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第3章 第52話 この世の摂理はスルルルルィィィィィ

(更新頻度が)やばいですね☆

 3という数字を見て、君たちは何を思い浮かべるだろうか? 三つ葉のクローバー、仏の顔、円周率、耳の形、自分の精神年齢、素数。この世に存在する同じ顔を持つ人間の数などなど、いろいろあると思う。

 ここでふと思う。これだけいろいろあるということはすなわち、それだけ3という数字は世界にとって大事なものであるとは考えられないだろうか? 【大事なことなので2回言いました。】という言葉にもあるように、大事なことというのは、それだけ何度も登場するものなのだ。であるのならば、3こそがこの世の真理なのではないか・・・。


 ・・・・・・。たぶんそんなことはないので、そろそろ現実に回帰しよう。

 現在は、己の人生を賭けていると言ってもいい、ここ一番の大勝負の真っ最中。一度敗北してがけっぷちにまで追い込まれるも、巻き返してイーブンまでもっていった所だ。したがって、次の第三ラウンドで全てが決まるというわけである。・・・ここでも3が絡んでくるのか。やはり3か。3なのか。


 カードをシャッフルしながらそんなことを考えて・・・ハッとする。

いかん、思考がどうでもいい方向に逸れがちになってきている。ここが一番大事なところなのに集中力を切らすわけにはいかない。切るのはカードだけで十分って? やかましいぞっ。へけっ。


「・・・・・・。」


 気持ちを切り替えるように、そっと無言でデッキをフリナックさんに裏向きで渡してカットを要求する。意図を察したフリナックさんはこちらも無言でデッキを半分に分け、山の上半分と下半分が入れ替わる。特にもったいぶる必要もないので、サササッとカードを4枚ずつ配った。

 そして自分の手札を確認して・・・時が止まった。


「・・・・・・。」


 それは、あまりにも配られたカードが弱かったからとか、あまりにも引きが強すぎたとか、そういうことでは断じてない。これはむしろ、その逆・・・!


 僕に配られたカードは、ダイヤの5、スペードの6、クローバーの7、スペードの8だった。


「そうきたか・・・。」


 研究室でこの遊びが編み出されてから、通算200戦以上の戦いを見、あるいは経験してきたが、ここまで華麗に期待値を回収した手札を見るのは初めてだった。しかも、それが自分の手の中にあると来た。


 ここで自分は考えなければならない。この手札を保持するか手放すか・・・。

ある意味で安定していると言えるこの手札は、偏りがない分勝負に出た時の数字差を作りにくい。引き分けに近い結果を引き込む勝負をするにはもってこいの手札だが、明確な作戦を立てづらい手札でもあるため、取り扱いがとても難しい手札とも言えるのだ。

 分かりやすく強い札と弱い札が分けられているセットが来た方が、カードごとの役割分担がより明確にできる分やりやすくはあるのだが・・・ここで手札交換をして今よりも貧弱な手札が来たときは、その時点で死が確定する。

 500万円を手放して1000万を得るかすべてを失うギャンブルをするか、安定を得るか・・・!


「・・・あれ?」


 ここで、ふと僕はあることに気がつく。ここは、こうするべきだと。

 

 僕はそっと右手をある場所に伸ばした。



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