上級生期24
登場人物の紹介
5年3組
三浦直樹 高木香織
長谷雄二 一条友希
八木貴史 日高 愛
5年5組
塚本大輝
川崎一成
木村大地
5年1組(おっぱい軍団)
西田郁美
林 恵美
新田 茜
恩人
中田龍二
中学生
三浦 亮
宮田 敦
小学校の先生
浜田先生
タマキン(田中)先生
杉浦先生
下村和樹
三浦早紀
外も寒くリビングの2/3を締めているでかく立派な仏壇を横にコタツを設置した。
そんな年末を迎える少し前の話し。
冬休みに入りいつものようにユージ宅にてタカシも一緒に遊んだりした
そんなある日自宅の電話が鳴る。もしもし三浦ですが。
高木と言います。直樹くんはご在宅でしょうか?
はい、なおきくんはご在宅ですよ?と返す
ふふ、もう!
なんて会話していたら今からちょっと買いたい物があるんだけど一緒に行かないかな?なんて言う。
断る理由が私にはみつかりません!と返し近くのスーパーで待ち合わせになった。
うー寒い!でも心は暖かい。
遠くから香織がチャリに乗ってくる姿が見えた
そんな香織に自分から近づく。
ごめん待ったかな、、?
いんや。大丈夫だよ!
なんかね、、向かおうとしたら何か自転車の調子が悪くなっちゃって遅くなっちゃった、、
え?大丈夫なの? うーん、分からない。なんて言うか
ちょっと近くに俺のバイト先あるからそこで治せるか先に聞きにいこうか。と言って新聞配達屋に足を運んだ
こんにちは、あのーちょっと自転車の調子が悪くて見てもらえないっすか、、
お前それ普通自転車屋に持っていくだろ、、、
女連れかよ。にゃろーこいつ
ちょっと待ってろ。
あーこれホイールが曲がってるな、、だいぶ時間かかるなこれ。多分交換だろうな
それは困る、、今から買い物行く予定なんだよね、、
おい直樹。そこのチャリ貸してやるからそれでいけ。
、、、おじさん、、これ女の子が乗るようなチャリじゃないじゃない、、
何言ってんだよ?ほれ、サドル下げれば乗れるだろ。
ほら直樹前乗れ
え、?
お前、女の子に運転させる気か?
お嬢ちゃんは後ろに乗りな。
これで行けるだろ!わははは!と
なんてできるおっさんなんだ、、、
ありがとう!
おう!とりあえず帰りもちゃんとおくれよ!直ったら直樹に連絡するからよお!
思いもよらない展開になった。
香織が後ろにのり俺の腰に腕をまして服の上からだけど密着してるの分かる。
ただ2人共手袋をしていなかったから特に香織は手が冷えるだろう、、
あ、そうだ。
香織、俺の上着にポッケあるやろ。そこに手入る?
あ、入りそう!じゃそのままポッケに手突っ込んでてよ。外に出すよりは暖かいと思うからさ。
ありがとう!と言いながらポッケに手を入れた。その時、上着とジーンズだけど俺の股間に当たっているのが分かった、、、
少し大きいデパートに着いた。
よし着いた。ここでいいんだよね?
うん、じゃ行こう。と香織が俺の手を握った、、、
直樹、、、本当優しいね、、
なんて言う。
お前だけな。と照ながら返した。
来年から着けるマフラーとニット帽を買いに来たようだった
ちょうど寒かったし帰りの時も着けてもいいかもね
なんて話し色々試着したりして俺の好みに合わせてくれるようだった
やっぱ香織は白が1番似合う、、、
うん、それがいい。似合いすぎるくらい似合うよ
ついでだし俺もマフラー買おうかなーなんて思ったら
直樹はダメ。なんて言う。
えーなんでー?俺風邪引いちゃうよ?
ふふダメだよ?と可愛く微笑む香織は本当に可愛い
結構な時間になったし帰りに自販機で暖かい飲み物をカイロ代わりにして香織を送る事にした
何ごともなくいつもの香織宅の近くの公園付近で香織を降ろし俺の腕に顔を寄せて
今日はありがとう。楽しかった。と言ってくれる
そんな香織を見つめ目を閉じてくれる、、
寒い空気の中、香織の唇は温かかった。
じゃ、寒いから気をつけて帰ってねーと手を振る香織に俺も手を振り自宅に向けて走った。
・・・・
今日は楽しかったなーなんて自宅近くに来た時だった。
どこだろ?やけに騒がしい、、
自宅に着く。
あーまた何かやってんなーと思いながらも母親と兄貴がまた何かやらかしてるっぽい、、、
玄関を開けた、、!!
