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第2章 第7話 探し物は見つからない

ちょっと短い? いえいえ、気のせいですよ・・・。 


・・・・・・たぶん。

 

 ギルドを出て、どこかにナイフを売っている店はないものかと、目を皿にして東門に向かって歩く。見つかるのは、タコをモデルにしたかのような謎生物のぬいぐるみなどを売っている屋台チックな店や、綺麗な装飾品を扱っているアクセサリーショップや、いろいろな食べ物屋さんなどばかりだ。目当ての店はなかなか出てこない。こんなところで焦らされるのは勘弁願いたいのだが・・・。

 それでも諦めずに辺りを歩き回っていると、向かいの通りに小さい人だかりができていることに気付いた。何事かと思い、僕も人ゴミに加わり、様子を見てみる。するとそこにはテーブルが一つとパイプ椅子がテーブルを挟んで一つずつの計二つ。椅子の上には猫フェイスの猫獣人が一人いて、自分が右手に持っているトランプのカードを5枚対戦相手と思われる人物に見せつけ、ドヤ顔をしている。一方もう片方の椅子の上には、その対戦相手と思われるドワーフのおっさん(オーディさんではなかった。)がいた。彼は手持ちのカードを握りしめつつ悔しそうに台パンしている。そしてテーブルの上にはトランプの山と洗面器的なものに入れられたお金がいくらか。どうやら道端で賭けのようなものをしているらしい。

 テーブルのわきに立っていたもう一人の猫獣人が、ハンドスピーカーを手に観衆にわめきちらす。


「これで32連勝にゃ!強い、強いぞギラヴィ=ニャクソン!これで次に誰かが勝てばその賞金は16万Gにゃ!誰かこの者を負かすツワモノは現れないのかー!」


 ドワーフのおっさんは悔しそうに席を立ち、仲間たちに慰められつつ人ごみに消える。その光景を尻目に、悠然とテーブルの上のカードを整え始めるギラヴィ=ニャクソンなる人物。どうやらかなりの強プレイヤーのようだ。


「ん・・・。」


 その時、僕はギラヴィが、左手に握り込んでいた『相手に見せつけていたのとは別のカード数枚』をさりげなくトランプの山に戻したことに気づいた。どうやら彼はイカサマで勝ちつづけているようだ。なんて卑怯なやつなんだ。


「しかし・・・。」


 今イカサマに気付いたのはいいが、奴が隠し持っていたカードはすでに山に戻され、シャッフルされてしまっている。もうイカサマをした証拠はデッキの山の中に隠滅されてしまった。これではイカサマを申告してものらりくらりと言葉巧みに逃げられてしまう。それなら・・・。


「すみません。ちょっといいですか。」


 僕は近くにいた野次馬Aさん(金髪の女性)に声をかけ、行動を開始した・・・。


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