一撃で仕留める2
※
画像×1
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○健全な研究室
天々城
「さトぅーさん。variableとかいう箱のようなモノの練習をするので、なにかない?」
さトぅー
「なんで私?」
天々城
「代入スキルがまだ開放されてないので、なんかvariable使いたくなるヤツで」
さトぅー
「はいはい」
◆れんしゅー
・天々城 が話を聞かない。
・エーリルが話を聞かない。
・さトぅーが話を聞かない。
さトぅー
「これで文句はないでしょ?」
天々城
「文句だらけじゃないか」
エーリル
「前の文章みたいな感じでサクっとやればいい?」
天々城
「サクっとな」
エーリル
「それじゃあまあ」
・P
天々城
「やりたい事は分かるが、予想の斜め上だった」
さトぅー
「誘導問題にしたはずなのに……」
天々城
「これは俺らのミスだナ」
エーリル
「ん、どこかマズかった?」
天々城
「どれがconstant、variableなのかは自分で決めて書く。
書かないと相手に伝わらないので憎しみの炎に包まれる」
エーリル
「んー」
エーリル
「こんな感じで」
さトぅー
「あのね、命題と項は違うから……」
天々城
「さトぅーさん、まだその話はできない」
さトぅー
「なんでよ」
天々城
「まだ命題と項の区別をしてないから」
さトぅー
「それなら……うん」
エーリル
「何の話?」
天々城
「先に進むと約束が増えるって話。
今は気にしなくてもいい」
エーリル
「じゃあこれで」
天々城
「問題なし」
さトぅー
「むぅ」
天々城
「次はもっとvariableを便利にする」
エーリル
「まだ先があるの?」
天々城
「書くのが面倒なので1文字でまとめたわけだが、今度はその逆をして元に戻す」
エーリル
「私、もう驚かない」
天々城
「variableを別の文字と入れ替えるわけだ。
これは「substitutionと呼ばれている」
エーリル
「『空の箱』にモノを詰め込んでる感じかな?」
天々城
「大体ナ。『空の箱』に『空の箱』を呆れるくらいにブチ込むこともある」
さトぅー
「substitutionできるできないの話もあったでしょ?」
天々城
「今はまだ早い」
天々城
「他にもこんなのがある」
エーリル
「む、これは……」
天々城
「前にやった足し算だナ。
substitutionの練習になる」
エーリル
「んー」
エーリル
「こうかな」
天々城
「仕事が早い」
エーリル「思ったんだけど、variableを使ったら
―――― 全部の数のペアに、+や×を作れるのか? ――――
を攻略できるんじゃないの?」
天々城
「流石賢者エルフ」
エーリル
「variable強い」
さトぅー
「ところで、そろそろ飲み会の話していい?」
天々城
「俺はもう疲れたので日を改めて欲しい」
さトぅー
「あぁ?」グギィ
天々城
「だから指関節はやめろ」
※注
◆英語に日本語のルビを振るようにしました。英語の論文を読んだときに「これエルフ数学でやってたヤツや!」ってなったら幸いです。
◆数学史は多少調べましたが、載せるほど資料が集まらなかったので勘弁してください。
◆参考資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%89%E6%95%B0_(%E6%95%B0%E5%AD%A6)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%9A%E6%95%B0
ある程度進んだらもうちょっと専門的な文献も紹介します。