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聖女は奴隷の椅子に志願

お知らせ:命令の表記をダブルクォーテーションに変更いたしました。

 結局、僕の抵抗は、リーナとミリアの命令によって徒労に終わった。そもそも、僕は奴隷なのだから主人に逆らうことはできない。リーナ達が僕を使おうとしない限り、どうしようもないことだった。ただ、だからと言ってこのまま放ってしまっては彼女達にとってより重い事態になってしまう。どうにかしたいけどどうにもならないそんな状況に頭を唸らせながらも食堂に連れられてしまった。

「“お仕置きをしてくださいませ”」

 食堂についたとたん彼女の命令により体が意志に反して犬のように服従のポーズをとったリーナの服に包まれた胸を何度も踏みつける。

「あはぁっ、ひぐぅ、申し訳ございません、お兄様ぁん! お兄様の下僕の分際で命令してしまい申し訳ございませぇん!! あはぁ、ひぁ、んぐぅ!!」

 胸、腹、股をしきりに踏み続けた僕の体はリーナが気絶すると同時に僕の意識下に戻ってきた。リーナはというと、ひどい状況だった。顔をひどく紅潮させたまま、股間から生温かい湿り気と水たまりを作りつつ、気絶してしまった。見るに堪えない状況に命令されていたとはいえ、ひどい罪悪感にさいなまれる。

「……掃除して」

 後ろに控えていたミリアからメイドに命令が出されたようで、メイドがリーナを2人がかりで抱き上げ、部屋から退出させる。その間、数人でリーナが残したものを丁寧に掃除していく。食堂だからか、何度もしっかりと念入りに行っている様子だった。僕も手伝おうとしてしゃがみこもうとしたが、

「“だめ”」

 体がその一言でまた動かなくなる。ミリアから発せられた声にもどうやら強制の力があるらしい。その事をミリアに問いかけると、

「私と、リー姉と、シア姉、エリ姉とレオ兄なら、できる」

 人数が多い事に驚愕しつつも、その全員が懐かしい名前だったので少し安心してしまった。全員孤児院にいたころの妹分、弟分の名前だった。少し勝気で活発な子だったシンシア、おっとりとしていて世話好きだったエリス、姉貴分三人と妹分のミリアにいつも翻弄されていたレオン。彼ら彼女らも僕をどうこうできるらしい。皆は今どうしているのだろうか。

「シア姉は、まだ寝てる。レオ兄は、早くから王城に行った。エリ姉は……」

 ミリアに聞いてみたところ、皆この屋敷で暮らしているらしい。シアは昔と変わらず、睡眠時間がとても長い。僕がいた頃でもお昼までは起きてこなかったから、今の時間で起きる事はないだろう。会うのはもっと後になりそうだ。レオは、なんでも色々な手続きをしに行ったらしい。大進行が起きてからちょっとの時間しか経っていないらしいので、まだまだ忙しいらしい。やはりこき使われているのかと、少しだけレオが不憫に思えた。最後のエリスについて言及しようとしたところで、ミリアの言葉が止まる。どうしたのだろうか? ミリアの顔を見てみると、無表情な彼女は指を食堂のテーブルの上座へと向けた。



 そこには、記憶よりも、大きくなった妹分がいた。ただ、僕は別人だと疑うことしかできなかった。



 食堂の上座、ほかのイスと同じように列に並んでいるエリスがいた。ただし、下着とソックスしかつけていなかった。服の代わりなのか、複雑怪奇な方法で縛られたロープを身にまとって、椅子の間で四つん這いになっている。少し荒い息が聞こえてくるが、僕のほうからは顔はうかがい知ることができない。いつからそうしていたのだろうだろうか。そもそも、なぜそんな恰好をしているのか。慌てて僕はエリスの元へ駆けつけた。

「レン兄様、お久しぶりでございます」

 そんな僕の様子を知ってか知らずか、エリスは以前の僕が知っている落ち着き払った口調で話しかけてきた。猛烈なギャップに少しだけ頭が痛くなってきた。リーナも強烈だったけど、ミリアはそんな素振りがなかったため、リーナだけがあんな感じになってしまったのかと思っていただけに、余計きついものになっている。それでも、僕は聞かなければならない。どうして、そんな恰好をしているのかい?

