Death List
ある朝の事だ。光川直弘はインターネットのメールを開いた。直弘は毎朝と毎晩、インターネットのメールを確認している。重要なメールが来ているかもしれないからだ。もし、会社や友人からだったらどうしよう。もし何かあったら大変だ。
直弘が受信箱を確認すると、幼馴染の福原直之から直弘宛てのメールがある。直之からメールが来るなんて、そんなにないのに、珍しいな。
「あれっ、メール・・・」
直弘は首をかしげた。一体何だろう。何か重大な事があったんだろうか?
メールを開くと、そこにはいろんな名前が書かれている。このリストは何だろう。全くわからないな。ひょっとして、何かのスパムメールだろうかと思ってしまう。
「これは何だろう・・・」
直弘はそのリストを見ていた。そして、その下から2番目には『福原直之』と書かれていた。そして、一番下には、『光川直弘』と書かれている。これはいったい、どういう事だろうか?
「あれっ、福原直之・・・。幼馴染だ。そしてその下に僕の名前が・・・。何だろう・・・」
直弘はインターネットのウィンドウを閉じて、電源を切った。そろそろ仕事に行かなければいけない。
「まぁいいか。仕事に行こう!」
直弘はいつものように仕事に向かった。直弘は気づいていなかった。そのメールが別のある人に届いているのを。
直弘は職場までの道のりを歩いていた。いつもの朝の光景だ。今日は晴れている。昨日の大雨がまるで嘘のような晴れだ。今日はきっといい1日になるだろう。直弘はとてもいい気分だった。
直弘は地下鉄の駅にたどり着いた。地下にある駅で電車を待っている間、直弘は新聞を読んでいた。これが毎日の日課だ。これもいつもの日常だ。
「あれっ、何だろう・・・」
直弘は誰かの声を聞いた。直弘はその声に聞き覚えがある。直之の声だ。どうしてここで直之の声が聞こえるんだろう。直之は甲府に住んでいるはずなのに。まさか、ここにやって来たわけじゃないだろうな。直之も仕事があって、甲府にいるはずだ。
と、直之はある記事を見つけた。それは、直之が行方不明になったというニュースだ。遺体も血も見つかっていないという。
「直ちゃんが行方不明? 何だろう」
直弘は気になった。メールをくれた直之に何かあったのでは? 幼馴染が行方不明になったのだ。気にしないわけがない。
「気になるな・・・」
だが、直弘はすぐに元の表情になった。今日もまた仕事だ。仕事に集中しよう。直に見つかるだろう。直弘はすぐに気にしなくなった。
「まぁ、見つかるだろう・・・」
そして、直弘は行きの電車に乗った。電車は満員だ。これもいつもの風景だ。電車はゆっくりと駅を後にした。そして、直弘の1日が始まった。
夕方、1日の仕事を終えて、直弘は帰ろうとしていた。帰りの電車は空いていた。直弘はロングシートに座っていた。電車の中はとても静かで、まるで朝の騒然とした雰囲気がまるで嘘のようだ。
「今日も疲れたな・・・」
直弘は疲れて、眠たそうだ。だが、家の最寄りの駅で降りないと寝過ごしになる。最寄りの駅でちゃんと降りられるように、居眠りしないように気をつけないと。
「はぁ・・・」
だが、気をつけていても直弘は寝てしまった。そして、とんでもない夢を見てしまった。
直弘が目を覚ますと、そこは草原のようだ。どうして草原にいるんだろう。直弘は状況が全く把握できない。そして、ぼーっとしていた。
「あれっ、ここは?」
直弘は辺りを見渡した。草原が広がっているだけで、1件も民家がない。雲1つない青い空だ。いったいここはどこだろう。どうして自分はここにいるんだろう。
「どうしてここに・・・」
と、直弘は誰かが後ろにいる気がした。一体、誰がいるんだろう。今さっきまで、誰もいなかったのに。
「ん?」
直弘は振り向いた。そこには、鎌を持った死神がいる。直弘は驚いた。まさか、自分を殺そうというのか? 早く逃げないと。
「ギャーーーーーーーー!」
だが、逃げるより先に死神は鎌を振りかざし、直弘の首を斬った。
直弘は目を覚ました。今さっきの夢は何だろう。直弘は呆然としていた。気が付くと、汗を流していた。
「ゆ、夢か・・・」
直弘は車内の案内表示器を見た。次は家の最寄りの駅だ。もしもあの時、目が覚めていなかったら、乗り過ごしていただろう。乗り過ごした分、お金が飛んでいただろう。直弘はほっとした。
「おっと、次だったな・・・」
直弘は慌ててロングシートを立ち、ドアの前に立った。ほどなくして、ドアが開いた。直弘は電車から降りた。
駅から自宅までの道で、直弘は考えていた。あの夢は一体、何だったんだろう。死神に殺される夢を見るなんて、自分はいったいどうしたんだろうか?