もう扉は外れて襖は破れ、陶器は割れ足の踏み場もないくらい散らかってた、、
な、なんでこうなるのよ!!と思わず声を出した
おい!いい加減にしろよ!なんでそんなヒステリックなんだよ毎日毎日。お前頭おかしいぞ!!
お前自分の部屋から出で来んなよ!邪魔だよ!
なんて言ってたと思う。
特にひどい状態だったのが仏壇だった、、、
修復不可能だ、、、仏様の紙?なんてビリビリに破られ仏壇なんでバッキバキになってた
収集の付かない状態になっていたこの惨状にババアが参上した。
亮くん!やめなさい!あなたのやっている事は仏様への冒涜よ!!
ほら気を鎮めなさい!!
全て無視し思うがままに暴れ散らかしている兄貴、、
遠くからサイレンが聞こえる、、、
誰かが呼んだのだろう警察がきた。これで一気に騒動は収まった
身内のやらかしだからそれ以上の事は特に咎められる事なく関与しない感じだった
改めて見るともうこんなの家じゃない、、と思うくらいの状態だ。
そんな母親はババアに向けてすいません、、こんな状態からだと年末年始の集まりには参加が難しそうです、、、、と言った。
その次の発言で母親の洗脳も解け兄の思惑も理解する事になる。
あーー!私の300万がぁぁぁぁああ!!
なんて事してくれたのよ!このクソガキがー!!
お前のせいで予約してた鞄買えなくなっただろうが!
おーおーとうとう本音がでた。
そんな母親はババアにどう言う事なんですか!?
と言う
あー!もう!お前の所のクソガキが舐めた事したせいで私の計画が全てパーだよ!!
近くにいた警察がこっちに寄ってきた。
それはどう言う事なのでしょうか、、?と母親に聞いて来た。
そんな母親、、、、
このババアにずっと騙されお金を巻き上げられていました!こいつを逮捕して下さい!!証拠ならたくさん持ってます!!と7年以上騙され続けた洗脳が解けた瞬間だった
事情をお聞かせ下さい。とババアに言いそのままパトカーに乗せられ連れて行かれた、、、笑
呆然とする母親、、、そして亮、、、
部屋は散らかりこれからどうすんのか、、、
こんな噂が広まらないわけがない。
亮、、、こっちきて、、、素直に歩く
ごめん、ごめん、、お母さんが間違ってた、、
いいよ。なんかよくわかんねー物に金使うくらいなら家族に使ってくれればいい。それに俺の事は今まで通り放っておいてくれればそれでいいからさ、、
うんうん亮の気持ち理解できてなくて本当にごめんね、、、と泣いていた。
もう遅いし幸い窓ガラスは割れてないからこの散らかった部屋で1日を過ごした。
ボロボロになった仏壇、ただの紙屑同然の仏様の紙。
それはもうただの邪魔な置物でしかなかった。
・・・・
その日は母親は仕事を丸1日やすんだ、、、
知り合いに声をかけて自宅に散乱してる物を片付けるためだ、、
もちろん俺も手伝った。そん所に噂を聞いたタカシがうちに様子を見に来た
直樹大丈夫だったか?
まあ、平気だよ。せっかく来たんだしお前手伝っていけ。と半ば強制的に手伝わせた
そんな呼ばれた中の1人の男性。スラっとしているのにかなり力がある。そして何とも言えない雰囲気をまとっている。
この人の名前は中田 龍二
地元の奴らに度が過ぎる程の仕返しをし自分の道を見誤った所を強制的に修正し俺の人生にそれはそれは大きく影響を与えてくれる人だ。
これは俺が中学になってからの話しになる
リュージさんとの出会いだった。
そんな時に母親にコレどうするの?と聞かれていた
あーそれ最初に捨てたいかも。と仏壇に向けて言った
おーけー。バールを持って壊そうとした時だった。
ちょっとだけ待って!と知り合いの1人がその桐でできた仏壇をみて
これウチで引き取らせてよ!お金払うからさ!と言う
キッカケはどうあれ物良いみたいで桐なんて普通高くて買えない品物らしい。
さっそく連絡してもらいその人らが働いてる人達が取りに来るみたいだった
そこから人がかなり増えて思った以上に早く終わった
何が嬉しいって仏壇がなくなり無駄な物が殆どなくなりスッキリとした!
あんな狭い所に設置してあったコタツが広々と悠々自適に置ける、、
そんなちょっとした事に感動していた俺にタカシが
直樹、、、良かったな、、となぜかタカシが泣いてた
そんな年末年始を迎え冬休みも終わった。
明日からは3学期の始まりである。