔田美琴
ぶっちゃけトークコーナー 1
9/29

9 西洋占星術の勉強

 最近、ここ三か月の間の話だが、実は西洋占星術の勉強を始めてみた。

 

 皆さんも朝のニュース番組の合間に流れる”今日の運勢”とか”本日の占い”というのを見たことがある人もかなりいらっしゃるだろう。

 誕生日を聞かれた時、自分は何月何日生まれの何座です、みたいな話をしたこともあるかもしれない。

 実は普段私達が朝のニューズ番組で何気なく見ている占いで”本日は〜座の方はどうしたらいい”という所の〜座というのは、自分がこの世に生まれた時、太陽がその星座に滞在しているので”自分は射手座なんだ”と知ることが出来るのだ。

 だが、本格的な西洋占星術では、まず自分のホロスコープを見るのが基本らしい。

 

 ホロスコープとは、その人がこの地球に生まれた時間に生まれた場所から見上げた惑星の位置を、一枚の図に起こした、別名”星の羅針盤”である。

 その人物の人生の羅針盤となる、その人だけの人生の地図みたいなものらしい。

 

 惑星とはご存知の方もいらっしゃる方も知れないが、合計10個、存在する。

 まずは、太陽。そして月。水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、最後に冥王星がある。厳密には冥王星は準惑星になったが、占星術では一つの惑星として考えられている。

 ここで登場するのが、黄道にかかるお馴染の星座である。

 とりあえず挙げると、牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、そして魚座。

 今のこの時期に生まれる人々は、射手座生まれの人ということになる。それは太陽が射手座に滞在しているから。

 ちなみに私は魚座だ。

 だが、試しに「いちばんやさしい西洋占星術入門」という本を買って、付属のCD−ROMで自分のホロスコープを見た私は、かなりの情報がそこで得られるのに驚いていた。

 

 とりあえず、自分のホロスコープを見ながら、どの惑星がどの星座に入っているかを調べることから始まった。

 この本に附属しているCD−ROMで自分の誕生日と生まれた県名を入力し、自分のホロスコープを作成してみた。

 

 星座には、活動宮、不動宮、柔軟宮という三区分に分かれていて、そして驚いたのは、私には不動宮の要素がなかったことなのだ。

 その前に軽く説明すると、活動宮というのは、季節でいうと”その季節のはじまり”を表す星座。これに属するのは、牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座だ。

 不動宮というのは、”季節の盛り”である。いわゆる真夏とか真冬とかそういうのだと思っていただけたらいい。不動宮に属するのは、牡牛座、獅子座、蠍座、水瓶座だ。

 柔軟宮というのは、”季節の変わり目”にあたる。そろそろ冬がやってきたかな・・・とか思うこの頃みたいな感じの季節の変わり目だ。柔軟宮に属するのは、双子座、乙女座、射手座、魚座である。

 それから一体何を得られるのかというと、その人が持つ性質みたいなものである。

 例えば、私の場合、活動宮には惑星が四つ。柔軟宮には惑星が六つある。活動宮に惑星が集まる人は、文字通り活動的で積極的。常に動いている雰囲気と思えばいいと思う。

 不動宮に惑星が集まる人は、忍耐力があって、何事もじっくり進める慎重派。一つのことに対する集中力がいい人。

 柔軟宮に惑星が集まる人は、文字通り、柔軟に物事を対処するタイプで、臨機応変。流動的な状況とか変化に強い人というらしい。

 私はその”不動宮”に一つも惑星が入っていないのだ。

 そう言われてみれば、私は確かに一つのことに対する集中力はあまりないタイプの人間で、むしろ常に何かをやっていたいし、思いつきたいし、休む時は徹底して自由な時間を過ごしたいというタイプだ。

 それも色々なことをしながらだ。本を読んだり、映画を観たり、イラストを描いたり、自分の部屋で退屈をすることを嫌がるタイプである。

 でも、すぐに飽きるのだ。だから、仕事場で退屈な作業が入ると、無性に眠たくなってしまう。刺激が欲しいんだと思う。

 

 この原稿を書いている時も、無性に書いてみたいと思ったから、やり始めたのだ。

 まあ、何だか眠れないから、そうしたのかも知れないが。

 

 そして、自分のホロスコープを読み解いていくと、様々な情報を得ることが出来る。

 どういう状態が素の自分なのか?とか落ち着くのかは月の星座でわかるらしい。ちなみに私は月は乙女座。これはどういう意味かというと、掃除、洗濯などの家事や、簡素なビジネスホテルとか、飾り気がない病院とかが安心できる場所らしい。

 これは確かにそう思えた。何故か病院とかに行くと不思議とリラックスしてしまうのだ。あまり病院好きではないけど。文房具屋とかも落ち着く。そして掃除とか洗濯なんかも面倒くさいとはあまり思わない。

