上級生期29
あんな事が起こっていたなんて知らないユージから連絡があった
「直樹ただいま!」
「さっきお土産渡そうと自宅行ったら空き家だったから今近くの公衆電話からしてるんだけど」
「なんで繋がってるの?」
「あー、、、話す事あるから前の家の近くにスーパーあるやろ?そこに来て」
「分かった!」
「迎えに行くか、、、」
「あ、、、チャリ、、、」
少し遅くなるけど仕方ないか、、、公園に着くと真ん中付近に無造作に倒れてる俺のチャリがあった
そして遠くからベンチを見る、、、昨日の事を思い出してしまう、、、
そんな気持ちが落ちた状態のままチャリを起こしユージの待ってるスーパーに向かう
そこにはユージとタカシ、、そして友希、愛もいた
遠くからなんか気まずいな、、、と思いながらもあっちも俺に気付いたのか手を振ってる
「よ、よお、待たせたかな、、、」
そんな俺を見て全員何かがあった。と感じたようだった
「なおき、、、どうしたのさ!!」
「あ、うん、とりあえず家こいよ。そこで話しするわ」
・・・・・・・・・・・
自宅に着き裏から周れば俺の部屋に直接これるから今度から用ある時は窓叩いてくれればいいからさ、、
「それで!直樹!!どうしたのさ!!」
「うん、話すよ、、、」
事の経緯を皆に話した、、友希、愛は泣いてた、、
ユージ、タカシは何も言わず下を向いてた
「ごめん、、直樹、、ごめん、、」
「いや、お前達が謝る必要ねーよ」
「ただこれからどうなるのか分からなくてさ、、、」
「一応明日、香織と会う事になってるからそこで話しをしてみようと思ってる」
「そっか、分かった」
「私たちも香織に連絡してみるね!」
「うん、ありがとう」
「とりあえず今は何も考えられないからゆっくりするわ、、」
「お土産ありがとな」
「うん、、、とりあえず明日話してからだね」
「じゃ俺たち帰るね」
「うん」
・・・・
気持ちが落ちて体も重く気持ちも重い、、、
香織に会いたい
そんな事を思いながら夜を迎えて次の日を迎えた
少し早いが朝に香織宅前に着きインターホンを鳴らす
「はい」とお母さんが出た
「三浦と言います。香織さんはご在宅でしょうか?」
「あ、三浦くん?」
「はい」
「ごめんなさいね、、しばらく香織には会わないでほしいの」
「色々と思い出しそうでね、、、ごめんなさい」
インターホン越しに断られた
、、、まさかの出来事に何もできなかった
そんな昼を過ぎた時に部屋の窓から叩く音がした
タカシだった
「香織ちゃんと話しできたか?」
「いや、、取り合ってもらえなかった、、、」
「実は今、愛たちが香織ちゃんと話ししてるみたいなんだよ」
「それでこっちに一緒に連れて来れないかやってんだよ」
「だからもしかしたら来るかもしれない」
「それ本当か!?」
「うん、ただ来れるかは分からん」
「ああ、、それでもありがたい」
「香織に会いたいんだよ」
そこからしばらくして窓を叩く音がした
そこにはユージと友希、愛だけだった、、、、
ダメだったか、、なんて思ってた俺にユージから更に追い込まれる事を耳にする
「直樹!!香織ちゃん転校するんだってよ!!」
「は、、、、?」
「今なんて、、、?」
「だから二学期前に転校するんだよ!!」
(嘘だろ、、は、?え?何?)
