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第3章 第32話 やらかした時

更新頻度が愉快なことになってきてしまい、申し訳ない・・・。


ちょっとリアルがびじいすぎました。もちろん今も現在進行形で・・・。

泣けるぜ。


 ムーマ・エンド。それは、この世界ではかなり有名なモンスターとして知られている。『物理攻撃が通用せず、夢世界で相手を屠る恐ろしい奴』というのがこの世界の人の一般的な認識である。間違ってもそのムーマ・エンドを人間が飼いならすなんて考えには至らないはずだ。普通なら。

と、いうことはだ・・・。僕は必死に思考を回転させる。

 おそらく、どこかでボロを出してしまったということだ。しかし、それらしい心当たりが僕にはない。ムーマ・エンドを連れていることは僕と西村だけの秘密にしておきたい以上、ここで「今僕の肩の上にいるマスコット=ムーマ・エンド」ということを認めるのはもちろん、このお嬢様にそう思わせてしまうことも、確信を持たれてしまうのもアウトだ。ここはなんとしても、ごまかさなければならない・・・!

 そのためにも、まずは情報収集だ。


「・・・どこでそんな話を聞いたんですか? こいつはただのぬいぐるみですよ。僕がちょっと魔法で使い魔にしているだけです。」


 シラを切りつつ、僕は探りを入れる。そして、問題のムーマ・エンドであるマリーは、僕の言葉に首をブンブンと縦に振りまくる。


「隠しておきたいのか?

まぁそうだろうな。認めてしまえば、恐ろしいモンスターを堂々と街中に侵入させていることになる。それは貴様ら人類に対する反逆とも取れる行為だからなぁ?」


 こちらの狙いはお見通しと言うことなのか、こちらの質問には答えないお嬢様。これは、作戦失敗か・・・。いや、待てよ。このお嬢様今・・・。


「へいヌホクリーデお嬢様?」

「なんだ?」


 僕の聞き違いでなければ・・・。


「あなたは今こう言いましたよね? 『貴様ら人類に対する反逆ともとれる』と。」

「・・・あっ。」


 間違いない。今の「あっ。」は、明らかにやらかした時に出るタイプの「あっ。」だ。やはりあれは失言だったか! 話をごまかすためにも、論点をここですりかえてやる!


「それはまるで、『自分は人類ではない』と言っているように聞こえるんですが、そこのところどうなんですかねえ?」


 まさに攻守交代。さぁ、お嬢様はこれにどう答える? 逃げられたら話がもとに戻るだろうから、意地でもここは逃がさないぞ。

 お嬢様は少し考えた後、口を開く。


「・・・まぁ確かに貴様のことばかり聞くのもフェアじゃないか。」


 お、観念したか。よしよし、素直なお嬢様は嫌いじゃないぞ。


「私のことを貴様らに話すことは構わないが・・・この話はここだけの話にしてもらうぞ。いいな?」


 話題をそらすためにはこの話を続ける必要があるため、僕はうなずく。もちろん、マリーもうなずく。それを確認してから、お嬢様は話を続けた。


「貴様が察した通り、私は普通の人間じゃない。」


 はい。


「実は私はな・・・巷では『ヴァンピレス』と呼ばれている吸血鬼なんだ。」


 ・・・なんですと。


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