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設定資料その1

 ※設定資料集。物語をより深く理解したい人向けの解説です。読み飛ばしても物語の大筋には大きく関係しないので、読みたい人だけ読んでください。


 ここでは史実の地名と小説内の地名の両方を記載する。()内が小説内に登場する都市名。


 1. イギリス植民地:工業と金融の心臓部

 拠点都市: ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア(史実と同名)

 特徴: 東海岸の主要都市を支配。高度な工業地帯と金融街を形成。


 2. フランス植民地:北方の毛皮帝国

 拠点都市: ケベック、モントリオール(史実と同名)

 特徴: 河川交通を完全に掌握。五大湖周辺まで影響力を持ち、先住民と独自の互助関係メティを築いて毛皮貿易を独占。


 3. オランダ植民地:実利主義の干拓国家

 拠点都市: オーシャン・シティ(オーセアン・スタッド)

 特徴: 沼地を干拓したデラウェア湾沿いと、ミシシッピ川流域の一部を支配。温和な先住民部族と提携し、「真珠養殖」などの新産業を興す。


 4. ドイツ系入植地:内陸の自治農村

 拠点: ペンシルベニア州内陸部の農村ノイ・シュタイン

 特徴: 宗教的自由を求める勤勉な農民が集結。高度な農業技術を持ち、列強の争いから距離を置く中立地帯。


 5. 空白地帯:混沌のバッファゾーン

 拠点都市: シャーロット(カトーバ・ベンド)

 特徴: 脱走兵、空賊、流れ者、そして先住部族が集まる闇市都市。


 6. アステカ帝国:存続する古代の覇者

 拠点: メキシコシティ(テノチティトラン)

 特徴: スペインを撃退し続け、メキシコ湾岸からテキサス南部までを支配。欧州の科学技術を一部取り入れつつ、独自の軍事力を維持。


 7. スペイン:凋落の南米

 拠点: セントオーガスティン(史実と同名)

 特徴: アステカや南米先住民との泥沼のゲリラ戦により疲弊。フロリダ半島で拠点を維持。一部南米沿岸部に港湾都市を持つ。


 8. ロシア植民地:新たなるフロンティア、西海岸北部

 拠点: バンクーバー、シアトル(ノヴォ・アルハンゲリスク、ポート・ヴラジヴォストーク)

 新興勢力だが、列強の中でも勢いはある。主に毛皮産業と農業、林業が行われているが、徐々に工業力を蓄えつつある。


 9. 西海岸南部:未開拓地

 カリフォルニア周辺は各国の小規模な港が建設され始めたばかりで明確な支配者はいない。内陸部へと進むとアステカと接触するため非常に危険な地域。


 10.先住民部族連合:生き残ったネイティブ

 アパラチア山脈からロッキー山脈までの広大な土地を未だに支配し続けている。複数の部族がそれぞれの領域に暮らしているが、白人との戦争には全ての部族が参戦するという契を交わしている。




 新大陸史。

 クリストファー・コロンブスは西暦1492年10月12日、スペイン王室の支援を受け、大西洋を横断してカリブ海のサン・サルバドル島に到達。

 自身はインドに到達したと死ぬまで信じていたが、この航海がヨーロッパ人によるアメリカ大陸の本格的な開拓と植民地化へとつながることはなかった。

 コロンブスたちは現地で出会った部族と些細な事で争いになり、彼らを殺害してしまった。それを知った周辺部族は、コロンブスたちを襲撃する。

 何とか船を出し、スペインへと帰還したコロンブスだったが、海の向こうには野蛮な部族がいることしか語らなかった。

 その後、コロンブスは謎の感染症に罹患し、病死。そこから欧州へ新たなる病が蔓延することになった。コロンブスが持ち帰ったのは災厄と新大陸への恐怖だった。

 西暦1800年前後。欧州は産業革命を成し遂げ、蒸気船や連発銃を開発。文明の利器を携えて新大陸へ進出。

 新大陸北部では沿岸部の先住民を撃退しながら内陸部へ進もうとするが、アパラチア山脈に近付いたところで、馬に乗りフリントロック銃を撃つ部族連合と衝突。

 1830年。平穏に開拓したい入植者と部族連合が和睦。現在の国境線が大まかにだが制定される。

 新大陸中部でもコロンブスが持ち込んだ火薬が使われており、スペインの再上陸した際には強大なアステカ帝国が一帯を支配しており、壮絶な戦いに発展した。1900年代に入ってもアステカとスペインの紛争は続いている。

 新大陸南部は急峻な地形と熱帯雨林にいる先住民部族たちとの戦いを避けたポルトガルが、沿岸部に交易都市を築いて僅かならがだが現地先住民と交易を行っている。彼らの最大の利益は、交易で手に入れたジャガイモだろう。1810年頃から急速に欧州で広がったこの作物は、多くの飢饉を回避させた優秀な作物だったと言える。


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