上級生期19
よし、忘れ物はない。ちゃんと確認した!
久しぶりにランドセルを背負った、、やけに重い、、
なんか小学生してるな、、笑
すごく幼い気持ちになった、、気がしていた、、そんな通学時になーおーきー!とタカシが後ろから朝からテンション高く声かけてきた。
おはよー、、、何よ? なぁ直樹さ、、そのランドセルやけに潰れてない?何で?
教室着いたら話すよ。と言って一緒に歩いた
そして下駄箱で履き替えで教室に向かう時に直樹おはよーと朝から爽やかで可愛い声、、そして最高の女がそこにはいた。
おはよー(可愛いなー)
タカシとは雲泥の差だわ笑
教室に入りそこには既にユージさんが席に着いてた
直樹。持ってきた?
お、おう。もちろん持ってきたよ、、と机にランドセルを置いた
確認しようと俺ランドセルを開けようとした時にユージの手が止まった。
何よ?いいよ、確認しなよ?と忘れものないしちゃんと確認したしー
と自信に満ちた俺を他所に2人は席に着き結構重い空気を醸し出していた、、、え?何さ、、?
そこには見た目ボロボロで原型なんかほぼないランドセルがあったからなんだろう、、
直樹、、これって誰から譲り受けた物なの?とユージが言う
いや?小1の最初の時くらいまでは新品だったよ。
ほら、ユージと会った時に話したじゃん小1の頃までいじめられていたって、、その名残みたいなもんだよ
ただこんなボロいの使いたくないでしょだからずっと体操着入れ使ってたんだよね笑
あれ本当の話しだったんだね、、なんかごめん、、あの話しだけはどうしても信じられなくてさ、、、
タカシも、えー直樹が!?マジで?この世に生まれた時から既に両足で立っててもおかしくないような奴が本当かよ、、
ほお、、そうくるか、、覚えとけよ、、笑
ま!過去の事だし隠すつもりもない。ただそれだけの事さ。ただこれまでの怨みは必ずやり返すけどな!
そんな話をしてたら朝の会が始まった
その日はユージのおかげで授業の時間も短く感じた
そんなユージが直樹ってただ勉強してないだけでやればできるんじゃないの?
だって今日の授業分かったでしょ、、?
んまぁ、、何となくだけど分からない事はなかったかな、、
これなら次のテストいけそうだよ!と言う、、、
じゃ今日からウチで勉強会だね!
は、、い、、、
あははは、頑張れよ直樹!!と振る腕を捕まえて
何言ってるのかな?タカシくん笑
んなわけないよね、、、さあ行こう!
いやいや俺別に何も言われてないしする必要ないからー!!
・・・・
そこから毎日ユージ宅でみっちり勉強、、、そんなある日の金曜日。
昼休み教室でユージと2人勉強をしていた、、テストまであと5日しかなかった
そんな俺たちに声をかけてきた
直樹、ユージくん少しいいかな?
香織だった、、マジ癒しだわ、、
あのね、私たちもテストに向けて明日泊まりで勉強会するんだけどさ、、夕方くらいまでなら一緒に勉強できると思うんだけど、、どうかな?
!!
する!絶対する!!な!ユージ!
ちなみに後誰くるの!?
えっと、、友希と愛だけど、、
そうかそうか、、うん、うん、タカシくんは途中離脱したから残念だけど今回は不参加だね!
って、誰の家で泊まるの?
え、、?ウチだけど、、?
なに!!それって俺たちも香織宅にお邪魔していいのか?
別に平気だけど、、何で、、?
いや、何でもないです。
三浦直樹。真剣に勉強に励ましていただきます!
お父様、お母様は何が好物でしょうか。
ご挨拶させていただくので失礼がないようにしないと。
もう!そう言うの本当やめてね!普通のクラスの人達との勉強会って事だから!
本当に変な事しないでね!
じゃ明日お昼くらいに近くの公園で。
ゆーじさんや、、俺は人生で初めて勉強が好きになりそうだ、、
はいはい、ほら昼休みまでにここまで書き終わらないと。
あ、はい、、分かりました
・・・・
教科書、ノート、筆記用具。準備よし!
いざ香織宅へ!!
公園に到着したら既に皆んなが待っていた、、なんか待たせた感じだったかな、、ごめん。
おっせーよ!直樹!
