表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翔田美琴のぶっちゃけトーク   作者: 翔田美琴
ぶっちゃけトークコーナー 1
2/29

2 才能について

 才能という言葉に、今、私は凄く重みを感じる言葉だなと思う。

 そのことでフッと頭によぎったのは、あのフィギュアスケートの羽生結弦選手のある言葉だった。


「僕は自転車に乗ることが出来ないのです」


 その言葉に皆、疑問にさぞ思ったことだろう。

 普段、私達が無意識のうちに乗っているあの自転車を羽生結弦選手は乗れないのだ。

 だが、羽生選手は、誰にも真似ができない4回転のアクセルジャンプを飛ぼうと一生懸命に努力している。

 一般の私達では考えられない。氷の上を滑ることも凄いのに、その上を軽々と飛び、さらには美しく回転して着氷する。

 それが、彼に与えられた才能なのかと思う。

 なら、自転車に乗る才能なんてその人には不要だから、神様は彼に自転車に乗る才能を取り上げて、代わりに誰にも真似ができない”4回転ジャンプを飛ぶ才能”を授けたのではないかと思う。

 

 そう思うと、自分の才能って何だろう?と思う。

 そして、私はさも当然のように、新しい小説をそれこそ音楽を聴きながら、”物語を考えて、それを表現する”という才能を神様は与えてくれたのかな?と思う。

 他のみんなはそれは出来ないって言っていた。少なくとも仕事場の人達は、それは出来ないって。

 文章を考えること。物語を考えること。それを表現すること。

 でも、それを私はさも当然のように考えている。

 そして、みんなにも言ってしまっているのだ。


 ”みんなにだってやれば出来るさ”って。


 でも、みんなは”できないよ〜”と軽く言っている。

 そうだろうか?

 でも確かに羽生選手が自転車に乗れないこととみんなは自転車に乗れることと似ているなあ・・って。

 もし、仮に羽生選手が、自転車に乗りたいと思って、練習するだろう。

 その間、氷の上を一日も滑らないでその努力をふいにしたら・・?

 4回転アクセルを飛べないで、それで、大事な試合でもし自分としても不本意な成果になってしまったら、それを見た世間から”ダメだ”という烙印を押されたら、可哀相だと思う。

 なら、彼には誰にも真似ができない偉業を成し遂げて欲しい。

 歴史に名前を刻んで欲しいと思う。

 その為なら、自転車なんて乗れなくていいのだ。

 それが彼の天命なのだから。


 なら、みんなが当然のようにしている仕事を、私は出来ないでいいのかな?と思う。

 別にさぼりたいという意味ではなく、もっと、こう・・自分にしかできないことが世の中には沢山あると思う。

 私にはそんなの誰にも出来ることなのだから、、”何かを考え付いて、物語にして、それを目に見える形にする”才能があるから、それを伸ばせばいいやって。

 そうすれば、私も誰にもできないような・・・”本を出版する”ということが出来るかも知れない。

 実際にその作業はしている。

 今は”組版”という作業に入っていて、もうしばらくしたら、”ゲラ”という校正ゲラ用紙がここに来る。

 

 作家は誰にでもなることが出来ると言った過去の人がいた。

 でも、そうじゃない。

 ”何かを考え付いて、それを表に出す。形にする。文章で表現する。豊かな表現力を鍛える”

 それがないといけないと思う。


 才能というのは、いわばその人がこの世で生きていくための”武器”。

 神様が与えてくれた、その人だけの”武器”。

 誰でも出来るようなことをしていてはダメだ。

 誰にも真似ができないことを育てなければならないんだ。

 そう思った、この先週だった。


 だから、みんなにも見つけて欲しいと思う。

 その人だけが持つ、”輝くダイヤモンド”の才能を。

 分からないなら、見つかるまで、あがいて欲しい。諦めたら、そこでおしまいだから。

 そう。誰にでもある。

 自分がそれを見つけることが出来ないだけで。

 だから、みんなも、輝くダイヤモンドみたいな才能を見つけて欲しいと思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