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熱の手  作者: 壬哉
24/31

第24話

 


『躊躇うな! 中に入れ!』

 その声と共に足を中に踏み出させる。

 一段おいて踏み外さぬように。

 一瞬ポカァンとしていた麻紀も、足を踏みだしたのがわかった。

 本当に少ししてから耳障りな警報が鳴り響く。

「ちょっと待って!」

「黙って着いてきて! あの人ならきっともう逃げてるはずだから!」

 警報がうるさくて、大声を出すしかない。しかし、ここで大声をだすのも本当は避けたい。

 警報が鳴らないこともないだろうとはおもったが、まさか本番で怖気づきそうになるとは思わなかった。

 階段を下る足も、足の付け根からガクガク震える。

 どうして俺はここまで体を張っているのだろう。

 どうして家でおとなしくしていなかったのだろう。


 どうして……俺はここにいるのだろう。


 渉のことにしたって、渉のために生きようとすれば、こんな事に巻き込まれないようにできたはずだ。

 きっとこの人たちと、店の前で別れていれば、もう関わる事はなかっただろう。

 そんなことを考えているうちに、階段は終わっていた。

 薄暗い照明で、天井につながっている黒い柵。

「ここは……」

 必死に走ってようやく追いついただろうに、まったく息切れしていない麻紀。

 思ってみれば、俺も足の疲れや、体力的に息があがる様子はない。


(これが投合の力……)


 体に蠢く何かはまだ、体のなかにいる。

 それを確認すると、次は柵に手を触れず膜を意識する。

 思った通り張らさるそれを確認する前に、足でその柵を蹴りあげる。

 再び割れる音と、金属と金属が擦り合う音が響く。

 砕け損なった鉄の柵。棒を手にし、一本道と、左右には牢屋みたいな柵と壁で囲まれた道へと足を踏みだそうとする。

 後ろからは大量の足音。それと、目の前からは見覚えのある一人の男。

「こいつ……相澤」

 後ろで麻紀がそうつぶやく。

「おやおや。いつだったかのお二人さん。たしか、キョウダイだったかな? 悪いけど、ここを通すわけにはいかないんだ」

「ごめんなさい。あなたの相手は私がするわ」

 すっと俺の前に表れたのは麻紀。

 相澤を睨み付けるように、強気な口調で前にでる。

「手荒なことを女性にはしたくなかったのだが、仕方がない」

 後ろから迫りくる靴の音は、もうすぐそこまで来ている。

 それは麻紀も感じ取っていたのだろう。左手を一度胸に持っていき、それを力一杯相澤に向かって何かを投げるように振り出すと共に大量の水が流れだす。それから逃れるかのように、相澤も左手を出して同じくらいの水量を出し、ぶつけ合って対抗する。