なぜだ、、なぜそこにタカシがいるんだ、、
あ、私が呼んだ、、あいちゃん、、、泣
タカシくんは別に勉強する必要ないくらい頭いいんでしたよねーでしたら俺たちみたいな人達とは次元が違うんじゃなかったのですかー?
ぼっちは嫌だ、、ちゃんとするから仲間はずれはやめてくれー!!
そんな冗談なんか言いながら皆で香織宅に向かった。
お邪魔します。と一礼し部屋に向かった
女の子の部屋だ、、、部屋の香りから香織がたくさんいる、、、目を閉じて深呼吸、、ありがとう、、仏様、、、
もう!恥ずかしいから!と顔を赤くしている、、
ほら、今日の目的はテスト対策なんだからね!
教科書開いて!!
・・・・
何時間経過したのだろうか、、そんな時だった部屋の扉がコンコンとなる。そして扉が開いた、、
なんとそこには大人になった香織が飲み物を持ってきてくれていた、、めちゃくちゃ美人だった、、
うちの母親もどっちかと言うと綺麗な人だけど系統が違う、、、
香織は母親似なのか、、と思ってしまった、、
思わず見惚れてしまった、、そんな俺にテーブルの下から足蹴り食らった。
え!?と周りをみたら香織がこっちをみて頬を膨らませいた、、、
あ、なんかすいません、、
ふふ、と笑う姿も似ていた、、さあどうぞ。と言い飲み物とお菓子を出してくれた
ありがとうございます!
じゃ頑張ってね。と優しく微笑む顔も香織だった、、
少し休憩しつつ分からない所を教えてもらったりして今の俺まじ青春してた、、、
そんなこんなで16時になりそろそろお開きの時間
いやー為になりました!必ず60点取ります
ありがとう!と玄関先に歩き。お邪魔しました。と一礼し公園に6人集まった
そこからはペアになり各々話をしていた
そんな香織からお母さんずっと見てたでしょ、、、と鋭いツッコミがきた、、
あ、いや、、だってめっちゃ綺麗だよね、、、てか香織がまんま大人になった感じがしてさ、、
香織も大人になったらあんな綺麗な人になるんだな、、って思うとさなんて言うか、、その、、、
香織の顔が赤なる、、もういい、それ以上はもういいから恥ずかしい、、
そんな手を握り向き合い香織今日はありがとう!
マジで頑張るからそれで修学旅行楽しもう!
ふふ、そんな直樹におまじない!
俺のおでこに香織のおでこを当ててきた、、最後まで頑張って、、、大好き。
、、キスした、、、これ以上ないくらいのおまじないだった、、俺がんばるわ!
じゃもう暗いしあまり遅くなると心配させるからこれで帰るね。
手を振り俺は自宅に帰った。
そこからは修学旅行は香織と楽しむ一心でテストの範囲を暗記した
そしてテスト当日。
テストの問題、、、やれない事はない、、
・・・・
テストも終わり後は結果を待つだけだった
そして次の日、答案用紙を受け取る、、国語68
算数59 理科61 社会60 歴史74、、、
だった、、山張ってたのが良かった、、なんとか条件はクリアーした!
タマキンから三浦少しこっちにこい。と言われた
正直に言えよ。カンニングしてないか?
はあ?してねーよ!やったって証拠あるのかよ?
俺の席でカンニングなんてできないだろ俺のまえの席タカシだし!それにタカシより点数高いし!
うーん、、だけどな、、お前がこんな点数取るとは、、、
その時だった。
先生と挙手する香織
何だ高木。
三浦くんはあれからずっと昼休みはここで長谷くんと一緒に勉強していましたし分からない所は私に聞きにきたりして一生懸命に努力していました。
それをカンニングなんて言うのは少し言い過ぎなのではないでしょうか?
間違った事をしたら何でしたっけ!?田中先生!!とタカシが煽る、、、
あー!分かった!よくやった三浦!修学旅行は認める!
よっしゃー!ウェーイとユージ、タカシとハイタッチした
これで修学旅行にいける!
放課後、、正門を過ぎ歩いてすぐ横の道に香織が待っていてくれた。
これで修学旅行いけるね。楽しみだし嬉しいって言いながら俺の腕に身体を寄せてきた
そうだな、、本当に楽しみだ、、
と2人寄り添いながら帰宅したのだった、、