上級生期8
次の日の朝予想はしていたけどほぼ的中した
そんな事が起こる少し前に教室で昨日あった事を思い出しながら話が盛り上がっていた
ユージまじで最高だったわ!あんなパンチ持ってるなんて!あんなの食らった奴可哀想すぎる笑
タカシ、、お前のパンチ痛くなさそうだわ笑
もっと腰入れてやらないと相手に舐められるぞ。それにそいつの顔だけに集中し過ぎて何も見えてないのが側から見てもわかったわ笑
そう言う時は少し距離取って全体が見える様にしろよ?
なんて話をした
ありがとう三浦っち!!感謝してるよ!なんて言うから
おいおいユージ、お前俺の事まだ心許してないのか?
結構前から思ってたけどその苗字で呼ぶのやめようぜ
さあ言え、すぐ言え!ほら!早く!と急かす俺
な、直樹ありがとう!
ウェーイとハイタッチした。そこにタカシも直樹ー!なんて言いながら混ざろうとした
そんなタカシにお前は三浦様と呼べよ笑。と言いながら仲良く3人朝からハイタッチして談笑していた
・・・・
チャイムも鳴り席に着き朝の会の為タマキンが教室に入ってきた
事なく終わりを迎え起立して礼をした後の事だった
そこの3人この後すぐ職員室にこい。とだけ言われた
当然と言えば当然。
3人で向かおうとした時に高木さんが三浦くん、、、
あの、、なんて言葉詰まらせていたから
そんな高木さんを無視して教室を出た。あの時話しをしたら何か俺たちと繋がりがあると思われるからだ
職員室に行くまでの廊下で2人に全部俺が悪い事にしていいからお前たちは俺に従っただけと言ってくれ。とだけ伝えタマキンの前に来た
よし来たか。お前ら昨日6年生と喧嘩したか?と聞いてきた
隠してもすぐバレるし嘘言って誤魔化してもこの状況をどうにかする事はできないと思い。はい、やりました。と言った
広辞苑を持って立ち上がり俺の正面に立つ、、
それを振りかざし俺の頭に角を当て振り抜いた
何度も何度も
痛かったけどこの程度で済むなら気にする事でないと思い顔を下げる事なくタマキンを睨みながらずっと耐えていた
そんな俺をよそにタカシが横槍入れてきた
おい!こっちの話も聞かずに一方的にこっちが悪いと決めつけて殴るとかおかしいだろ!!と
確かに言ってる事は正しいとは思っていたが俺のやっている事はただの暴力、、言い訳してもなんか虚しくなるだけだ、、
そんな事を考えいたら次はユージが一方的に大きな声で、、職員室全体に声が聞こえるくらいに
俺の妹が昨日の奴の弟にいじめを受けていてそれを直樹に相談した。そして最初は話し合いで解決しようとしたけどあっちが先に手を出してきたから次の日にやり返しただけです!!
