7 バスタイム
先日、無事「娼年」のDVDが届き、私はお風呂の後、それを視聴した。
やはり、この邦画は私にとって必要な映画だと思えた。自然と今現在、執筆中でもある「三つの背徳の果実」のシーズン0・プロローグ・オブ・バートンのエピソードにも応用できるヒントが沢山隠されていた。
今回はそのバスタイムについての話をしてみたいと思う。
私にとって、バスタイムとはいわば”浄化の時間”である。
家に帰ってきて、まず真っ先にすることは、クレンジング。私はPOLA化粧品のクレンジングを使っている。化粧を落としたら、市販の洗顔料で洗顔して”今日もお疲れ様”という感じになる。
今日は「三つの背徳の果実」の帯文のアイデアが浮かんだので、多少なりとも時間に余裕があった私は担当編集者の女性と携帯電話でやり取りをした。
今日は偶然にも電話をかけた際、その担当編集者の女性が電話に出て来てくれた。
いつものように挨拶を交わし、そして帯文のアイデアを伝える私。
担当編集者の女性の方もやはり自分が思っていた通りの答えが返ってきて嬉しい様子だった。
後は、今の進捗状況を確認して、今月中には著者校正ゲラが絶対に来るから、今のうちにパワーを充電してくださいねと優しく体調の気遣いをしてくれた。
実は昨日の朝五時頃、ねんざしていた右足首が突然痛みが走り、眠れなくなってしまったのだ。
翌日、最近出来たばかりの整形外科「あいごり整形外科」に行き、いつも私のリハビリテーションを担当してくれている優しいおじさんに診てもらった。
治りかけのところを、無理に動かして、余計なところに力が入っているから、痛みが走るんだよと教えてくれた。
そして、そのリハビリテーション科の医師は、今日は余計に歩き回らないで、ゆっくりと脚を冷やしてねと優しくアドバイスをしてくれた。
とても、いい整形外科だと思った。
バスタイムでは、私は様々な入浴剤に凝っている。
今は「Grace Herb」というハーブの香りが楽しめる入浴剤を使って、その日の気分で使う入浴剤を選んでいる。
今日は少し疲れ気味だったので、ライトグリーンの「リンデン」という入浴剤を使って、目でも癒しを求めた。
きれいな緑色のお湯になり、ゆっくりと入浴をする。
これもなかなか至福の時間である。後、バスソルトとして「粗塩」を入れてみた。
髪の毛は毎日洗っている。私は驚く程ロングヘアーの黒い髪で、使うシャンプーとコンディショナーは「LUX」と決めている。
これが、私の髪の毛の性質に合っているし、香りも優雅なローズの香りがする。
髪の毛を洗っている時は、実は小説のことを考えている場合が多い。
そして、コンディショナーを流したら、ボディソープで身体を洗う。
ボディソープも実は「LUX」である。ホワイトムスクの香りで、独特の香りがまた心地よい。
そうして、身体と心を洗って”浄化”をしているのだ。
自分の足指を見ると、だんだんと脚にある問題が解決していっているのを感じることが出来る。
魚座である私は、とにかく足が大切だと何かの本に書いてあって、それが無意識からのサインであることでもあるらしい。
優雅なバスタイムを終わらせると、後の寝るまでの時間は、ひたすら空想に耽る。
そして、原稿を書きたいと思うと、一気に終わりまで書いてしまうのだ。
まるで、楽器の即興演奏のように。もちろん自分の大好きな音楽を聴きながら、書いている。
私の場合、すごくいいアイデアが浮かんでも、その十分後には忘れている場合が多い。
今日の帯文のアイデアも、実は帰りの自転車に乗りながら考えていた。もちろん車や信号など、人にも気を付けて。
でも忘れると困るので、午後の五時頃、携帯電話で伝えた。
担当編集者の女性は、これで八割方の仕事が終わったと話していた。
最後の詰めの作業に”著者校正”が残っている。
今は”組版”をして、しばらくしたら校正担当の人に渡して校正し、その”著者ゲラ”が今月中に絶対届けますと報告をしてくれた。
今からワクワクして仕方ない。
その”著者校正”が終わったら、最終段階に入る。
”著者校正”はたったの一回しかないので、丁寧に確実にこなして欲しいとアドバイスをしてくれた。
私もこの詰めの作業は、徹底的になろうと思う。これの出来次第で、勝負は決まってくる。
詰めが甘いと、後悔するのは自分だし、相手の出版社にも迷惑がかかる。
今月は改めて”勝負”だと思った。
でも、未来については非常に楽観的だ。
何故だか知らないが、うまくいくと思っている。
だが、気を引き締めるべき時かもしれない。
この十一月は本当に”勝負”の月だと心底思った。
だから、体調管理を兼ねて、このバスタイムは絶対に私には必要な時間なのだ。
さて、そろそろこの間、アップロードした、私特製のハーブティーが少しずつ効きだした。
今日はこれをアップロードして、夢を見る為に、眠るとしよう。