第七科目 トラップ
それは兄ちゃんと別れた後のことだった。近衛たちと一緒にケーキ屋で食べていて、楽しい話に花を咲かせていたとき
「ねぇねぇ、光は好きな男の子いる?」と晴海が聞いてきて。
「う~ん、今の所はいないかな、そう言う晴海は?」
あっさり、いない、と答え逆にこちらが聞いてみたら晴海は頬を真っ赤にして。
「い、い、いるわけな、な、ないじゃん、私、そそ、そういうの、すす、好きじゃないし」
と明らかにいる感じだが、乙女心を傷つけるのも、引けるのであえて聞かないでおこうと、思っていたところに。
「明らかに誰か好きな子がいるでしょう」と近衛が容赦のない問いに
「い、いないもん、そ、そう言う近衛は、ど、どうなのよ」と標的を自分から近衛に替えた。
そして近衛の口から凄いことあっさりと、「いるよ」、とそれを聞いて、晴海と光はビックリしてしてしまってしばらく何も言えなかったが、晴海が正気に戻り何か言おうとしたら、いきなり後ろから声がかかって来た、聞きなれた声に振り向くとそこには強攻が立っていた。
「あれ、強攻君、なんでここにいるの?」と晴海が聞いたが
「ま、まぁ、そんなことどうでも良いじゃないか、それよりケーキじゃ物足りないだろ、良い店知ってるから、今から行かないか?」
晴海と近衛はいきなりどうしたんだろうと思ったが強攻もたまにはそういう時があるんだろうと思っていた。だが光は変な違和感を感じた。いつも兄ちゃんは家でもそんなことしないのにと、思っていたが近衛たちと話していた内容がいけなかった。光はもしかしたらこの二人の、どちらかが好きなんじゃないだろうか、と思ってしまった。そしてしばらくして強攻は光たちを連れて学校まで来た。今は七時だが先生はもう誰もいない、この学校はセキュリティが凄いため見回りをする必要が無いのだ。だがおかしい、なぜかセキュリティが発動してないのだ、もしかしたら、と、そんな考えが浮かんだ瞬間に背後から殺気を感じた。
「晴海!、近衛!」と叫んだがもう遅かった。
背後から黒い影が来て鈍器のようなもので頭を殴りつけられて、視界が真っ黒になった。
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武装委員長と龍野は焦っていた。「警察を呼ぼう」とか「ばれるかもしれないよ」などと言い争っている、その時、強攻は二人に
「落ち着け、まずは状況を再確認しよう」そう言われ二人とも落ち着き取戻し話を聞くことにした。
「まず犯人は俺に一人で来るように言って来た、金も要求せずにだ、つまり目的は俺にあると言うことだ」
「でもそう考えると少し不思議だね、だったら別に妹さんだけでも良かったんじゃないかな」と龍野は言い
「そんなこと関係ない、とにかくぶっ潰せばいいだろ」と武装委員長が考えるのも、もったいなさそうに言った。
「そうですね、俺一人で来いと言っていましたが、二人にもやってもらいたいことがあるので、それより時間がありません、学校に行きながら話しましょう」
そう言って強攻は龍野たちを連れて学校に向かって行った。
みなさんこんにちわ、こんばんわ、おはようございます。なすびーです。見てくれている数少ない、読者様今回の話はどうでしたか今回は短いですけど頑張って書きました。後もしよろしければ、ついったーとか使って宣伝してもらえるとうれしいです。ついったーはやらない主義でして、また次の話しを見てくれるとうれしいです。