「会えないって事か、?」
(終わった、、、全てが終わった、、、、、)
(電話してもダメ、自宅に行ってもダメ、、、)
(友達使ってもダメ、、そして転校だと、、、、)
(もう何してだめだ、、、二学期ってあと2週間後だぞ、、、何でそうなるよ、、、)
頭の中がおかしくなりそうだった、、、
そんな俺は涙が流れた、、、
それを見ていた4人が「少し待ってろ!必ず合わせてやる!!」そう言い部屋を出て行った
・・・・・・・・・
電気も付けずベッドに上向きにただ天井の1点だけをぼーっと見つめていた、、、
そんな時間だけが過ぎて行った、、その時だった
部屋の窓をコンコンと叩く音がした
窓を開ける、、
その瞬間から既に分かる香織の匂いがした、、、
そしてそこには髪を短く整えた香織が立っていた
そんな香織は恥ずかしそうに
「似合うかな、、、?」
なんて言う
そんな香織の手を握り抱きしめた。
「、、、私、、離れたくない、、、」
「なおき、、、離れたくないよ、、、」
「俺も離れたくない、、」
2人見つめ合い涙を流し顔を合わせキスをした。
「香織、、」
「直樹、、、」
何をしていいかなんて正直分からなかった。
ただただ香織の事が愛おしくてたまらなかった
ただそれだけだった。
お互い初めてだった
そんな身体と身体が触れ合い俺の童貞を香織に捧げ
香織の処女を俺が奪った
そんな2人の時間を過ごし想いを確かめ合った
・・・・
「そうだ。香織これ受け取ってほしい」
この前買ったネックレスを渡す
「実はこれペアになっててさ重ねるとハートが2つになるんだよ、、」
「これ見た時に俺と香織だって思ったんだ」
「それとすごく寂しいとは思うけどこれだけは信じてほしい」
「俺は香織の事をこれからもずっと愛して行く」
「そして必ず迎えにいく」
「俺中学卒業したらここ出るからそしたら探すからそれまで待っててほしい」
「そしたら一緒になろう」
「うん」涙を流し頷いてくれた
そして時間が迫る。
「何言われるか分からないけど送るよ」
「いや送らせてくれ」
香織の首もとにはハートのネックレスが輝いていた
2人寄り添い歩き香織宅前にきた
その瞬間玄関が開き
「香織!!」と怒ってる父親がいた
俺は香織の前に出て90度に頭を下げた
「この度は誠にすいませんでした!!」
「これ以上は香織さん、ご家庭にご迷惑をおかけしないようにこの付近にくることないようにします!!」
土下座をした。
「本当にこの度ご迷惑をお掛けし誠にすみませんでした!!」
しばらく頭を下げた。
そんな俺を無視し香織と一緒に自宅に入って行った
その時の香織は泣いていた、、、
ただそこに土下座し頭を下げていた、、遠くから玄関が開く音がした、、、
香織のお母さんだ
俺の所にきた、、、「直樹くんごめんなさいね」
「あの人、香織の事になると、、、」
「もう知ってると思うけど夏休み終わりには転校してるからもう会えないのよ、、」
「あなたが悪くない事はあの人も理解はしているの、、」
「だけど言ったらもう聞かなくなっちゃう人なの」
「言うなとは言われているんだけどね、、、」
「私個人としてはあなたを応援してたのよ、、だからあえて言うわね」
「香織は千葉県の学校に通う事になっているから。親戚の自宅からね」
「元気でね、、、。」
「はい、、、ありがとうございます」
・・・・・
自宅に帰った俺は社会の教科書を探し千葉県がどこなのかを調べた
遠い、、、かなり遠い、、だが東京の隣だった、、
「中学卒業したら東京だな。」と目標は決まった
さっきまで一緒に居たベッドに目をやる、、、
ベッドには血が、、、そんなベッドを見ながらもう香織とはしばらく会えない、、、
そんな夏休みがどんどん過ぎて行き友希と愛から連絡があった
「はい、代わりました」
「直樹くん、香織さっき飛行機で行ったよ」と、、、
「ありがとう」
「香織からの手紙預かってるから後で持っていくね」
「うん。ありがとう」
部屋にもどると
「香織ちゃん行っちゃったんだね、、」ユージが言う
「直樹、お前すげーよ!!」タカシが言ってくれる
「ああ、、、もう香織はいない」
「だがお前たちがまだ居てくれる」
「それだけが俺の支えだよ」
そして友希と愛が帰ってきた
「はい、これ」
手紙を受け取る。
「なんか俺だけ1人だな!」
「もう!1人じゃなくて5人でしょ!」
なんて笑いながら時間も過ぎみんな帰って行った
・・・・・・・・・・
また明日なーと、、、みんな帰って行った
ベッドに座り1人手紙を手に取り開く
直樹へ。
はじめにこんな事になってごめんなさい。
私のせいで直樹が悪い事になってしまった事や頼りっぱなしな私をかばってくれたりしてくれて、、
直樹って私のヒーローなんだよ
とっても大切で大好きな直樹
私、ずっと待ってる。
必ず直樹が私を迎えに来てくれるって信じてる。
いつまでも、ずっと待っているんだからね!
私の大好きな直樹。
あなたの香織より。
、、、、、、、涙がとまらない




