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1章3話、入学

 キーンコーンカーンコーン

チャイムが校内に響き渡り、入学式が終わった校内の生徒たちが一斉に静まり返る。

1年D組…彼、木城 晴彦が配置されたクラスである。

そして、今


「(なっ!運命改革?!こんな時に!)」


周りから見れば何もないだろう、

だが、彼は冷や汗をかいていた。そう、誰にも見えない、誰にも分らない運命改革の能力によって、4月の運命が変わろうとしていた。


「(これは…【飛行機が墜落】?!だと…)」


飛行機に乗る予定のない彼は、飛行機事故については全くの無縁だった…

だが、この運命が出て執行されたのは途中で変わらない限りのすべてである。


「うぃーす、初めましてだな…自己紹介するぞ…」


みんなが緊張する、自己紹介が先生の自己紹介より始まった。



3時間の授業…というよりほぼ自習に近かったが自習学校が終わり、クラス内では帰宅していく生徒たちが目だち始めた。

しかし、彼は冷や汗を浮かべ思いっきりフルで思考を回していた。物理的ではない…


「(何故だ、何故この時期に運命改革が起こった!?それに飛行機が墜落…だと?!冗談じゃない僕は飛行機恐怖症なんだぞ…)」


彼が何故飛行機恐怖症となっているかは、後々わかるだろう。

考えても鹿がないと判断した彼は、しぶしぶ帰路へと付く。鹿ではなく仕方がないだった…


皇島はは少々特殊で、大人は教育者や関係者以外立ち入りが禁止されている。

孤島の要塞学園都市といった方が正しいであろう、この学園は基本的に全寮制である。

それが嫌ならアパートやマンションといった皇宮財閥管理下の物件が与えられる。

彼もその一人で、学園から皇立の地下鉄を1本、バスに乗り換え10分ほどにある、第7区ハーゲンメルゼン山のふもとにたたずむ洋館…彼はここに住んでいた。

両親はいない。それも後々わかるだろう。手を抜いたわけではない!

…つまり彼はだだっ広い洋館に一人で住んでいる。裏は山という中…


「ただいま…」


誰もいなくてもついつい行ってしまう魔法の言葉を、彼は口ずさむ。

玄関は洋館という割には思いっきり和式であり、これを建てた彼の父親の本性を彼は内心で疑ってしまう。

この洋館を作ったのは、彼の父親だそうだ…これも…ね…


そして、彼のこのひと時はすぐに終わることになった。


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