上級生期14
遊びに行った次の日インターホンが鳴る
なおきーいるー?タカシだった
自宅には兄もいるし何よりボロく恥ずかしいと思っていたから自宅で遊ぶなんてなかった
しかし昨日の事もあってかあの後どうなったのかを知ろうとしたのだろう、、、
玄関先で立ち話もなんかアレだし、、とりあえずリビング兼俺の部屋に上げた。
!?でっか!!
まあ、そうなるわな、、自宅と不釣り合いの立派な仏壇、、
今となってはそんな仏壇の側面は俺のいい腰掛けになっていた。
普段通りいつものようにそこに座る、、、
あのさなんて言うか、、ここ?と言う。
あーここが俺の部屋になるかな、、兄貴に部屋取られてさ狭いよな、、笑
呆気に取られてるタカシは一息ついてそこに座り話をしてきた
で、昨日はあれから大丈夫だったん?
まあ何とか自宅まで送り届けたよ、ただ香織のチャリどうすんのかまでは分からん
まあそれはなんとかするんじゃねーのかな、、
みたいな会話をしていた、、
あのさタカシちょっといいか、少し話しきいてくれよ
お前さ女子の身体?体調とかの変化があるって知ってるか、、、?
え、、、何それ、、?言ってる意味がわからん。
......確かに、、何て言うのか昨日母親に言われたんだけどさ生理って知ってるか?
、、、直樹、、お前何も知らないのか、、?
姉ちゃんいるからさそんな知ってるしいきなり機嫌悪くなったりなんか痛み止め飲んでたりしてるぞ
たまに体温計ったりもしたりしてたな、、、
色々大変だーなんて思ってたし俺。
そうか、、直樹お前、、幼いな!笑
うるせーよ!兄弟なんだからそんなの知りようがないだろ!
にしてもあんな可愛い子いるのに、、、笑
ある意味すげーよ!笑
完全に馬鹿にされていた、、、
あ、、、って事は妹いるユージも知ってるのか、、
え?、、ユージ姉貴いるし、なんだっけ?えらい歳離れているんだよな、、確か来年大学だっけ、、
、、、マジか、、なんだ、、この置いていかれてる感は、、、
しばらくの沈黙、、、、
仕方ない、、この俺様がお前のために一肌脱いでやりましょう。ちょっとウチこいよ!
お、おう、、、
タカシの自宅はここからそう遠くない
そんなタカシ宅に着いた俺はちょっと家の裏側に先行っといて言われたから裏に行った
近くの勝手口からタカシが出て来た。こっちから入ってくれ。と言われ
お邪魔します。
今は誰もいないからある意味良かったぜ!と
俺様の宝物を見せてやる、、感謝しろよ?と俺の目を見て言っている、、なんだこの自信に満ちた顔は、、
そこには大量のエロ本、エロ漫画、、極め付けは数本のVHS、、本や漫画は表紙で分かるがこのビデオだけは分からなかった。
おもむろにタカシはそのVHSをビデオデッキに入れ再生を押した。
そこには裸の男女がこれでもかと言う程密着しめちゃくちゃエロい事をしてた、、AVである
この時俺は理解した。
あの時の兄の行動、、、しかし何故兄貴は知っているんだ、、俺はこの世界を知らなかったのに、、、
そんな俺はテレビに釘付けだった、、俺の知らなかった世界を教えてくれたタカシくんには感謝した
直樹、、俺はこれがやりたいんだよ、、
え、、でもこれ大人だろ、、できるもんなのか??
分からん!でもやれないとはかぎらないだろ!?
確かに、、
AVも見終わり家族にバレないように工作をするタカシの慣れた手つきに感動した、、こいつやる奴だな、、
ほれ、と1冊のエロ漫画を渡してきた。
直樹は少しこう言うの知った方がいいと思う。と言いそれあげるから読んでみなよ
分かった、、ありがとう。
じゃ帰るわ。
そんな俺はあまりに新しい感情や気持ちを抱えて自分の中での常識の変化に戸惑った
昨日までは香織のパンツくらいしか見た事のなかった俺がだ、、、
・・・・
あれから夏休みを過ごしていた
1本の電話がなる。
もしもし三浦です。あ、直樹!あのさプールいかない?
なんかウチの親がくれたチケットあるんだけどそれ使えば入れる場所があるみたいなんだけど。
みたいな感じでユージからの誘いだった
あーいいね、あと誰誘うのさ?
