blowup
闇雲に欲し続けていた
無用で不可欠の耳たち
全て受容し続けていく
欲望口のバウンダリー
気付く術などない
不必悪の満たされ
安堵と虚無の交差
傷みゆく快楽細胞
信じる価値を流出
喪失感を増加させ
前途は確かに存在
押され続けて破壊
余白は看過できず
免疫は善を悪とし
抗うことで求めた
血は流出し続ける
潰瘍を介抱されて
炎症が緩解すると
皮下注射が橙色の
錠剤に変わりゆく
欲望を希望にすり替えた
夢を偽造し単色で描いた
終わらないランドスケープ
塗りたくられるポートレート