「あの夢、何だったんだろう」
まさか、あのメールが原因だろうか? あのメールは呪いのメールで、開いた人は死神の夢を見るんだろうか? もしもあの時、開いていなかったら、死神の夢を見なかったかもしれないのに。
「まぁいいか」
だが、直弘は開き直り、自宅に向かって歩き出した。
直弘は自宅のあるマンションに帰ってきた。直弘の部屋は4階にある。直弘はエレベーターに乗った。直弘はとても疲れていて、下を向いている。
と、直弘は異変に気付いた。なかなか4階にたどり着かないのだ。どうしてだろう。そう思って、エレベーターのガラスを見ると、向こうには死神が映っている。あの夢に出ていた死神と一緒だ。これはどういう事だろうか? 直弘は驚いた。
そして、エレベーターは4階に着いた。直弘は徐々におびえていた。もしかしたら、この先で本当に死神が出るんじゃないかな? 直弘はびくびくしながら自宅までの通路を歩いていた。
直弘は鍵を開け、部屋に入った。だが、そこは夢で見たのと同じ草原の風景だ。これはどういう事だろうか?
「あれっ、ここは?」
直弘は首をかしげた。どうして部屋がこうなっているんだろうか? それに、どこまでも続いているように見える。夢でも見ているんだろうか?
「草原だ・・・」
直弘は振り向いた。だが、出入り口が見えない。入った瞬間、消えたのかな?
「あの夢と一緒だな・・・」
と、直弘は目の前に誰かがいる気配を感じた。まさか、死神だろうか?
「えっ!?」
目の前には死神がいる。そして、夢の時と同じく、鎌を持っている。直弘は呆然となった。まさか、あの夢が現実に起きるとは。
「ギャー――――――――――――――――!」
叫び声とともに、直弘は死神に首を斬られた。直弘は即死だった。だが、部屋からは遺体どころか、血や服も見つからなかったという。
翌朝、光川直弘の上司、上原有起哉は目を覚ました。いつもの朝だ。有起哉はインターネットを開いて、インターネットのメールを確認した。すると、誰かからメールが入っている。
「あれっ、メールだ」
これは誰からだろう。とても気になるな。
「誰からのだろう」
有起哉はメールを確認した。それは直弘からだ。仕事関連のメールに違いない。欠席の連絡かもしれない。確認しないと。
だが、その中身を確認して、有起哉は呆然となった。そこには何人もの人の名前が書かれていて、下から2番目には『光川直弘』、一番下には『上原有起哉』と書かれている。
「何だろうこのリストは・・・」
有起哉は首をかしげた。このリストは一体何だろう。
「まぁいいか。仕事行こう」
だが、有起哉は気にせず、インターネットのウィンドウを閉じ、パソコンの電源を消して、仕事に向かった。
その夜、有起哉は忽然と姿を消したという。だが、直弘同様、遺体どころか、血や服も見つからなかったという。




