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生きるとは何か  作者: ルーツ


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35/161

夏休みはまだ終わらない!

遊びに行った次の日インターホンが鳴る


「なおきーいるー?」タカシだった


自宅には兄もいるし何よりボロく恥ずかしいと思っていたから自宅で遊ぶなんてなかった


しかし昨日の事もあってかあの後どうなったのかを知ろうとしたのだろう…


玄関先で立ち話もなんかアレだし、、とりあえずリビング兼俺の部屋に上げた。


「!?でっか!!」


まあ、そうなるわな、、自宅と不釣り合いの立派な仏壇。


今となってはそんな仏壇の側面は俺のいい腰掛けになっていた。

普段通りいつものようにそこに座る。


「あのさなんて言うか、、ここ?」


「まぁな、ここが俺の部屋になるかな、兄貴に部屋取られてさ狭いよな」


呆気に取られてるタカシは一息ついて座り話をしてきた。


「で、昨日はあれから大丈夫だったん?」


「まあ何とか自宅まで送り届けたよ、ただ香織のチャリどうすんのかまでは分からん」


「まあそれはなんとかするんじゃねーのかな…」

みたいな会話をしていた。


「あのさ、タカシちょっといいか、少し話しきいてくれよ」


「なによ、改まって…」


「お前さ、女子の身体に

 体調とかの変化があるって知ってるか……?」


「え……何それ……?」

「言ってる意味がわからん」


「…確かに……何て言うのか、昨日母親に言われたんだけどさ"生理"って知ってるか?」


「直樹……お前、知らないのか……?」


「俺、姉ちゃんいるから、そんな知ってる。

 いきなり機嫌悪くなったりなんか痛み止め飲んでたりしてるぞ」

「たまに体温計ったりもしたりしてたな」

「色々大変だーなんて思ってたし直樹お前、幼いな」


「はあ!?うるせーよ!兄弟なんだからそんなの知りようがないだろ!」


「にしてもあんな可愛い子いるのに、

 ある意味すげーよ!」


完全に馬鹿にされていた。


「ちょっ待って。

 ……事は……妹いるユージも知ってるのか?」


「え……?ユージ姉貴いるし、なんだっけ?えらい歳離れているんだよな、確か来年大学だっけかな」


(マジか…なんだ……この置いていかれてる感は……)


……沈黙。


「よし。仕方ない、この俺様が直樹の為に一肌脱いでやりましょう」

「ちょっとウチこいよ」


「お、おう…わかった」


タカシの自宅はここからそう遠くない。

そんなタカシ宅に着いた俺は、家の裏側に居る。


するとタカシが勝手口から顔を出し「こっちから入ってくれ」と言ってきた。


「お邪魔します」


「今、誰もいないから、ある意味良かったぜ!」

「俺様の宝物を見せてやる。感謝しろよ?」


俺の目を見て言っている。

なんだこの自信に満ちたタカシの顔は……


─────。


「ほれ、これだぜ!!」


そこには大量のエロ本、エロ漫画、、極め付けは数本のVHSがあり、本や漫画は表紙で分かるが、このビデオテープだけは分からなかった。


おもむろにタカシはそのVHSをビデオデッキに入れ、再生を押した。


すると、そこには裸の男女がこれでもかと言う程密着し、めちゃくちゃエロい事をしてた。

これがAVと言う物だった……


この時俺は理解した。

あの時の兄の行動…しかし何故、兄貴は知っているんだ。

俺はこの世界を知らなかったのに……


そんな俺はテレビに釘付けだった。

俺の知らなかった世界を教えてくれたタカシくんには感謝した。 

すると、隣で一緒に見ていたタカシが口を開く。


「直樹、俺はこれがやりたいんだよ」


「まじで…でもこれ大人だろ。

 俺達も、できるもんなのか?」


「分からん!でもやれないとは限らないだろ?」


「まあ、確かにな……」


─────


AVも見終わり、家族にバレないように工作をするタカシ。

そんな慣れた手つきのタカシに感動した。


(こいつやる奴だな……)


するとタカシが俺に向けて一冊のエロ漫画を渡してきた。


「直樹は少しこう言うの知った方がいいと思う」


と言われ、渡された。


「分かった、ありがとう

 じゃ帰るわ」


俺はあまりに新しい感情や気持ちを抱えて、自分の中での常識の変化に戸惑った。

昨日までは、香織のパンツくらいしか見た事のなかったのに。


───────────────


あれから夏休みを過ごしていた。


そんな時、1本の電話が鳴る。


「もしもし三浦です」


「あ、直樹!あのさ、プールいかない?」

「なんか、ウチの親がくれたチケットあるんだけど、それ使えば入れる場所があるみたいなんだけどさ」


「へーいいね、あと誰誘うよていなん?」


「分からない?チケット三枚もらって一枚で二人までOKらしいからさー」


(本当、こいつはとことんできる奴だぜ)