 その間にその水の横を通り、奥へと進もうとするが、すぐに相澤の舌打ちが聞こえる。

 しかし、今の状態で力を抜くわけにもいかないのだろうが、一瞬水量が減ったのがわかった。

 そこをつくかのように、麻紀は水量を上げ相澤を流すように、麻紀の水が相澤を覆う。

 チャンスは逃さない。

 その水の固まりに手を当て、瞬間的に氷の膜にする。

『膜じゃない! 塊にするんだ』

 言われたとともに、反射的に力を増幅させ、集中する。

 パキパキっと氷になる音が鳴る。

 後ろからは、人の足音。すぐそこまで降りてきたのだ。

「階段の方に水を!」

「は、はい!」

 麻紀は言われたとおり階段に向かって大量の水を噴射させる。その水を瞬間的に氷にし、階段からこちらの通路の切れ目に、氷をまわりの壁と一体化させる。

 しかし、それでホッとはしていられない。奥にどんな力を持った人がいるのかもわからず、俺は人探しに集中した。

 しかし、探すほどもしなかった。

「沚か!?」

 聞いたこともない声が奥から聞こえてくる。

 目的の男。杵島だろう。

 足を進めると、両手両足が鎖のようなもので壁につながられ、自分では身動きがとれない状態にある。

 牢屋にあるような柵を、再び凍らせ、先ほど手にした鉄のパイプでそれを破壊する。

 身長は俺より高く、地面からも高めに位置しているため、何をどう頑張っても俺の身長では、両手に届かない。

「麻紀!」

「両手からね」

 麻紀は器用に水の玉を二個投げ付け、鎖にぶつかり弾けたとき、それを氷り化する。再び二つ投げ、同じように両足の鎖も氷り化させる。

 鉄パイプを麻紀に渡し、両手を砕いてもらうのと同時に、両足も解放させる。

「ありがとう……君たちは……?」

「説明は後! どうやってここから脱出するか考えて!」

 俺はそう怒鳴り着け、まわりを見回す。

 何か良いものはないか。

 最初、氷で閉じたところを解放し、麻紀に水で人を流すようにまた大量の水を出してもらい凍らしてやろうかとも考えたが、凍らしたそれをどうするかとも考えた。

 その上を歩くにも、滑って上れないだろうし、その水を凍らせる体力も不安だ。

 身体能力があがるといっても、体力にも限界がある。

 今この現状で、多少息があがっている。神経的集中を使いすぎた。

 しかし、こう考えている時間ももう少ししかない。

 氷の壁は、奥の者たちの所為でヒビが入りかけていて、そんなにもたない。

 だんだん、沚はちゃんと逃げられたのか。

 捕まってしまっていたらどうしようなど、違うことを考えてしまう。

「歩くん! 沚はちゃんと逃げれた。今助けに来てくれる」

「助けにだと!?」

「えぇ。沚さんだって、のんびりなんてしていられない。中からではなく外からね」

「……そういえばあいつって……」

 なんの力を? と言おうとした瞬間、氷が割れ、崩れ落ちる音が響き渡る。

「困っているようだったから善い待遇してやったっていうのに、その代償がこれかい?」

「こんなところに人とらえてどうするつもりだったんだよ?」

「あんたたちには知る権利なんてないよ? おとなしくしていれば良いものを」

 先頭切って出てきたのは、この店に入ってすぐに声をかけた女であり、ジュースを出した女。

 その後ろからは、怖い怖い男たちが俺たちを囲もうと中に入ってくる。

「相澤は……役に立たなかったかい。ボスのお気に入りの一人だったんだけどねぇ」

 クイッと顎で、相澤がいるだろう方を見る。

 すると、もう氷が解けたのか、中から壊されたのか、座り込み上がっている息を整えている。


(いつのまに)


 近くには杵島がいて、相澤の腕を首に回させ、グイッと無理矢理でもたたせる。

「わかった」

 耳元で相澤が杵島に何か言うと、うんといったんうなずき、杵島はじっと女の方を向き直し、相澤を引きずるように近づいてくる。

 どうするつもりか、俺よりも前に立ち、女と対峙する。

「相澤……あんたもしかして、私たち……いいえ、ボスを裏切るつもり?」

「はっ…俺は沚を裏切った……でもあいつは、それでも俺も助けようとした。だから俺もそろそろ作戦実行するさ」

「だったらあなたも始末するわ。どうせ証持っているわけじゃないしね」

「俺は最初から裏切るつもりだったさ。始末するなら、こっちも抵抗するさ」

「最初からこの状態になることわかってたっていうのかい」

「まぁ、そうなるかな」

「ちっ」

 女が舌打ちすると同時に、右手を相澤に向け、一瞬力んだと思えば、炎が相澤と杵島を力強く覆う。


(あの女、炎……か)


 あまりにも覆うのが一瞬のこと過ぎて、こっちが手を出すこともできない。

 不意に杵島か相澤の足元に何かが動いたのが目に入った。

『麻紀という女の近くにいろ。いつでも力を使う準備をしていろ』


(え? うんわかった)


 そっと足を進めて麻紀の隣に立つ。


(なにをするつもりなの?)


『足元をよく見てみろ』


(え……何か流れる……って言ってもどうする……つもり? 水……水!?)


 再び視線を二人に戻すと、炎で覆われたその下で、自分達を水で覆っていた。

 その水が地面に落ちるなり、床一面には水が浸る。

 階段の方に目を向けると、煙が充満すると共に、焦げ臭さと消防車のサイレンが響き渡る。

 サイレンに耳を向けたみんなの視線を確認するかのように、ちらっと見た後相澤と杵島はしゃがんだ。

 一瞬杵島の手から小さな光が見られる。


(光……?)


