表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翔田美琴のぶっちゃけトーク   作者: 翔田美琴
ぶっちゃけトークコーナー 1
10/29

10 著者校正の前夜

 今は真夜中の二時だけど、何だか、どうも落ち着かない。

 いよいよ、今日の昼間、本を作るうえで欠かせない、最後の詰めの作業・・・”著者校正”が始まる。

 実は昨日は、昼間務めている仕事場を休んだ。昨日は著者校正作業に入る為に、自身の身体のコンディションと部屋の大掃除に明け暮れた。

 何だか、汚い部屋で、その大事な詰めの作業をするのに抵抗があったのである。

 おとといは、仕事場で、庭の作業に向かった。

 その家にはゆずがたわわに実っていて、何だか、ゆずの香りでアロマテラピーをしている気分になった。

 驚いたのは、ゆずの木は刺さるととても痛い棘が何百本とあったことだった。

 私がしたのは、社長が剪定したゆずの木の枝を一つにまとめ、落ちてくるゆずを拾い、ビニール袋に入れる作業だった。

 大きな棘が靴の底に刺さって、驚いていた私がそこにいた。

 本当に大変だったのは、剪定をしている社長だったが。休み時間になり、その男性と話していた。


「多分、俺、傷だらけだよね」


 まじまじと見てみると、確かに社長の手や腕には少し傷があった。

 ゆずの木の棘はとても痛い。迂闊に触ると本当に怪我をする。それもあって、慎重にならざるを得ない。

 そうして、庭作業を三時半過ぎまでした私は、好意に甘えて実は、その剪定し落としたゆずを何個かいただき、早速お風呂に入れてみた。

 心地よいゆずの香りと入浴剤のカモミールの香りでリラックスできた。まさに至福の時間だった。


 だが、翌日。少し身体がだるくなり、ひどい肉体的疲労が残っていた。これではまずいと思った私は、大仕事の前に自分自身のコンディションを整えるために休みを取った。

 昼間は、必要な食べ物の確保をするために、スーパーの「三和」に寄り、仕事の縁起担ぎにお気に入りのスイーツを5個くらい購入した。

 私のお気に入りはチョコレートだ。大体購入するチョコレートは決まっている。

 LIBERAという名前のチョコレートで、糖と脂肪の吸収を抑えるスタイルフリーなチョコレートだ。

 後はCABAという名前のチョコレートも良く買う。これはストレスを軽減するためのチョコレートだ。

 縁起担ぎにチョコレート?というのもあまり聞かないと思うが、要は私にとっての独自の縁起担ぎになっている。

 新しい物語を考える時も、チョコレートを食べながら、そして甘くなった口をアールグレイで飲むと、不思議と仕事がはかどるのだ。

 昨日のランチは気合いを入れるつもりで、ペペロンチーノとタンドリーチキンを食べた。

 これから大仕事に取りかかる為に”逃げられない”ので、ニンニクと唐辛子のパワーを借りた。

 自分で乾麺のパスタを茹で、後はペペロンチーノの元をパスタに絡める程度の”調理”だったが、割と楽しい時間だった。

 パスタを茹でている間に、その前にタンドリーチキンの元で味を染み込ませておいた鶏肉を冷蔵庫から取り出して、隣のコンロでフライパンで焼いた。

 シェアハウスはIHクッキングヒーターで、どうせ今に自分でもIHを使うだろうと思い、練習を兼ねて使っている。

 スープにはあさりの味噌汁を食べた。

 貝類は食べると金運が上昇するという。食べれば食べるほど、金運が上がるのだ。

 なので、あさりの味噌汁をチョイスした。あらかじめ、フリーズドライになっていたものだったので、お湯を注ぐだけで良かった。

 満足できるランチを食べた後、急に気が抜けて、午後はベッドに横になって、疲れを癒していた。

 夜になると、毎日の習慣にハーブティーを飲んでリラックスした。

 だが、何だか興奮して眠れないでいる。

 楽しみで仕方ないのだ。私も初めての”著者校正”。

 これが済んだら、とりあえず私の仕事はほぼ終わる。


 昼間務めている場所は、十二月に入ると毎年恒例の”戦場のメリークリスマス”状態になる。

 ただし、今年は社長にとってもターニングポイントのような年だった。社長の同僚の男性社員が、椎間板ヘルニアになり指先に痺れがあるという。

 若干、高血圧でもあったらしい。その男性社員さんは私も結構お世話になった方だった。

 その人から美味しいパンやマフィンを教えてもらったり、美味しいカレーをご馳走になったりと何かと私の味覚を鍛えていただいた方だった。

 今では、美味しいカレーを食べるなら、レトルト食品のカレーを食べるが、今の時代は侮れない。

 300円位出せば、お店で食べられる美味しいカレーが家で食べられてしまう。

 ちなみに私はカレーについては、「中村屋」と決めている。はずれが全くないカレーで、すべてが美味しい。特にビーフカレーは最高に美味しい。

 これを知ってしまったら、元の美味しくないカレーには戻れない。少々無理してでもカレーはそこに決めている。

 よりにもよってその忙しい時期と私自身の大事な大仕事の時期が重なってしまった。

 でも、これから一週間は、私にとっては”勝負”の一週間なので、こちらを優先したい。

 

 ”著者校正”を目の前にして、ようやく私も、一人の作家になったという実感が湧いてきた。

 同時に”著作権”も持つことになった。何とも、この”著者”という響きが重いが、自分がそういう権利を持つ人間になれたという、その達成感が大きい。

 今までずっと夢を見ているだけだった私が、今度は皆さんに”夢”や”楽しみ”を提供出来る立場になる。

 なら、これから私がするべきことは、今日の昼間から始まる最後の詰めの作業を徹底的にすることだ。


 でも、多分、私のことだから・・・音楽でも聴きながら、楽しんでやっている姿があると思う。

 何でも、楽しむことが、私の仕事のやり方であり、気分もいい。

 何だか今夜は眠れない。

 興奮しているのか知らないけど、多分、これって、皆さんのように例えると、”大好きな旅行の日がやってきた!”という明るい気分なのだろうと思う。

 そういう日が来るとすごく楽しみのと同じ状態なんだな・・・って私は思った。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