3 ネタだしのやりかた
皆さんは小説を考える時、またはその次の話を考える時、どうやって考えているのだろうか?
私は少し変わった方法で、その小説のエピソードを思いつく。
たいていが音楽を聴きながら、自分が仕事に行く前に必ず寄る駅のキヨスクでそれをする場合が多い。
別に場所はどこでもいい。そこがキヨスクだろうと、自宅であろうと。
問題なのは、聴いている音楽である。
物語の構想を練る時は、私は必ずパソコンに入っている音楽のアプリケーションを起動して、大好きな音楽を聴きながら、考える。
その時、気分によって聴く音楽は様々だが、大概がマドンナだったり、シンディ・ローパーだったり、ジャネット・ジャクソンだったり、最近はノー・ダウトもよく聞く。
何か新しい音楽が聴きたくなると、私はTSUTAYAに行く。
今時、レンタルショップを利用するのも、手間がかかって面倒と思う方もいると思うが、私はそれでもレンタルショップで実際にCDを手に取り聴いてみたい音楽を捜す。
そうして、音楽を聴きながら、想像の世界・・・私だけの”秘密の空間”に入りこむのだ。
そう言う時はたいていが外の音をシャットアウトする。
余計な雑音が入ると上手く想像の世界へ入れないのだ。
だから、音楽は、私にとっては必要な文化だと思う。
そうやって想像の世界で聴いた曲のタイトルから、物語のイメージを膨らませている。
例えば、「三つの背徳の果実」には様々な曲のタイトルが引用された物語がある。
それらは全て、その時、その音楽を聴きながら、思いついたエピソードだった。
もちろん、その音楽を聴きながらイコール今必要な物語でもない。
全く別の音楽を聴きながら、全く関係のない話を描くこともある。
だが、音楽を聴きながらの方が、調子は全くといっていいほど違う。
むしろ、静かな音だと外の雑音が入って、私のインスピレーションの邪魔をする。
なら、大好きな音楽と戯れて、想像の世界に入ってしまう方が気持ちいい。
もちろん、現実に引き戻される必要もある。
いつまでも、想像の世界に浸っていたいが、昼間は仕事があるので、空想はできない。
とある本に、こう書いてある。
ひらめきは大きな財産になる。いつもメモ用紙とペンを持ち歩いて、何かを思いついたら、すぐにメモをする癖を付けるといい、と。
ひらめきは本当に大事だと思う。
特に、小説家を目指すならば、なおのことこの”ひらめき”が大きな財産になる。
その場でひらめいてもすぐにゴミ箱に捨てるんじゃなくて、取っておいてみる。
そうすると、ある日、自分でも何か内側から溢れ出る何かが起きることがある。
その場で私は、それをアウトプットするようにしている。
そうして、目に見える形で、それを見た時、”これが私が描きたいエピソード”と思えるのだ。
今、この原稿を書いているのも、それを書きたいと思って、外に出す作業をしている。
そうすると、すらすらと原稿が進むのだ。
今の私は、何からも束縛はされていない。自由な時間を過ごしている。
不眠症を患っている私は、そろそろ睡眠導入剤が効いてきたのを感じる。
今日はもう、「三つの背徳の果実」の最新話を投稿したし、静かな夜を過ごして眠りに入ろう。
明日から忙しいだろう。
もっと言うと、今月は忙しいだろう。
”著者校正”という最後の詰めの作業に入るからだ。
いつになるかわからない。けど、今月中には来る作業だ。
でも、そんな日もあった方がいい。
毎日、ただ漫然と過ごすのではなく、目標を決めて過ごしてみるのも、作家には必要な仕事かも知れない。
先週、久しぶりにマドンナの曲が聴きたいので、「Celebration」というCDと「SOMETHING TO REMEMBER」というCDとノー・ダウトのシングルコレクションを借りた。
改めて、マドンナの歌は凄いと思う。
一曲、一曲が心に響いてくる。
そうすると、私は次から次へとアイデアが浮かんでくる。
寝るのがもったいないくらいに。
でも、とりあえず今は寝てみよう。
何かに・・ネタだしノートにアイデアを書いてから。