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第3章 第40話 偽名ッ! 名乗らずにはいられない!

戦いが長引いて、一か月ぐらい更新できませんでした・・・。ほんとすまねえ・・・。



 僕の滞在用のお部屋が用意できたそうなので、僕はセロイグ執事のあとをカルガモの親子よろしくついていく。なぜかヌホクリーデお嬢様もそれについてきた。お嬢様のこの行動については、『ひとりぼっちは、さびしいもんな・・・。』と勝手に納得する。


「こちらでございます。」


 セロイグ執事に扉を開けてもらい、部屋へと入る僕。


「おおお・・・!」


 部屋の中は、高級なビジネスホテルの一室のイメージそのものだった。引き出しのいくつかついた机と、受話器が乗っている棚。冷蔵庫的なものに全身鏡。クローゼットもあって、とどめには一人が使うには大きすぎるほどの、一目でフカフカとわかるベッド。一介の学生(元)には過ぎた環境だ。

はしゃぐ僕を、お嬢様が冷めた目で見てくるがまったく気にしない。


「なにか御用がございましたら、こちらの電話をお使いください。受話器をとっていただければ私につながりますので。」


 そういって、セロイグ執事は棚の上の受話器を示す。


「わかりました。」


 うなずく僕。


「このあとすぐ、ご夕食となっておりますがよろしいですかな? お嬢様も。」


 今の時刻は、少し話し込んでいたこともあってちょうど夕飯時だ。腹時計的にもまったく問題ない。それはお嬢様も同じだったようで、僕たちは二人して首を縦に振った。


「かしこまりました。

では、夕食の場所までご案内いたしますね。」


 手持ちの荷物をとりあえずベッドの上に置き、再びセロイグ執事に先導されて僕とお嬢様は夕食の場へと向かった。無論、仮面をつけて、だ。部屋の中へと入ってみると、中には品の良さそうな老夫婦が既に席についていた。彼らがこのお嬢様のお話の中に出てきた、フリナック=ソーアさんとローカイト=ソーアさんだろう。となれば、まずはごあいさつからだ。


「どうもはじめまして。自分は、このたびヌホクリーデ様にお招きいただきましたショウジ=モニュ、という者です。僕の肩にいるこの子は、僕の使い魔のマリーです。しばしの間御厄介になってしまい申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。」


 僕は二人のもとに行き、右手を胸に当てて会釈する。マリーも僕の会釈に合わせて肩の上でお辞儀をする。適当な偽名を名乗ったのは、正体を明かしたくないからだ。


「これはこれはご丁寧に。その子から聞いているかもしれないが、わたしはフリナック=ソーアだ。この家の当主をさせてもらっている。こっちは、わたしの妻のローカイト=ソーアだ。妻ともども、よろしくな。」


 フリナックさんの紹介に合せて、ローカイトさんも口を開く。


「紹介に預かりました、ローカイト=ソーアです。モニュさん、よろしくね。」

「こちらこそ、よろしくお願いします。」


 改めて、頭を下げる僕。


「ま、挨拶はこのくらいにして、まずは、夕食といこうか。

さぁ、適当な席にかけてくれ。」


 ご当主様の一声に従い、僕は手近な席に腰を落ち着けた。僕の仮面については、つっこまれなかった。


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