「ユージ、マジでありがとう。

 それで、予定はいつなの?」


「少し早いけど4日後だね。

 あ、そうだ言うの忘れてた

 今回はウチの家族と一緒だからね」


「なるほど、それって迷惑なんじゃ?」


「そんな事はないよーそれに今更、家族ってちょっと恥ずかしいし、来てくれると助かるよ」


「そっか分かった!じゃ行くよ」

「こっちも連絡して誘ってみるからまた後で連絡する

よ。じゃーな!」


受話器を持ったまま香織宅に電話した。


「あ、もしもし三浦と言います。香織さんいらっしゃいますか?」


しばらくしたら香織が出た


「もしもし……?」


「あ、香織。

久しぶり、あのさ急な話しなんだけど、四日後にプールいけないかな?」


「…………」


「あれ……?聞こえてる……?もしもし?」


「うん、聞こえてるよ」

「あのね、あの時から連絡しようとしたんだけど、なんかできなくていきなり今日連絡きたから、びっくりして」


(え、何言ってんだろ。なんかよく分からなかった)


女心を理解していない俺は、今の香織の気持ちが理解できていなかった。


「えっと、あれから母親に女の子は色々あるんだよ。って教えてもらってさ」

「あの日以降は、とりあえず香織が落ち着くまで、そっとしておこうと思って、連絡してなかっただけで」

「今回の事をキッカケにまた遊べたらいいなって思ったから連絡したんだけど」


「ねえ、直樹。

 少し合って話しできない?」


「あ、うん、いいよ。」

「じゃ、そっちの近くにある公園に今から行くわ」


足早に向かった。

そこには、ブランコに座って揺れてる香織がいた。


───────


「悪い、待たせたかな。

 それで何かあった?」


「ううん、ただこの前の事で、呆きられたかなって思って……」


「え、何で?」


「だってあんなに楽しみにしてたのに、私のせいであんな事になったから」


そう言いつつ、香織は下を向いていた。


「なんて言うか…ただ俺が思ってる事だけを話しするよ」

「それを聞いて.どう思うか分からない。だけど話すよ」


「さっきも話したけど、母親からやけに早く帰ってきたね、なんて言われたから、話をしたわけさ」

「そん時に、女の子は体調が悪くなったり、色々あるからそんな変化に気がついたら守ってあげなって言われて」

「そして、その変化はあまり知られたくない事もあるからそっとしてあげるのも大事。って言うから、今はそっとしておこうと思って、連絡をしなかっただけで、怒ってるとか呆れてるとか、そんなのはないよ」


「むしろ心配してて、どうやって連絡取っていいのかわからなかっただけなんだよね」


「本当に……?」


「えー今の俺、嘘言ってるように聞こえた?」


「ううん」


首を横に振り、こっちを見て笑顔を見せてくれた。


今もだが、この笑顔こそが俺の全ての原動力となっている。


「それでさプール行ける?」

「体調悪いなら無理しなくて大丈夫なんだけど」


「お父さんお母さんに聞かないとダメだけど、多分大丈夫だと思う」


「あ、そうだった!」

「今回はそこら辺のプールじゃなくて、ユージの親がなんかどっかのチケットくれたみたいで」

「それがないと入れないみたいだから、向こうの家族に俺たちも一緒に行く感じだから、そこも親に伝えてね」


「ユージが言うには友希ちゃんもくるみたいだし、多分タカシ達にも声かけてるから結構な人数になると思う」


「楽しみだね!なら水着買わないと」


なんてブランコが揺れ前を向いて楽しそうにしてる香織の横顔が可愛く女を感じた。


そんな幸せな時間を噛み締めてる時に、どこからヒューヒューと聞こえきた。


声のする方に目をやると男二人が視界に入った。

タバコを咥え、にやけ顔をしながらこっちを見ている。


香織を巻き込むのだけは絶対ダメだ!これは俺の中での絶対だった。


「悪い香織。

 後でまた連絡するから帰りな。早く」


「でも……」


「大丈夫」


「うん……」


足早に公園を出た香織を目で追い、自宅に帰って行くのを確かめ、安心した。


しかしこの間、何もしてこないとは優しく奴らだ。

なんて思っていたが、逆に俺の事を舐めてんのか?とも感じた。


「で、何?」

  

「いやーなんもー?」

「ガキが生意気に楽しそうにしてたからよぉ」


「あっそ。ならもういいよな?

 消えろ」


こんな奴等に構ってる程、俺は暇じゃない。

俺は近くに止めてあったチャリに向かい歩こうとした。

すると奴等は咥えてたタバコを俺に向けて投げ肩に当たった。

こいつ、最初からやる気か。


歩いている足を止め、奴等の方に向き直した。


「分かった。相手してるよ」


俺から仕掛けた。

先にタバコ投げた奴に向け、顔面にニ、三発入れ、胸ぐらを両手で掴み、引き寄せ、勢い良く頭突きをかました。

そして近くにいたもう一人に向け、即座に腹に蹴り一発入れた。


「は!なめんなよ!

