上級生期28
登場人物の紹介
6年3組
三浦直樹 高木香織
長谷雄二 一条友希
八木貴史 日高 愛
6年5組
塚本大輝
川崎一成
木村大地
6年1組(おっぱい軍団)
西田郁美
林 恵美
新田 茜
恩人
中田龍二
中学生
三浦 亮
宮田 敦
小学校の先生
浜田先生
タマキン(田中)先生
杉浦先生
下村和樹
三浦早紀
今日の夜には香織かユージから電話来るはずだ
そんな事を思いながら時間が過ぎていく、、
そして電話が鳴った。もしもし三浦ですが。
あ、直樹? ユージからだった
あのさ、、さっき友希から連絡あってさ香織ちゃんがちょっと厳しいかもって言われたんだって。
マジか、、そっかー 何か理由聞いてたりするん?
詳しくは分からないけどお父さんがあまりよくは思ってないみたい。
ん?よく思ってないって何?
なんて言うか、、ほら直樹さ良くも悪くも周りに知られてるでしょ
多分それだと思う。
なんて事だ、、、何も言えなかった。
ありがとうユージ。少しだけ時間もらっていいか?
今から香織に連絡するからさ、、
うん、分かった。じゃまた後で。
よし。
電話をかけた
はい、高木です。どちらでしょうか?
遅くに失礼します。三浦と言います。香織さんはご在宅でしょうか?
、、、あー君が三浦くん?
え、、?あ、はい。三浦ですが、、、
そっか、、アレだよね?泊まりに行くとか言う話し。
そうです、、友達から連絡あって何か事情があって難しいとか聞いたので確認したく電話した感じなのですが、、、
ため息みたいな息が電話越しから聞こえた、、、
そうだね。しっかり話さないといけないね。と言葉に緊張が走った。
君の事は学校からの話で色々噂は耳にしているんだ。
悪いが三浦直樹くんと言うのかな、、うちの娘とは少し距離を取ってもらいたいと私は思っている。
娘を危険に晒すような事に足を突っ込ませる親なんてどこを探してもいない。
私もそう思ってる。
、、、お父さん!!何してるの!
電話越しに香織の声がした、、、、
ねえ!誰に話ししてるの!!
いいから、香織は黙っていなさい!
そんなやりとりが聞こえてる。
もしもし!!香織だ、、、
あ、はい、、、
直樹!気にしないで!そんな事ないから!
俺のせいで向こうは電話越しに喧嘩してる、、、
ごめん、、、そのまま受話器を下ろした。
何も考えていなかったわけじゃない、、、確かに香織と俺じゃ不釣り合いだ。そんなの今に分かった事じゃない。
だけど香織の重荷になるのだけは嫌だ、、
はあ、、なんか体が重い、、、そのまま布団に倒れ込むように、そしてそのまま眠った、、
直樹!直樹!起きな!友達きてるよ!
あ、うん、、、はあ、、だるー
誰だ? ユージだった。
おはよう直樹。昨日あれから連絡来なかったからさどうしたのかなって思ってさ
ユージ、、俺さ、、周り、、いや世間的に見てヤバい奴か?
え、、どうしたのさ?
いいから教えてくれ、、、頼む、、、
んー俺からしたら直樹かっこいいし仲間思いだし恩人だと思ってるからそれ以外はとくに何も思わないけど?なんかあったの?
実は、、昨日の事をユージに話した、、、
なるほどね。香織ちゃん優等生だもんね、、、
向こうの言い分は説得力があるね。
だろ、、、かなりへこんでるわ、、、
まあ、俺の事は気にしないで明日から楽しんできなよ。
う、うん、、なんか気まずいけど、、行ってくるね
おう!じゃーな。
引っ越し当日になった。
あの時お世話になった人たちが今日は引っ越しの手伝いに来てくれた
お、直樹じゃん!久しぶり。
あ、お久しぶりっす、、、
なんか元気ないな?なんかあったか?
いやーまたちょっと、、、
そっか、男だもんな。話せない事の1つ2つあるか!と
笑ってくれたリュージさん。
なんかあれば俺を頼れよ!お前がこーんな小さい時から知ってるんだからな!
と笑いながら人差し指と親指を付けてた、、
さて!やるかー!なんて言いながら物が少ないのもあってかさくさくと荷物をまとめて引っ越し先に向かった。
トラックで5分行かないくらいの場所だった。
え、、ここ?
そうだよーとしたり顔の母親。
後に知ったが騙されたお金の返金額が結構あったらしい。
さー!亮、直樹!好きな部屋を選びな!!
そこには新築平屋の一軒家だった、、、
まさかの家購入してた、、、
玄関に入ると新築の香り、、、全てがキラキラに見えた、、、
おおー!!すげーマジかよ!さっきまでのボロ屋は何だったんだよ!
テンション上がった!
あ、そうだ!と母親に電話番号変わったら先生に言わないと行けないからと言うと
直樹、番号はそのままだ使えるよ。なんか地域でも近いからそのままで大丈夫ですって言われたからすぐにでも電話使えるよ
あ!香織ちゃんか!笑
ち、ちげーよ!!
はいはい、さっさと片付けて行ってきなよ!
