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「この世に魔法は存在しない。この世の摩訶不思議なことは、全て化学で証明される。」
この言葉は、世界中の天才化学者50名で発表した論文に記載されていた。
100年前ーそれは20世紀最後の日に発表された最先端の技術で調べた化学的見解だ。
当時の人々は、誰もそれを疑わず信じていた。
だかある一国だけがそれを否定した。
それが多宗教国家でありながら高度な経済と技術力、魔を祓う陰陽道を極めし国、日本。
知名度は、世界中に知られており、神道を通じ魔払い、疫病払いなどで国家の安泰、繁栄を祈願した陰陽師は、公務員であり国家公務員である。
国家公務員の第一の目的は、魔払い。
第二に国民の安全。
第三に自分自身。
このような考えは、他国からおかしな考えだが日本には正義だという。
化学が発達した世界で日本だけが魔法のような摩訶不思議な能力を使う日本人は、畏怖する対象なのだ。
陰陽師に生まれながら陰陽道を究めぬ者の復讐劇である。