 お前らのせいて台無しじゃねーかよ!

 どうしてくれだよ」


頭突きをくらい、鼻を両手で抑えてる奴の胸ぐら掴んで脅した。


「ごめんなさい…….すいませんでした……」


「ったくよ、どっか行けよ」


香織さえ無事なら正直、他はどうでも良かった。


「はぁ」


ため息しか出ない。そんな俺は痛がってる二人を他所にチャリに乗り自宅に帰った。


それから一日が過ぎまたもや電話が鳴った。


「はい三浦です」


タカシからだった。


「ちょっと聞いてくれ!俺の後輩が昨日誰かにやられたらしい。

 今からそいつらに話し聞きに行くだけど、直樹もきてくんねーかな?」


「何で俺も行かないとだめなん?」


「だったそう言うの専門だろ??」


「何だよ、その専門って……まあいいや、どこ行けばいいの?」


「近くのスーパーの駐車場に来るように言ってあるから来てよ」


歩いて五分はかからない距離だった。

先にタカシがいて手を上げていた。


「なおきーこっち!」


タカシの方に向かうと、そこに二人、身に覚えのある奴等がいた。


そんな俺を見た奴等は、気不味そうにしていた。


そんな事情を知らないタカシは不思議そうな顔をしていた。


そんな下を向いてる奴らに、俺は下を向いてる顔を覗き込んだ。


「よお、昨日はどうも」


「直樹、これどんな状況?」


「タカシお前さ、ユージから何か誘われなかった?」


「あ、うんプールに行く話しか?」


「そうそう、それ俺にも来てさ彼女にも声かけようと思って連絡したのよ」

「そしたら会った話したいって言うから、近くの公園で楽しくしてたわけよ」

「すると、どっかの二人がタバコ吸いながらこっち来たわけさ」


「とりあえず俺、彼女すげー大切にしてるだろ?だから先に帰したわけ」


「そして俺も何かあればって思ったけど、特に何もないから帰ろうとした時に、こいつらが俺にタバコ投げてきたわけさ」


「タカシ、後はわかるよね」


タカシの肩に手をのせ「後は任せる」

それだけを言いそのまま帰った。


やっぱ身長低いと舐められるなーと思わされた。

身長にコンプレックスがあった、だって香織より少し低いし。


ただこの時期でも俺は気づいてなかった。

塚本、中学生になった安田、こいつらがやらかす事を。


そんな夜に香織から連絡があった。


「許可でたよー!」


「でもね何かお父さんがユージくん宅に連絡するみたいだけど、とりあえずそこまでの話しをしたくて電話しちゃった」


なんて照れる香織も最高だ!


「それでね、あの後は大丈夫だったの?」


「全然問題ないし、香織は絶対触れさせない」

「ケガなんかさせない」


「ふふ、ありがとう、分かった」

「それにしても、楽しみができたね!」


「うん、すっごく楽しみだ!」


なんて電話越しだけど、香織が楽しく笑ってる顔が目に映る。


「そんじゃ俺もユージとタカシにも連絡するから!それじゃ!おやすみ!」


ユージに連絡し、行ける事を伝え、タカシにも連絡をする


「もしもしタカシ?プール行けるのか?」


「あ、おう。行けるよ。愛も大丈夫だってさ」


「そうか、なら良かったよ」

「で、今日のやつらどうした?」


「あーあれかー、なんかあいつらよくわかんねーわ。 逆ギレして、もう俺たちとは関わらないって言ってきて、あの場からすぐいなくなったんだよね」


「タカシ、あんな奴らの事なんざ気にすんなよ?   こっちは何もしてないしあっちが勝手に俺に絡んできたからやっただけの話だろ」

「なんなら俺に原因はあっても、タカシには何もないだろ」


「それより、プール行く前に海パン買いに行かない?」


「タカシ持ってる?」


「え……水泳着じゃダメか……?」


「バイトするまで金なかった俺が言うのもなんだがこれは言うならデートだ」


「そんな格好で女子の前に出れますか?タカシくん」


そんな問いにタカシは「俺金ない」と言う。


「俺はお前にいろいろ教えてもらった」

「そしてエロ本ももらった」

「今やたまにAVも貸りて最近よく見てる」

「そんなタカシを俺が蔑ろにするわけないだろ?」


「とりあえず明日デパートいこうぜ?ユージにも声かけておいてくれ」


「じゃ10時に俺ん家集合な!」


─────────────────


朝10時前には、自宅前に3人揃っていた。


「よし海パン買いにいくぞ!!」


勢いよくチャリを漕いでデパートに向かう3人だった。








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