『電気か!』

 麻紀と俺の足元だけを氷に変えて、水に触れないようにする。

 水は電気を通す。

 純粋な水は通さないはずなのだが、大丈夫なのかと不安になったが、今は任せるしかなかった。

 手が水に触れた瞬間、水の中を光る電気の筋が走る。その数本の筋が水に触れているすべての人を痺れさせ、一瞬のうちに立つことができなくなる。

「いまだ!」

 軽がると電気を食らった相澤を担いだ杵島が、炎に覆われている階段へと足を進める。

「私が先頭切ります」

 積極的に麻紀は走って階段を上っていく。

 後ろを俺が。前を麻紀が水でカバーしながら出口へ向かおうとすると、消防の人が中に入ってきていた。

 麻紀はすぐに水の膜を落とし、オレら四人は救助された。





 相澤と杵島という男はその後病院に運ばれ、俺と沚に麻紀は、一旦俺の家に来た。

 時間はすでに零時を過ぎており、日付が変わった。

「歩……帰ったのね」

「か、母さん」

 家に入ると、気付いた母さんが玄関まで来た。

 母さんが帰ってくるのはいつも夜遅く、だいたい日付が変わるか変わらないかの時間。だから起きていたのだろう。

「この時間だから渉かと思ったじゃない! 紛らわしいことしないでちょうだい」

「ゴメンナサイ」

 心のない返事を聞かずにリビングへと颯爽ともどっていった。

「中入って。俺の部屋そこだから。何か飲み物用意してくるからゆっくりしてて」

 部屋に入るなり、ベッドのサイドテーブルにある渉と俺のツーショットが入った写真立てを伏せさせる。

「え、えぇ」

「お邪魔します」

 母は、渉がいなくなってから変わった。

 時には俺を渉だと思い込み、時には俺がいることに疑問を持ったり、邪魔だと罵ったり。

 仕事は夜遅くまでしてくるようになったし、父さんはあまり家に帰ってこなくなった。

 仕事はしているらしいし、貯金もきちんとしている。

 だいたい家に来るときは、母が居ないのを承知しているとき。俺の様子を見に来てくれる。でもそれも仕方がない。

 母さんも父さんも、昔からおとなしくていつも笑顔でいる渉が好きだった。だからと言って、今みたいに俺の存在を貶したりはしていなかった。

 父さんと母さんも仲がよかった。それを壊したのは、すべて俺だ。


 三人分のお茶を持っていき、バスタオルを手渡す。

「お風呂入って来なよ。着替えは二人とも父さんのだけど良いかな? 明日には洗濯物乾くと思うから、服洗濯機のなかに入れておいて。俺は最後でいいから」

「ありがとう。じゃぁ麻紀先に入って来なよ」

「うん。わかった」

 着替えを受け取り、麻紀は部屋をでていった。

 男二人の沈黙。

 それを先に壊したのは沚。

「えっと、今日は本当にありがとう」

「別に。礼を言われることまではしてないよ。ほとんどあの女がやったからね」

「あの場所を見つけてくれたのも、杵島を救ってくれたのも歩くんだと聞いた」

「……ねぇ、あんたの力って、もしかして炎? あの火事を起こしたのもあんたでしょ?」

「あぁ。歩くんは氷……?」

「麻紀から聞いた? そうだよっていっても、力を使ったのも店に入って初めてだったから、ぶっつけ本番だったけど」

 なんて微笑みながらも言ってみる。

「あぁ、俺もそうだった。杵島と同じように捕まってるとき、あの鎖を根性で溶かしたんだ」

 楽しかった過去を話すように、口元を上げ、うっすらとほほえんでいた。

「……捕まってたんだ?」

「うん。もともと相澤は俺を捕らえる気はなかったみたい」

「へぇ。捕らえられた理由は、知ってるのか?」

「いや、教えてもくれないし、まったく思いつきもしない」

 ほほえんでいた口元は、少しだけ落ち、裏切られたようなほほ笑みを見せている。

 すごく淋しくて、でも相手を憎めないといわんばかりの笑みは、すごく強くて勇ましかった。

 まだ子供心の俺は、それが「強い」ということなんじゃないのか。そう思えてくる。

 きっと、この先もこの人、沚のまわりには色々な人が集まってくる。そういう、人を引き付ける何かをこの人は必然的に引き寄せていたのだろう。いわば、潜在能力のように。

「あんたは、相澤と言う男があんたを裏切ったと思うのか?」

「わからない。でも、今まで裏切られたって思わなかったわけでもない。何か理由はあるかもしれないって思い込んでても、心のどこかでは裏切られたって思ってた」

「でも憎めなかった?」

「うん……憎もうとしても、何かの希望を持とうとしてる。でも俺を逃がしたときわかった。相澤は裏切ったわけじゃないって」

 にっこりほほえんだその姿は、何かの希望と単純な嬉しさが入り交じっていた。

 俺は何か役に立てたのか。

 もう必要ないのか。

 でも、この人の近くに居たい……。

「たぶん、その相澤、もともと自分がいた組織っていうのか仲間っていうのか、そういうのを裏切るつもりだったと思う。たぶん、捕まえる理由を知っていたから」

「……理由を知っているのか?」

「ほとんど俺の推測だけど?」

「かまわない。話してくれ」

 真剣な目付き。

 その目付きが、俺の何かを揺らした気がする。

「たぶん、あそこの牢屋には沚や麻紀、杵島って人が持ってる証が並ばれるはずだった。それは、そのすべての証を手にして、何かを成し遂げてみたいと考えている奴がいるはず」