そんなやりとりもあり無事に引っ越しは終わった。
ちなみに俺の部屋は奥にあり裏から周れば玄関から入らなくても窓から入れるのだった
・・・・
引っ越しも終わり新品のベッドに横になりながら今頃ユージ達楽しんでいるだろうなーなんて思っていた。
なんか音が鳴ってる、、、なんだ?と部屋を出た。
音のなる方に行くと電話だった。
あ、電話の音か、、と思って出た。
はい。三浦ですが。
もしもーし!お母さんさんちょっとみんなと飲みに行ってくるからーと連絡だった。
あっそ、分かったよ。と切った
その直後だった、また電話が鳴る。
んだよ、、なんか言い忘れか?と思いながらも
はい。三浦ですけど?
もしもし、高木と言いますが、、と香織の父親からの電話だった
え、、、はい、
直樹くんかい?
そうですけど?
そっちに娘は来ていないだろうか?まだ帰ってきてないみたいで色々と連絡しているんだけど分からなくてね、、なんて言ってやがる、、、
はあ!?俺も探す!と言って電話を切り即座にチャリを走らせ探し回った。
どこだよ、どこだよ、、、香織、、、どこだよ、、、
思い当たるところはほぼ周った、、けどいない、、
もう空も暗く田舎だから人さえ見えづらい、、
焦りもあり自宅近くの公園の中をチャリで横切っていた時だった、、、1人ベンチに座る影が。
いた!!香織だ!!
急ブレーキと同時に
香織ー!!!
ダッシュして近づく、、
おい、、なんだよそれ、、かおり、、、
えへへ、、、変だよね、、、
香織の服汚れ、、ボロボロだ、、泥も付いてる、、
あんなに綺麗なストレートのロングヘアーが短くボサボサだ、、
か、、、言葉が出なかった、、
その場に立ちつした、、、そんな俺に香織が泣きなら抱きついてきた、、、
何も言わずそっと右腕を回しぐっと俺に寄せた、、
聞くまでもない。こんな事するのはあいつらしかいない。
俺の左手は骨が折れそうなくらいの勢いで握りしめていた。
俺の胸で香織は涙を流している、、、
そんな香織に、、、ごめん、、、俺、守ってやれなかった、、
悔しくて不甲斐ない、、そんな自分が嫌になった。
・・・・
あれからどのくらいの時間が過ぎたのか分からない。
少し落ち着きを取り戻した香織に。
ほら、少しそこに座って、と身体を労りながらそっと座らせた。
少ない街灯に香織の姿が照らされる、、、
少し待ってて。ハンカチ濡らしてくるから。と行こうとしたが俺の腕にしがみつく香織、、、
、、、わかった。どこにもいかないよ
香織、、ずっとこのままではいけないから一度でウチに行こう。そして香織の両親も心配してるから連絡して安心させてあげよう。
うん、、、
さあ、行こう。俺の腕から離れようとしない香織を自宅に歩いて連れて行く、、
自宅から騒がしい声が聞こえる、、、
そんな玄関を開け中に入る。そこへ母親がなおきー!!とリビングに行く廊下のドア開く、、
!!なに!?どうしたのその格好は!?
家の中は電気で照らされ香織の状態がよく分かる、、
リビングにいた母親の友達も何事かとこっちにきた
さっきまで騒がしかった自宅が一気に静まり返った、、、、
お母さん、香織に服かしてもらえないかな、、
それに向こうにも連絡したいんだけど、、
香織ちゃん!!こっちきな!と部屋に連れ行こうとするが俺から離れようとしない、、、
そんな香織の手を優しく持つ。
大丈夫。俺の母親だ。と、ゆっくりと俺から離れて母親の部屋に入って行く。
周りの友達が色々聞いてきたが、、ごめんなさい。
先に電話させて。とだけ言い香織宅に電話した
もしもし、、、今自分の家に香織さんいますので迎えに来てきていただけないでしょうか、、、
はい、はい、よろしくお願いします。
これからどうなるのか予想すらできない、、ただ謝らないといけない、、、
直樹。母親の声がする。
リビングに向かう。
ワンピースに着替えていた、、所々に痛々しいアザがある。
顔も擦り傷がある。
何より髪の毛が、、、、
とりあえずここに座ろうか。ね?
そのまま沈黙がつづく、、そんな時にインターホンが鳴った。
香織の両親だろう。母親が迎えに行きリビングに連れ香織を見た、、、
あくまでも冷静に話をしようとする父親。
すまない、、これはどう言う事なのか説明してもらっていいですか、、?
あれから俺もずっと探していた。そんな時に公園のベンチに座ってる香織を見かけて近づいたら、、
そうか、、、ありがとう。
さあ、香織帰ろう、、と父親が手を伸ばす。その後ろで母親は顔に手をあて泣き崩れている。
そんな香織は俺に抱きつき離れようとしない。
母親がすいません。少しだけ2人にさせてあげれないでしょうか?と頭を下げて言ってくれた。
・・・・
香織、、、このままじゃダメだよ、、、
ウチに帰ってゆっくりしないと、、
首を横に振る。
そんな香織から、、ねえ、、私の事嫌いになった、?
と言ってきた。
なんでだよ。そんなわけないよ。じゃなきゃ必死にならない。
しばらく時間が過ぎた。
明日は家でゆっくりして明後日会おうよ。
その時にたくさん話をしよう。な?
分かった、、
よし。じゃ呼ぶよ?
うん、、、
すいません。お待たせしました
香織が両親の元に歩いて行った。
そして帰って行った、、、
ずっと我慢してた涙が頬をつたって流れる、、、
そんな俺の事を見ていたリュージさんが俺の頭に手を当て。
お前男だよ。立派だった。と言ってくれた
そんな長い1日が終わった。