タマキンの手が止まった。
そうか、、とりあえず教室に戻れ。と言われそのまま職員室を出て教室に向かう時に2人から
ごめん、、すまん、、俺ら何も出来なかった、、
なんて言いやがるから
何かっこつけてんの?笑 ダサいんですけどー?笑
なんて下向いてる2人をからかいまくった笑
そんな3人が笑いながら教室に戻り席に着き給食の時間に高木さんから昼に話しできないかな?と言われた俺は首を縦に振り屋上踊り場で。だけ言って昼休みになり2人は先に裏に行ってもらい俺は屋上に向けて歩いた
そこに隠れるように高木さんが待っていた。
実は昨日あの場面を私遠くからみていたの、、そして喧嘩してたからどうしようと思ってたんだけど何もできなくて、、、
まあ、仕方なくね?それにちゃんとやき入れたしもう何かしてくる事はないと思うから安心していいよ
とだけ言って、じゃ俺2人待たせてるから!と言って裏に向かった。
その時の俺は顔見て話せなかった
・・・・
そんな気持ちを悟られるわけにはいかないなーと思いつつ仲間と談笑して時間が過ぎて行った
そんな日の掃除の時間前に俺を呼ぶ校内放送が流れた
三浦直樹くん、生徒指導室に来てください。
めんどくせーなーもう話し終わったんじゃないの、、と思いながらも生徒指導室に着いた
そこには怪我してる3人、、?が先に居た。
え?タカシに殴られた奴そんな怪我してた??と思いながらも俺がくると少しだけ空気がピリついた
そこにそいつらの担任とタマキンが職員室側から入ってきた
まずタマキンが調べた事やタカシ、ユージが言ってる事に間違いがないか。を話しそして事の経緯と共に両者から話を聞いていくようだった
ぶっちゃけこんな奴らのことなんかどうでも良くて美希ちゃんと高木さんに手を出さないでくれたらそれで良かったのに、、、と思っていた
そんな俺は適当に聞くふりして流していた、、、
が!そうも行かない事態を招く事になる。
あくまでも自分目線よりになる
向こうは別に相手の女子をいじめていたわけではなく遊んでただけだと言い更にそんな自分らにいきなり俺たちが声をかけ強制的に連れて行き暴力を振られた。て言ってた、、、
さすがの頭の悪い俺ですらこんな話しされて、はあー!そうかー!全部三浦たちがわるいんだな!分かった!なんてなる訳がないと思っていた。が!そうなったのだ、、、
タマキンが俺の前に来た、、、そして俺の頭を床に押さえつけるように力を込めて俺を土下座させた
その時の俺の心境。
テメーらが余計な事しなければハナから俺たちと関わる事もなかった、にも関わらずお前たちは被害者面して俺たちを加害者にしたのか!と床に額を付けるも目はそいつら3人をずっと睨む。反省なんかしない。テメーらからやった事にも関わらずテメーのケツもテメーで拭けないこのクソやろーどもは絶対ゆるさん!!と言う雰囲気と目で訴えかけてやった
そんな3人は卒業式後にボッコボコしてポイしてやりました。
そんな反省してない態度にタマキンは何を思ったのかタカシとユージも生徒指導室に呼んだ。
素直に2人揃ってきたし、、、
そんなタマキンの手にはバリカンがあった
反省してない奴らは坊主だ。とにやり顔のタマキン。この後ある事がキッカケで当の本人も頭を丸める事になる
タマキンは悪い事をしたら何かしら罰を与えるのは当然だ。と言いながら俺らを坊主にした
3人揃って坊主になり教室に戻された
周りから特に声をかけてくるわけではないが何かやらかしたからなんだ、、みたいなヒソヒソ話しが聞こえてくる。
そんな事にいちいち反応するのもだるいから席に着き黙ったまま帰りの会を迎えた
その後は特に何もなく
では帰りの挨拶して帰宅!とタマキンが言った直後に先生少しお時間いたたけますでしょうか?と手を挙げてる人がいた、、
高木さんだった
おいおい頼むからもう余計な事言うなよ、、、パンツ見た事チクるなよ、、なんて思っていた
・・・・
先に1つ確認したいのですが、なぜ八木くん、長谷くん、三浦くんは坊主になっているのでしょうか?
教えていただいてもいいでしょうか。
そんな高木さんにタマキンは端折りながらも説明した
そうですか、ありがとうございます。
少し間を空けて。実は私、三浦くんに助けてもらいました、、と涙声で話をしていた、、
その事を先生に話す事なく私をかばってくれた三浦くんを私は何もできずに苦しかったです、、
だからせめて自分の口から先生に本当の事を言おうと思いました、、、と泣きながらは話し席に腰を落とした。
その次の瞬間、クラス全員が俺を見てる、、、
タカシとユージは俺を見てるにやりとしている。
そんな俺にタマキンはそうなのか?と聞いてきたから
あ、う、まあ、そうです、、はい、、。と何故か敬語
するとクラスの視線はタマキンに向けられその隙を決して見逃さないタカシは
悪い事をしたら罰が必要なんですよねー先生!!と
にやにやしながら周りを味方に付けて絶対逃がさん!と言わんばかりに
ぼ・お・ず・!ぼ・お・ず・!と煽る煽る
次の日の朝の会タマキンの頭はタマキンになっていたのでした