、、、分からない?、、チケット3枚もらってて1枚で2人入れるからさ
本当こいつはとことんできる奴だぜ、、、
ユージ、、マジでありがとう。で、いつ行くつもりなの?
少し早いけど4日後だね、あ、そうだ言うの忘れてた。
今回はウチの家族と一緒だからね
なるほど、、それって迷惑なんじゃ、、?
んな事はないよーそれに今更家族って、、ちょっと恥ずかしいし来てくれると助かるよ。なんて言いやがる
分かった!じゃ行くよ。こっちも連絡して誘ってみるからまた後で連絡する。じゃ!
受話器を持ったまま香織宅に電話した
あ、もしもし三浦と言います。香織さんいらっしゃいますか?と丁寧に伝える。
しばらくしたら香織が出た、もしもし、、?
あ、香織。久しぶり。あのさ急な話しなんだけど4日後にプールいけないかな?
、、、、何故か向こうの反応が良くない、、、
あれ、、?聞こえてる、、?もしもし??
うん、聞こえてるよ、、あのね、、あの時から連絡しようとしたんだけどなんかできなくていきなり今日連絡きたからなんかびっくりして、、、
え、、、何言ってんだろ、、なんかよく分からなかった
女心を理解していない俺は今の香織の気持ちが理解できていなかった、、
えっと、、あれからさ母親に女の子は色々あるんだよ。って教えてもらってさあの日以降はとりあえず香織が落ち着くまでそっとしておこうと思って連絡してなかっただけで今回の事をキッカケにまた遊べたらいいなって思ったから連絡したんだけど、、、
少し合って話しできない?と言ってきた
あ、うん、いいよ。じゃそっちの近くにある公園に行くわ。と言って電話を切りチャリで向かった。
足早に向かった、、ブランコに座って揺れてる香織がいた。
わりい、待たせたかな、、それで何かあった?
ううん、ただこの前の事で呆きられたかなって思って、、
え、、何で、、つか何に呆きられたって思ったのさ
だってあんなに楽しみにしてたのに私のせいであんな事になったから、、なんて下を向いていた。
、、、なんて言うかただ俺が思ってる事だけを話しするよ。それを聞いてどう思うか分からない。だけど話すよ。
さっきも話したけど母親からやけに早く帰ってきたね、なんて言われたから話をしたわけさ。そん時に女の子は体調が悪くなったり色々あるからそんな変化に気がついたら守ってあげなって言われて、そしてその変化はあまり知られたくない事もあるからそっとしてあげるのも大事。って言うから今はそっとしておこうと思って連絡をしなかっただけで怒ってるとか呆れてるとかそんなのはない。むしろ心配しててどうやって連絡取っていいのかわからなかっただけなんだよね、、、と伝えた。
、、、本当に、、?
えー今の俺嘘言ってるように聞こえた?
ううん。とこっちを見て笑顔を見せてくれた
今もだがこの笑顔こそが俺の全ての原動力となっている。
それでさプール行ける?体調悪いなら無理しなくて大丈夫なんだけど
お父さんお母さんに聞かないとダメだけど多分大丈夫だと思う
あ、そうだった!今回はそこら辺のプールじゃなくてユージの親がなんかどっかのチケットくれたみたいでそれがないと入れないみたいだから向こうの家族に俺たちも一緒に行く感じだからそこも親に伝えてね!
ユージが言うには友希ちゃんもくるみたいだし多分タカシ達にも声かけてるから結構な人数になると思う
楽しみだね!なら水着買わないとかなーなんてブランコが揺れ前を向いて楽しそうにしてる香織の横顔が可愛く女を感じた
そんな幸せな時間を噛み締めてる時にどこからヒューヒューと聞こえきた、、
ん?と周りに目をやると男2人がいた
タバコを咥えにやけ顔をしながらこっちを見ていた
香織を巻き込むのだけは絶対ダメだ!これは俺の中での絶対だった
わるい、後でまた連絡するから帰りな。早く。
でも、、、
大丈夫。
うん、、と足早に公園を出た香織を目で追い安心した
しかしこの間何もしてこないとは優しく奴らだ。なんて思っていたが逆に俺の事を舐めてんのか?とも感じた
で、何?
いやーなんもー? ガキが生意気にたのしそうだったからな?
