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約束

「え?、ご飯ですか?」


リリアからそんな返事が返ってきた。何か変なことを言っただろうか?


「あぁ、お腹減ったしな」


「今日は早い夕食なんですね」


また話がかみ合っていないようだ。昼食は食べない文化らしい。

まぁ1日3食でずっと育ってきたので異世界に来ても3食はできるだけ

食べていこうと思う。


「いや昼食だが、お金も節約しないといけないから屋台でなにか食べようか」


近くに魔物の肉の串焼きがあったので昼食はそれでいいだろう

米はないのだろうか?元の世界でもパンはパサパサして苦手だった

この世界のはもっと品質が悪いから米がいいんだが

昼食はこれぐらいにして次はリリアの武器でも買いに行こう

攻撃は得意ではないようだが何かあったほうがいいだろう


「武器を買おうと思うのだが何か使いたいものはあるか?」


「武器を使うのは苦手なので杖を使わせてもらいたいです。

 回復魔法を使うとき少しだけ使うMPが減るので

 たたいたり突いたりすることもできるので」


杖か魔法使いらしくていいな

武器屋に着くと端のほうに杖がおいてあった。剣や槍などの武器と違って

あまり種類がないようだ。


「なんで杖だけこんなに種類が少ないんだ?」


「あぁそれはな魔法使いギルドでほとんどの奴が買うからだ

 武器屋で杖買うやつは少ない」


ふとつぶやいたら後ろからおっさんの声が聞こえてびっくりした。

いつからそこにいたんだよ。


「その手に持ってる奴なら5000リビでいい」


その値段が安いのかどうかはわからないがとりあえず買っておくことにする。


「今日からはその杖を使ってくれ」


「ありがとうございます!」


「ここらへんで安い宿はないか?できるだけ安全なところがいいんだが?」


「それならこの店の前の道をずっとまっすぐ南に行くといい店がある

 看板があるからすぐにわかると思うギルドと提携しているから安全だ」


今日はもう探索できる時間も余っていないので今日は早めに宿を決めて

明日に備えて休むことにする。

言われたとおりの道をずっと進んでいくと大きな看板の宿を見つけた。


「いらっしゃい泊まっていくかい?二人で1泊500リビ朝食付きだよ

 夕食は別料金で200リビでいいよ」


「じゃあとりあえず5泊ダブルで頼もうかな」


「前料金だよ夕食込みなら3500リビ

 無しなら2500リビだけどどうする?」


「じゃあ夕食付で」


前料金なのは冒険者はいつ死んでしまうかわからないからだろう

3500リビを手渡す。


「まいどあり、私の名前はリゼだこれからよろしく」


「俺はユウキでこっちはリリアだどっちも冒険者の駆け出しだ」


挨拶を交わした後店員らしい少女に案内された

首輪をしているからこの子も奴隷だろうか?普通に人を雇うより

長期間だと奴隷を買ったほうがお得だろうし

案内されたのは最上階の角部屋だった。なかなかいいんじゃないだろうか?

エレベーターがあればいいんだが筋トレだと思えばいいか


「じゃあ夕食まで休憩かな今日買った防具と杖を付けてみたらどうだ?

 あと防具はこの布で磨いてから付けるんだぞホコリっぽいし」


「はい、わかりました」


リリアは丁寧に防具を磨き出したので杖のステータスを見てみる

  杖 

  スキル

  MP吸収(物理攻撃限定)


なんかスキルがついているみたいだが杖で物理って使いずらそうだな

ステータスをみてから買えばよかった。まぁ数もなかったしスキル付きが

これしかない可能性も十分にある。


「この杖にMP吸収のスキルがあるみたいだな弱い敵ならこれでたたけば

 スキルが発動するみたいだな」


「そんなことがわかるのですか?武器にステータスは無いと聞いたのですが」


普通の人にはわからないのか?俺だけなんだろうか?


「人のステータスはどうやって見るんだ?」


「各ギルドにある水晶に手をかざすと水晶に浮かびあがってきます。」


俺だけみたいだななんか微妙なチートだな。

武器のステータスは他の人にはわからないので武器屋で売っている値段

が高いものがいい武器だと思っているそうだ。

攻撃力みたいな表示はなかったので剣などは使われている素材の

良さで切れ味が変わってくるぐらいだろう。

そんな感じに考えているとリリアは装備を付け終わっていた。


「どうですか?似合ってますか?」


「あぁとても似合っているよ。持っているのが剣だったら騎士みたいだな」


バラの装飾のしてあるステンレスっぽい金属でできた防具を付けて杖を持っているのでちぐはぐしているが、悪くないんじゃないだろうか。


「これでリリアも立派な冒険者だなこれから頑張っていこうか」


「はい、どこまでもついていきます!」


「じゃあ夕食でも食べに行こうか」


200リビと安かったがとてもおいしい料理だった。

シチューとパンだったのでパンをシチューにつけて食べられるので

とてもありがたかった。


「じゃあ明日も朝早いからそろそろ寝るか」


そういってベットに横になるとリリアが裸になっていた


「初めてなので優しくしてくださいね」


「服を着なさい、まだリリアは子供だそういうのは

 大きくなって好きな人とね」


「私はご主人様から離れることはありません。

 まだ日も浅く奴隷の分際で生意気ですがご主人様が大好きです」


「俺もリリアは好きだよ、奴隷とか奴隷じゃないとかそんなことは

 気にしないけど年齢的な問題だからもう少し大人になったらな

 そしたら奴隷の身分を解放するからその時リリアの気持ちが変わって

 いなかったらな」


とりあえず大人になったらと言っておいた子供に対してよく言う言葉だが

とても便利だ。リリアはどう見ても14から15歳だろう犯罪になってしまう。


「じゃあ服着て、一緒に寝るぞ」


「はい、おやすみなさい」


リリアは心配だった自分は何もないのでいつか捨てられるんではないかと思っていた出会って少しだがご主人様は優しいのでそういうことはしないと思ったけど

確信がなかった。好きだといわれて大人になったらといわれて確信に変わって安心した。嫌なことで涙を流したことはあったがうれしさで涙を流したのは初めてなんじゃないだろうか。


「私は何があってもずっとそばにいますよご主人様」


小さな声でリリアはつぶやいた。

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