第3章 第46話 前回本編を更新してから1か月経ってるって本当ですか?
話を読み返していて主人公の名前が混沌としてきたので、一度整理をしてみましょう。
現実世界での本名・・・足立 昭二
異世界での本名・・・ショウ=キリュウイン
異世界で名乗ったソーア邸での偽名・・・ショウジ=モニュ
でございます。ややこしいね。
フォーカードゲームは、一ラウンド目が最も重要である。これが、三田研究室メンバーの共通の見解だった。
最初に出されたカードから相手の残りのカードの強さに見当をつけることが出来るようになるため。・・・そういう側面も確かにある。が、真に重要なのは、ここで一勝を挙げることが出来れば、相手は次を取らなければ敗北する状況に追い込めるから。という理由が一番大きい。相手は、選択肢の減った手札の中から、2勝できる組み合わせをぶつけなければならなくなるためだ。
で、今回の場合、その『2勝できる組み合わせをぶつけなければならなくなった』側というのは・・・。
「・・・・・・。」
僕である。
「リーチだね。」
ハハハ、ぬかしおる・・・。
「まぁ、そうですね・・・。ですが、まだ1セット目の負けが決まったわけではありません。」
不敵な笑みを顔に張り付けたまま、僕は場に出された7とAをわきにどける。そして、
「このカードで、まずは状況を戻して見せましょう。」
言葉とともに、僕は1枚のカードを場に伏せた。
「さぁ、フリナックさんはどうしますか? フフフフフ・・・。」
「・・・・・・。」
僕の伏せたカード見つめ、固まるフリナックさん。動き自体は停止しているかのようだが、脳の方はフル回転していることだろう。こちらの手を、フリナックさんはどう読むか・・・。
フリナックさんサイドとしては、最悪ここは落としても問題ない。僕はここを勝たなければいけないのだから、強いカードを出してくるはず。で、あれば、ここでフリナックさん側としては弱いカードを出して、こちらの強カードをスカらせ、次の3ラウンド目で引導を渡す。これが、あちら側の理想ムーブと言えるだろう。
だが、それを僕が理解しているだろうことはフリナックさんも当然把握しているはずだ。となれば、『ここで、僕が強気でランク中程度のカードを伏せていて、今述べた理論に従って伏せた弱いカードを刈り取ってくるリスク』を考慮しなければならない。仮にこの理論に従って僕が攻めてきていて、フリナックさんが弱いカードを出して1勝されてしまった場合、先の宣言通り、状況はイーブンになってしまう。これでは、先に1勝した旨味がなくなってしまって面白くないばかりか、相手を調子づかせてしまう分、フリナックさん側が見た目以上に追い込まれる展開になることとなる。あちらとしては、それは避けたいことだろう。
では、フリナックさん視点で考えた場合、どうするのが最善か。という話になるのだが、彼の導き出した答えは・・・。
「私は、このカードをセットし、さらに装備カードを使用する。」
『全力で勝ちに行く』だった。
「・・・!」
策を実行する隙を与えぬ、速攻の2連取。こちらが強いカードだろうと弱いカードだろうと関係なく、数の暴力でそれを上回ろうと言うのかっ・・・!
「おや、私がこう来るのは予想外だったかな? フフフフフ・・・。」
さっき僕がした『フフフ』笑いを華麗に返される。実際、フリナックさんがこう来るとは思っていなかった。伏せたカードを除けば、手持ちのカードは10と2だ。ここでどちらかを装備カードとして使った場合、残りのカード1枚で第3ラウンドを戦い、勝たなければならなくなる。それは、正直、厳しい。だが、ここは・・・。
「・・・そう来るのでしたら、僕も装備カードを使います。こちらをセットしましょう。」
僕は悩んだ末、追加で2を伏せた。
そして、それを見た瞬間、フリナックさんが動く。
「そうか。では、私は今伏せた装備カードを手札に戻す。」
はい・・・?
「なん、だと・・・!?」
本編を更新する間に、短編を書いてみましたのでよろしければ読んでくだせぇ・・・!