ならもういいよな、、と言いチャリに向かい歩こうとしたら咥えてたタバコを俺に投げて来た、、
こいつ、、ハナからやる気かよ、、
でもこいつどっかで見た感じするんだけど、、なんやったっけ、、、と思いながらも俺から仕掛けた
投げた奴に2.3発入れて頭突きをかましもう一人に蹴り入れた。
は!なめんなよ?お前らのせいて台無しじゃねーかよ!あ?どうすんの??と鼻血垂れ流してる奴の胸ぐら掴んで脅した。
、、、ごめんなさい、、、どっか行けよ。
香織さえ無事なら正直他はどうでも良かった、、
はあ、、、とため息混じりの呼吸して自宅に帰った。
それから1日が過ぎまたもや電話が鳴った
はい三浦です。タカシからだった、、ちょっと聞いてくれ!俺の後輩が昨日誰かにやられたらしいからそいつらに話し聞きに行くだけど直樹もきてくんねーかなな?だと、、、
何で俺も行かないとだめなん?
だったそう言うの専門だろ??、、、専門って、、
まあいいや、どこ行けばいいの?近くのスーパーの駐車場に来るように言ってあるからきてよ。と歩いて10分はかからない距離だから歩いていくよとだけ伝えて向かった
そこにタカシがいた。なおきーこっち!と手を挙げていた
うんーなんて言いながら向かうとそこにいる2人に身に覚えがあった、、、
向こうも。あ、、、って言いがる、、そんな事情を知らないタカシは
ん?何?とそこの2人に聞いていた、、
そんな下を向いてる奴らに俺は下を向いてる顔を覗き込むような昨日はどうもーと言った
直樹。何これ?どんな状況?
タカシお前さユージから何か誘われなかった?
あ、うんプールに行く話しか?
そうそう、それ俺にも来てさ彼女にも声かけようと思って連絡したら会った話したいって言うから近くの公園で楽しくしてたわけよ?
そしたらどっかの2人がタバコ吸いながらこっち来たわけよ。とりあえず俺さ彼女すげー大切にしてるだろ?だから先に帰したわけよ。そして俺も何かあればって思ったけど特に何もないから帰ろうとした時にこいつらが俺にタバコ投げてきたわけよ。
タカシ、、後はわかるよね、、と肩をポンと叩きあとは任せるわ、、と言いそのまま帰った。
やっぱ身長低いと舐められるなーと思わされた。
身長にコンプレックスがあった、、だって香織より少し低いし、、、
ただこのちょっした出来事が後に幸せな3人が鬼と化す
そして最大の弱点として色んな出来事がちょくちょく起こりだす
それはもう少し先の話し
ただこの時期でも俺たちは気づいてなかった塚本、中学なった安田、、こいつらと俺たちが二分割してる事なんて。
そんな夜に香織から連絡があった
許可でたよー!でもね何かお父さんがユージくん宅に連絡するみたいだけどとりあえずそこまでの話しをしたくて電話しちゃった。なんて照れる香織も最高だ!
それでね、あの後は大丈夫だったの?
全然問題ないし香織は絶対触れさせない。ケガなんかさせない。
ふふ、ありがとう、分かった
それにしても楽しみができたね!
うん、すっごく楽しみだ!なんて電話越しだけと香織が楽しく笑ってる顔が目に映る
そんじゃ俺もユージとタカシにも連絡するから!それじゃ!おやすみ!と電話を切った
ユージに連絡し行ける事を伝えタカシにも連絡をする
もしもしタカシ?プール行けるのか?
あ、おう。行けるよ。愛も大丈夫だってさ
そうか、なら良かったよ。で、今日のやつらどうした?
あーあれかーうん、、なんかあいつらよくわかんねーわ、、逆ギレしてさもう俺たちとは関わらないって言ってきてさあの場からすぐいなくなったんだよね。
タカシ、あんな奴きにすんなよ?こっちは何もしてないしあっちが勝手に俺に絡んできたからやっただけの話だろ。
なんなら俺に原因はあってもタカシには何もないだろ!
それよりプール行く前に海パン買いに行かない?
タカシ持ってる? え、、?水泳着じゃダメか、、?
バイトするまで金なかった俺が言うのもなんだがこれは言うならデートだ、、そんな格好で女子の前に出れますか?タカシくん。
そんな問いにタカシは、、俺金ないぞ、、と言う、、
俺はお前にいろいろ教えてもらった。そしてエロ本ももらった。今やたまにAVも貸りて最近よく見てる。
そんなタカシを俺が蔑ろにするわけないだろ?
とりあえず明日デパートいこうぜ?ユージにも声かけておいてくれ。じゃ10時に俺ん家集合な!
・・・・
朝10時前には自宅前に3人揃っていた。よし海パン買いにいくぞ!!
勢いよくチャリを漕いでデパートに向かう3人だった。