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エルフに数学を装備するだけ  作者: めいぜんおーえす
二章:ことばを作るよー
17/51

公理

○健全な研究室


天々城

「設定は使ってこそ設定。使わない設定は悪」


エーリル

「底知れない憎しみを感じる」


さトぅー

「過去に色々あったのよ。そっとしてあげて」



-------



さトぅー

「論理式は定義したから次は公理かな。面倒だから公理はaxって省略するわよ」


天々城

「すべてのはじまり」


さトぅー

「公理は論理式からいくつか集めて決まる」


エーリル

「『公理』ってどんな定義?」


さトぅー

「証明のスタートの集まり。文章の無定義版みたいな感じじゃない?」


天々城

「感覚的にはそうだろうけどさ、証明を定義してないだろ」


さトぅー

「ああああ。そうか、そうよね。ぐうの音もでない」


天々城

「だからさ、今言えるのって『公理は論理式からいくつか集めて決まる』ぐらいだと思うんだ。

 命題変数と似た感じで、論理式のいくつかを分けて公理って名前を付けただけ」


さトぅー

「集合論の記号で書いたら ax⊆Fml ってなるだけで、それ以上は特徴づけする方法が思いつかない……」


エーリル

「ついていけないんだけど」


天々城

「公理が無定義っぽいって話。

 例えば、φと(φ⇒ψ)の集まりを{φ,(φ⇒ψ)}と書こう。

 これを『ルールです! 公理です!』と俺ルールを宣言できて、話も進められる。

 でも、俺とさトぅーさんは『ルールってなに?』と聞かれたら、


『文章の集まりには違いない』


 までは言えるが、ルールの集まりと、ルールの集まりではないものを表現できなかった」


さトぅー

「証明を定義せずに公理を定義しようとすると難しいわね」


天々城

「保留で」


エーリル

「保留で」

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