「ええ、兄様が朝食をお召しになると伺いましたので、僭越ながら兄様のイスを務めさせていただこうと思いまして」

 何事もないようにとんでもないことを言い放った妹分の言葉に僕は言葉が出なかった。僕のイスになるって? エリスが? なぜそんな事をしなくてはいけない? 普通のイスでいいじゃないか。

「兄様に普通のイスなどに座らせる訳には参りません。ここは僭越ながら、『聖女』の私が兄様に相応しいイスを務めさせていただきます」

 僕は可愛い妹分に尻を敷いて楽しむ程人間として疑わしくはない。丁重に断りたいのだが、すぐに拒否してしまえば、先程と同じように命令を受け、僕は妹をイスにして喉に物が通らない朝食のひと時を過ごしてしまうことになる。どうすればいいのだろうか。どうすれば彼女は諦めてくれるだろうか。

 少しだけ考えた後、僕はエリスを同じくテーブルに座らせればこの状況を打破できると思いついた。一緒に食べたいと願望を乗せてお願いすればエリスも僕のイスなんかやめてくれるだろう。そう思った。

「兄様と一緒にお食事をいただける事はとても嬉しい事なのですが、兄様のイスとして使っていただける事もとても名誉な事ですので……」

 エリスはなおも渋る、だがもう一押しあれば何とかなるかもしれない。そう思っていた矢先の事だった。

「エリ姉、はい、どうぞ」

 気がつかなかったが、ミリアはどこかへ行って何かを持ってきていたようだった。僕はその声に気付いて少し経ってから持っているものが分かった。小型のテーブルだ。小さな子供が使うようなテーブル、たとえば、四つん這いになったエリスの口よりも若干低いくらいの、非常に僕にとってよろしくない物を持ってきていた。

「ありがとう、ミリアちゃん。これで全部大丈夫になるわ」

「……ん」

 ねぎらいの言葉をかけるエリスにそれを少しだけ顔を緩ませて言葉数少なに返事をするミリア。どうしよう、これで逃げる理由がなくなってしまった。

「さあ、いつまでもお立ちになるのはお辛いでしょうから、お座りくださいませ」

 考える時間も限られてしまった。どうしよう、どうすれば座らずに済む?

「遠慮なさらずに、さあ、兄様、“お座りくださいませ”」

 痺れを切らしたエリスについに命令されてしまう。僕の体はまたしても勝手に動き始め、エリスの細い腰に思い切り体重を預けてしまった。彼女の大きく育った体が僕を必死に受け止め、その衝撃で下着をつけた彼女の大きな胸が互いにぶつかり淫猥な肉の音を醸し出す。

「ふぐっ、お、私をお使いいただきありがとうございます、兄様」

 座った瞬間、彼女は感謝の言葉を声をあげて僕にかけてきた。また罪悪感が襲ってくる。大事な大事な妹分に腰掛けて、道具として使ってしまうなんて。

「兄様、申し訳ございません。リーナ姉様がいらっしゃるまでで構いません、ご褒美を頂けませんでしょうか? はしたなくて申し訳ございません、我慢が出来ないのです。“お願いいたします”」

 最後の命令に僕が反応してしまった。僕の右手が高く上がり、縄で胴体を縛られたエリスの下着に包まれた尻を彼女の望むとおりに強めに平手でたたき始めた。

「あぁ、はぁ、ひぁ、あ、んっ、ありがとうございますぅっ!? ご褒美ありがとうございますぅっ!! 兄様ぁ、エリスをはしたないエリスをもっと見てくださいませぇ!! 兄様に見ていただきたくてぇっ、こんな恰好をして幸せなエリスにご褒美をぉ、ありがとうございますぅう!! エリスはぁ、果報者ですぅうう!!」

 僕の手はエリスの尻を何度もたたき続ける、エリスは痛がりもせず、体を崩そうともせず、僕に感謝の言葉を何度も投げ続けている。ミリアはそんな僕をなにも言わずじっと見つめている。僕は涙を流しながら、粘り気と湿り気のある手の事を気にかけないように精神を振り絞り、恍惚としたエリスにご褒美という名の尻たたきを繰り返し続けていた。

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