 コミュニケーションを司る水星は、私は魚座だった。つまりは、事務作業が少し苦手というか、あまり集中力がない。でも接客とか営業には向いているらしい。

 愛と美の惑星と呼ばれる金星の星座も私は魚座。金星は”快楽”の星とも言われている。つまりどういう状態で自分が満たされているのかを知ることが出来る。金星が魚座は、ずばり”愛に溺れること”。または”幻想的な美の世界に浸ること”が自分が喜んでいる状態でもあるらしい。

 その他にも金運とかもこの金星でわかる。魚座の金星は、趣味と恋愛にパパッと使ってしまう金の使い方で、使途不明金を減らすのが生涯の課題らしい。

 おおむね、この太陽と月、水星、金星で大体の情報は手に入る。

 それよりももっと自分を知りたい時は、火星と木星と土星の星座を知るといいらしい。

 私は火星の星座が牡羊座。これってどういう意味かというと、火星は健康運を見るための惑星だったり、”勝つ為にどのように動くか”を読むことも出来る惑星でもある。

 火星の牡羊座は、行動力抜群で、「思い立ったら即行動」がモットー。

 確かにそうだと思う。私は思い立ったら吉日みたいな感じで生活している。小説もエッセイも書きたいと思うと、すぐに書きたくなるのだ。

 だから今そうしている訳だが。後は何事も少し性急みたいな感じだ。その分確かにミスもあるし、勘違いも多い。ただ抜群の素早さと積極性は自信がある。

 木星は、占星術ではいい意味で解釈されている。「天のサンタクロース」とも言われていて、十二年に一度の幸運が来たという話は、要は自分の星座に木星という「天のサンタクロース」がやってきたという意味である。

 ちなみに私は木星は天秤座だ。これは木星の天秤座の人は、人と人をつなげる役割を果たすようにすると幸運が巡ってくるという意味らしい。

 対して、土星は「試練」の星で、人間関係を読み解く上で重要なヒントがある。私は土星も天秤座で、社交的ではあるけど、広く浅く人と付き合わない為に孤独感を抱きやすいとあった。

 ただ他のホロスコープの扱った本では、この土星の試練を乗り越えた先には、人と人の緩衝材みたいな人間になって必要な存在になれると書いてある。

 そう思うと、何だか勇気が湧いてくる。


 西洋占星術では「エレメント」という概念もある。火、水、風、土の四つだ。

 火は「精神」を象徴している。ここに惑星が集まる人は、創造力が豊かで、超感覚的なインスピレーションもあるらしい。燃える火のように情熱的で衝動的な行動を取ることもある。

 風は「知識」を象徴している。ここに惑星が集まる人は、コミュニケーション能力が高く、情報通。理論や言葉を自在に操る才能もあるのだとか。その代わり、理性的でドライな人とも言われてしまうことも。

 土は「物質」を象徴している。ここに惑星が集まる人は、現実的で用心深く、忍耐力にも恵まれているらしい。生活力にも恵まれているのも特徴。だけど、人や物に対する執着もあるかも知れない。

 水は「感情」を象徴している。ここに惑星が集まる人は、理屈より気持ちで、心地よいのか不快かで判断する情にもろいタイプ。ある意味では心優しい人ともいえる。ただし内面では激しい感情が渦巻いているので時に激しい感情を見せる時がある。


 私の場合、火、風、水はほぼ均等にあるが、土は一個しかない。

 何となくそれで納得ができる。あまり物には執着しないし、現実的というより、幻想的な人間だし、風みたいなドライな一面だってある。

 インスピレーションも勝手に湧いて出てくる環境にいるし、自然と小説を書けば言葉とかも自在に操る方法も磨かれていく。


 だが、あくまで「占い」の勉強は、趣味の範囲が健康的だ。自分の生活を切り詰めてまでする必要もない。

 よく「占い」する人は例えば”今度受験する大学に受かることが出来るか?”とかを占う人もいるが、それはその人の実力次第だと思うよ。

 あくまでも、占いの勉強・・・というか「占い」は生活するうえでの”参考資料”と思った方が健康的だと思う。

 何も知らないよりかは、知っておいた方がいいけど、生活を苦しめてまでする勉強でもない。

 それにいくら「占い」で今日は運が悪いかもと言われても、案外、そうでもなかったケースもある。

 どっぷり浸かりこんで、生活に支障をきたす程の、「占星術の勉強」は止めた方がいいと思う。

 

 どんなに良い小麦粉を持っていたとしても、その小麦粉を”調理”しようとしないと、ただの小麦粉のまま。何の役にも立たない。美味しいパンにもピザにもならない。

 それと同じことだと思う。

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