闇堕ち期8
まだ外ではサイレンが鳴り響いている
近くで座ってるタカシが
「なんかすげーなあれ」
「そうだな、、、あんな所で火事になるとは思わなかったよ」
「あの辺りって元団地だよな」
なんであんな所が火事になるのか
「さっき救急車で人運ばれていたよな、、」
「だな、、何してたんだよって話しだよな」
「だよな」
「ま!考えて仕方ないさ!じゃ俺帰るわ」
「また明日な!」
「おう、じゃーな」
鳴り止まないサイレンが頭に響く、、
そのままベッドに倒れるように眠った
朝になりリビングでテレビを見ながら朝食をとっていた
昨日の火事の事をニュースでやってた
昨晩に大きな火事があり中から数名が搬送されました
現場には一斗缶がありそこが出火の原因ではないかと思われます
火傷を負った少年3人は病院へと搬送されたもようです
(は、、、、?)
(いやいや、そんな事はないはず)
電話が鳴る、、、嫌な予感しかしない、、、
母親が出た
はい、はい、、え、、、はい、、少しお待ちください
(俺を呼ぶなよ、、頼むから、、、、)
な、直樹、、、
、、、、、、、そんなはずない、、、、
直樹!ほら!
「わ、わかってるよ、、、」
「はい、代わりました」
和樹のお父さんだった
「君と話すのは初めてになるね」
「単刀直入に言うよ警察病院に来てほしい」
「はい、すぐ行きます、、、、、」
「母さん。ごめん」
「俺を警察病院に連れて行ってくれないかな、、、」
「学校はいいの?」
「そんなのどうだっていいよ!お願い!頼むから!」
尋常じゃない必死な訴えに母親は何も言わず連れて行ってくれた
「車停めてくるから先に入ってて」
前なんか涙で見えない、、、そんな俺を和樹のお父さんが見つけてくれた
「三浦くん、、」
「和樹の最後を君にも見届けてほしい、、」
(もうどうする事もできない、、、、)
(もう現実として受け止めないといけない、、)
「はい。」
そこに母親も来て親同士で何か話をしているようだった
母親に軽く会釈をしたお父さんは俺の背中をそっと押して和樹がいる病室に連れて行く
病室の入り口には警察官が2人、近くの椅子付近には刑事が2人
病室の内には和樹のお母さん、お父さん、病院の医者、看護婦。俺、、、そして消毒と焦げた匂い、、、
ベッドに目をやる
全身包帯だった、、1本の点滴だけが腕に
目、鼻、口だけが見えていてそこだけでも皮膚がケロイド状態なのがはっきりと分かる
目は濁っていてもう何も見えていないだろう、、、
「和樹、、、、」手を握ろうとした
そっと医者に静止され首を横に振った、、、
「なんだよ、、、触れる事すら許されないかよ、、」
そこからしばらく時間が過ぎた
ただただ和樹のベッドの横で膝をついて自分の両手を握っていた、、
涙が止まらない、、、
静かな空間に泣き声だけがひびく、、、
外から
朝日が眩しく部屋を照らし
窓からは夏を知らせる
優しい風が病室をとおり抜ける
和樹を連れて、、、、、、、、。
医者が和樹の目に光を当て首を横振る
「お亡くなりになりました。」
和樹のお母さんはその場に旦那さんに抱きつき泣きながらへたり込んだ、、、
「おい、和樹、、、おい、、、おい!!」
「何なんだよ!!」
「うあぁァァァァぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ!!」
耐えられない、こんな耐えられるわけない
これは現実じゃない、、、
「なんだよ、、、、わけわかんねー、、、、」
心の拠り所に穴が空いた感じがした、、、、
「なんで俺の大切な物を奪っていくだよ、、、、」
「俺が何したって言うんだよ、、、、、」
「なんで!こうなるんだよ!!」
叫ばずにはいられなかった
泣いた、泣いた、、泣いた、、、涙が止まらない
和樹がベッドと共に霊安室に移動されていく、、
警察が入ってきた、、、
「この度は、、、、、」
声なんか聞こえない、、、
もうイヤだ、、、、何も考えたくない、、、
警察は無情にも俺が何かに関係してる可能性があるからと調書をさせてほしいと言ってきた、、
「テメー舐めてんのか!あ!!何だと!!もう1回言ってみろよ!!」
「お静かに!!」
看護婦が言って場は静まりかえった
ここから俺は部外者となり霊安室には行けない
部屋を出ると母親が刑事と話をしていた
俺に気付いた母親は駆け寄ってぐっと抱きしめてくれた
歯を食い縛り母親の胸で涙を流した、、、
・・・・・・
あれから時間が経過して調書を取られてる、、、
もう涙も枯れ出ない
何もかがどうでもよく明日の事すらどうでもいい
そんな感じだった
そんな時に警察官が
「では君はあの2人とは関わりはないんだね?」
「は、、、、?」
「あの、、、2人、、、、?誰だよ、、、」
「現在入院して被害に巻き込まれた2人だよ」
「被害、、?」
「巻き込まれた、、、?って何よ、、、」
「その2人の名前聞かないと関わりがあるか分からない」
「少し席を外すよ」
すぐにスーツ着た人が入ってきた
名前は言わずに写真だけを見せてきた
「関係あったりする?」
「同じ中学校で2人目の奴は同じクラス、、、」
言ってる事に間違いがなかったようで俺は加担してなと判断され刑事は出て行き警官が入ってきた
「もういいよ」
取り調べ室のドアをあけたまま出るように促された
そして自宅に帰った、、、
なんか周りが灰色にしか見えなかった、、
そこから俺はずっと自宅に引き篭もった
学校なんて行かない、、、夏休みなんてどうでもよかった、、
たまに様子を見にきてくれた見たいだけど知らない
とにかく誰とも話したくなくずっと1人でいたかった
ただ頭の中で和樹の事を考えていた
(あの火事も和樹たちが原因だとしてなんで火事が起きるんだよ、、、)
(しかもどうやって火だるまになるんだよ、、、)
(なぜ2人は軽い火傷で済んだんだよ、、)
(.誰に聞けばいい、、、真相を知りたい、、、)
「あいつら被害者って言ってたな、、、」
「どうすりゃいい、、、」
まずは真相を知らないとどうする事もできない
「塚本、、、、アイツ、、、」
ここからの俺は真相に辿り着きやらかした奴ら全員に度を超える制裁をして行く事になる。
19◯◯年7月12日 10時31分 下村 和樹
永眠。




