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少女の目覚め
いつの時代か、あまり知られていない小さな国があった。国の名前は海流。
その国に住む少女、ナク・カシラム。その少女は魔族カシラム家の後継者であった。
あたりには森が広がっていた。その森の持ち主は、リスカ・ルーベルカという若い女性だった。
リスカはいつものように森で散歩をしていた。すると
「ん?」
リスカの目の先には倒れている少女がいた。
「ねえ しっかりしなさいよ ちょっと大丈夫?」
そういいながらその少女に近づいた。
リスカは、その子の口に手を近づけた。(まだ生きてる!)
「ちょっと 大丈夫?大丈夫!?」
もう1度声をかけると、少女の体が少し動いた。
「んっ ん」
少女がうなった。リスカは少女を部屋に運ぶことにした。
部屋に運んでから気づいたことは、少女が高熱を出していること、そして腕に桜のしるしがあること。
リスカが住んでいるのは、航大という国のヤジュ村のはずれの森の中だった。
「ここは…ドコ?」
少女が目を覚ましたのはリスカの家に運ばれてからまる1日たったころだった。
こんにちは。宮城 夜月です。
2種類目の作品です。