第3章 第51話 俺、結婚できなかったんだ・・・
私は一生独身貴族
改めて、現在の状況を再認識する。今は1戦目を落とし、2戦目の1ラウンド目を勝利したところ。それも、ただ勝利しただけじゃなく、裏をかくことに成功した上での勝利を成し遂げたところだ。端的に言えば、流れに乗りはじめたところ、と言い換えてもいい。
となれば、優位に立てているこの状態のときに一気に勝負を持っていくことが理想。フリナックさんは10を出して敗北したため、残りの数字は、期待値的に考えるなら、良くても4くらいが1枚、絵札が1枚、7前後が1枚といったところだろう。十分に勝機がある状況と言えるわけだ。
一方、こちらの残り手札は、9,6,4が1枚ずつ。ここを取りにいくなら・・・ああするのがいいか。
ここで、先に倣って奇襲を再度仕掛けてもいいが、あえて一度探りを入れる。
「出すカードは、決められましたか?」
「・・・あぁ。このカードを伏せさせてもらうよ。」
場に出されたのは裏向きのカードが1枚。こちらの出方をうかがおうというわけか。
なおさら、都合がいい。
「では、僕はこれで迎え撃つとしましょう。」
顔には薄く笑みを浮かべ、手札を二枚伏せる。手札を2枚消費させる戦いを強いるのが狙いだ。
あちらとしては、ここはカード1枚で勝利し、次に繋ぎたかっただろうから、いきなりの2枚出し計算が狂うはずだ。
「・・・!」
ククク。驚きが動作にでてしまってるぜ、フリナックさんよぉ?
「ならばこうしよう。」
こちらの一手に反応したことなどなかったかのように、落ち着いた所作で追加のカードを1枚出す。
お互いに出したカードを戻さないことを確認したところで、同時に出したカードをオープンした。
こちらのカードは・・・。
「6と9・・・!」
今の手持ち最強の2枚だ。ここで勝負に負けると致命的だが、フリナックさんの2枚はというと・・・。
「・・・2と7。」
つまり、15 vs 9ということになるわけで、それはつまり・・・。
「このラウンドは、僕の勝ちです。」
ということに他ならなかった。




