1人の限界
結構早いペースで上げております。
学生のため不定期なのと日本語がおかしいかもしれないですが
良ければご指摘ください。
朝ベットの上で目が覚める。
「朝食の時間ですよ~、1階の食堂まで降りてきてください」
廊下から声が聞こえた。
「そうか、異世界に来たんだった
朝食は何だろうか」
とりあえず食堂に降りてみると
朝食はバイキング方式のようだった。
机の上にはベーコンエッグらしきものや
ソーセージやパンなどが並べてあった。
「このソーセージやベーコンは何からできているんだ?」
「日によって入荷されるものが違いますが今日のは
オークの肉からできています。」
「そうか、分かった。(豚とか牛はいないのか魔物の肉を
食べるのは気がひくな・・・)」
そう思って食べていると
「今日は何をされる予定ですか?」
「お金を稼ぐ予定だが何かいい方法はないか?」
「見た感じ戦えそうな方なので、冒険者ギルドで
クエストを受けてみてはどうですか?」
「まぁ剣でなら戦えるからそうするか~
ギルドはどこにあります?」
「この町の中心の時計台の近くにあります。
大きな建物なので行けばわかるはずです。」
「ありがとう」
さっそくユウキは宿を出てギルドまで歩いていく
「さてこれからどうするかなー」
しばらく歩いていくとギルドを見つけたので
入ってみると中には筋肉質の男がたくさんいた。
そして、その男たちはユウキを見るとげらげらと笑っている。
ユウキの体格はとてもいいとは言えない。
しかも、黒髪で175センチの身長では田舎者で弱そうだと
思われたのだろう。
「笑いたい奴は笑っていればいいんだ」
ユウキは転生する前の高校生活でも友達は少なく
休み時間は大学合格のため勉強をして過ごしていたため
クラスメイトからよく笑われていたので慣れている。
受付まで行くと若い受付嬢がいた
「冒険者ギルドは初めてですか?
私はニーナといいます。これからよろしく
お願いしますね!」
「クエストを受けたいんだが、どうすればいいんですか?」
「ギルドカードを作りますので身分証明のできるものを
お渡しください」
ユウキは女神からもらった身分証明書を見せた
「ありがとうございます。登録が完了しました。
ギルドカードは身分証明もできますので活用してください
あと、ランクはEからのスタートとなります。
今の職業が村人になっていますが冒険者に変更しますか?」
「じゃあ冒険者にしといて、
さっそくクエストを受けたいんだけど」
「ランクEでできるクエストは平原のゴブリン討伐や
店の手伝いとなっていますがどうされますか?」
「じゃあゴブリン討伐にしようかな、どこの門を
出ればいいですか?」
「西門から出て少し歩くとゴブリンがいる草原となっています」
西というと昨日入ってきたところだ
ゴブリンの出る平原は転生した付近だろう
「じゃあさっそく行ってきます」
「はい、気を付けていってきてください!」
歩いて門まで向かっていると馬車に
西門 100リビ
北門 150リビ
南門 200リビ
東門 120リビ
と書いてあるのを見つけた。
「タクシー見たいだな、歩けばつくんだ歩いて行こう」
とぼとぼと歩いていると西門につく
門番に話しかけられた。
「何しに出ていくんだ?」
「ゴブリンを狩りに」
「そうか、気を付けて行けよ」
門を抜けしばらく歩いていると1匹のゴブリンを見つけた。
「昨日と同じ場面だな大丈夫だろう」
ユウキはゴブリンの体格が昨日より小さかったことを
気にしてはいなかった。大丈夫という慢心が
のちに後悔するとは思っていなかった。
「とりゃぁ」
昨日同様後ろから奇襲攻撃に成功する。
「今回は一撃だったな」
ユウキはドロップした耳と棍棒を拾い上げようとすると
「ぐぎゃぁぁぁぁー」
「こいつら、どこから湧いてきたんだ!」
ユウキの目の前には2匹の大きめのゴブリンだった。
「くそっこいつら、親子だったのか」
ユウキは襲い掛かってくる2匹のゴブリンの棍棒を
必死によける。
このままではじり貧になってやられるため
剣で1匹のゴブリンを切りつける。
ズシャーー
振った剣がちょうどのどを切り裂き
1匹が絶命する。
振り切ったあとガツンと頭を殴られる
「また油断した、くっそ痛って~!」
頭から垂れる血を拭いてゴブリンと少し距離を置き
自分のステータスを見ると
ユウキ Lv6 冒険者
HP700/1000
MP 0/0
ATK 480
DEF 300
INT 50
LUK 300
スキル 翻訳 剣術Lv1 ステータス
「結構HPが減ってるなちょっとヤバイ」
ユウキは気を引き締めて剣を握りなおす。
「とりゃぁぁぁぁ」
ゴブリンの棍棒をよけ隙ができたところを
たたき切る
ゴブリンからドロップアイテムが出る
頭から出ている血を圧迫止血で止めるが髪
についた血や傷は消えない
「今回はほんとに死ぬかと思った。
本気で剣術の勉強をしなければ・・・
これ以上狩りをする気にはならないな
てか、ドロップした棍棒持って帰るの
大変だから置いておくか」
もと来た道を引き返し門のところまで来た
「どうしたんだその傷はゴブリンにでもやられたか?ぷっ」
どう見ても門番は笑いを抑えている
それを見てユウキは不機嫌になる。
「あぁ、そうだがだったらなんなんだ」
ギルドカードを見せて通る
ギルドにつくとむさくるしい男たちが
またこっちを見てゲラゲラ笑っている。
ユウキはそいつらを無視して
ニーナさんのところまで歩いていく。
「どうしたんですかそのケガ!」
「ゴブリンに棍棒で殴られたんだ。
それよりも門番にもここの連中
にも笑われるんだがどうしてだ?」
「言いにくいのですが、回復魔法は
使えないのですか?」
「あぁ、使うことができない」
「そうでしたか、どこの町でもそうだと思いますが
回復魔法は子供のころ5才ぐらいで親から
教えてもらいほとんど全員が使える基本の魔法
です。また、回復魔法が使えないぐらいMPを
消費した場合倒れるためユウキさんは
ケガをしたのに治さない変わり者か
回復魔法が使えない奴と思われたのでしょう」
「あぁそういうことか、使えないものは仕方がない
ケガをしないよう努力するよ」
「回復魔法が使えないようでしたら今後厳しくなって
行くと思いますので信用のできる知人などと
パーティーを組むといいと思います。」
「信用のおける人か~、考えておくよ
あと、アイテムの買い取りはどこでして貰えるんだ?」
「ギルドや街のお店でできますよ」
「今日はアイテムが少ないから今度まとめて持ってくるよ」
「それではクエスト完了の手続きを完了させました。
明日も頑張ってくださいね!」
ユウキはギルドから出て昨日の宿まで歩いていく
途中見知らぬ男から声をかけられた。
「そこのお兄さんちょといいかな?」