「何かを?」

「世界征服とか、人類滅亡とかかな。証っていうのは、もともと二人の神様のうちの一人の神様で、悪いことをしただかなんだかで、裁かれバラバラにされた。バラバラにされたのは人の神」

「……神秘的だな」

「神秘だもん。証に何も話してもらっていないの?」

『証はバラバラにされたから、昔の記憶とか、知識とかもバラバラにされたんだ』

「うんなにも……むしろ俺の記憶以外なにもないらしい」

「わりぃ、それもバラバラにされたんだって、今聞かされた」

「そうなんだって、君も証を……?」

 うんと首を縦に振ると、そうなんだと、喜ぶことも悲しむこともしない。

「で、そのバラバラにされたものを、一つの場所に集めることによって、何かが起きる。もしくは、一人の神様として復活するか。あくまでも俺個人の意見。証もそこまではわからんってさ」

「そっか……。裁かれた人の神…裁いたのは何の神?」

「地球の神。その中に罰としてバラバラにされた人の神の欠片を納めたんだって」

「じゃぁ、その欠片が証で、一つにまとめたら、バラバラにした怒りを地球の神にぶつけてしまうかもしれない……か」

 話している俺でも、あまり理解していないというのに、沚は俺の説明で理解し、より難しいことをいってくる。

 どうなるのかはわからない。何が起きてしまうのかもわからない。

『どうなってしまうかは、なってみないかぎり俺にはわからない』


(よなぁ〜)


「でも地球の神って、人型? それとも、地球そのもの? 地球そのものだったら、欠片を集めたらその集まった欠片はどうするつもり?」

「んー……いっそのことそうしようとしてるボスとご対面っていうのは?」

「するとしても、私はまだ接触することだけはしないほうがいいと思うわ」

 ガチャリと中に入ってきたのは、風呂上がりの麻紀だった。

「聞いてたのか」

「えぇ。だいたいね」

「沚、入って来なよ」

「いいのか?」

「あぁ」

「じゃぁ失礼していってくるよ」

 物を持って部屋から出る。

 風呂場までいったのを確認すると、俺は立ち上がりテーブルをずらす。

「麻紀、この部屋で平気?」

「えぇ、構わないわ」

 物をどけ、押し入れから客用の布団などを取出し、軽くひいていく。

「あなた……左手使わないのね」

「え? あぁ、俺の左腕。動かないんだ」

 自分の左腕を、動く右腕で持ち上げそっとほほえむ。

「でも、力を使うとき動いてたわよね」

「それがわからないんだ。どうしてあの時は動いたのか。でもこの動かない左腕は、罪の証だから」

「罪?」

「そっ。まぁ、あんたが知る必要もないさ。知らないほうがいい」

 渉をこの世から失わせた罰だ。

 あの力も、俺の力ではなく渉の力。

 なにもかも、すべてを渉から奪ってしまった罰だ。だから、左腕を持っていかれた。でもこの考え方は、ただの逃げだ。すべてを受け入れる覚悟ができていない。

「ねぇ、どうして証を持たない力を持った人がいると思う? 証を持たないのなら、力も得られなければいいのに」

「……」

「この世は醜い。美しいものなんて、何一つない。神様だって、残酷な運命しか与えない」

「本当にそう思う? 美しいものは、一つはかならずある。基準は人それぞれ違うけれど、癒してくれる何かがあるはず」

「癒してくれるもの? それを神様が奪っていったのに?」

 唯一俺をわかってくれようとして、存在を否定しない相方。渉。渉が幸せになれるのならば、俺自身を犠牲にしてもいいって思えた。生きていけると思っていた。

 癒しを与えてくれる。

 そう感じていた。

 それを、俺が奪った。神様がそういう運命にさせた。

 俺が生きていなければ、神様は渉をつれていかなかったし、母が怒り狂い、俺の存在を消そうとしなかった。

 どうして俺を生み、この世に放り込んだのか。

 過程で手違いが起きてしまい、同じものを作ってしまった。きっとそうだ。そうであるはずだ。

「……何を奪われたの?」

「俺の、すべて」






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