幼少期1
・・・・!!
・・・・・!!
・・・あ!?・・コラっ!!
「痛っ! なんでそんな事するのよ!!」
そんな襖1枚で区切られた部屋から男の声と女の声が毎晩のように聞こえる
夫婦喧嘩と言う一方的なDVとパワハラだ
母親が自宅に居ない時はもっぱら兄貴と自分を標的に襟首掴んで押し入れに閉じ込められ放り投げられる
「ねー!出してよ!!お願い、、!なんで、、、」
非力ながらに襖を開けようとするが開かない、でも開けようと必死になり爪が剥げ襖には新たな血が付く
こんな記憶から今だに閉所恐怖症である
そんな恐怖な日々は突如として終わりを迎える。
父親の不倫が発覚し母親がそれを問い詰めた
当時の両親は俗に言うヤンキーだった
兄貴を16歳で産み自分を18歳で産んだ
そんな母親は負けん気が強いために問い正し方も想像以上だったはず
そんな時だった
「いい加減にしろよっ!このやろー!!」
「・・・ゴキっ・・・きゃー!!!!」
その後襖1枚の部屋からさっきまでの騒ぎが嘘のように静まりかえった
何を慌てているのか当時の自分には理解ができずにいると何分経ったかは分からないが救急車のサイレンが聞こえそのまま母親は病気に搬送されて行った
残された兄貴と自分は警察に保護され警察署に行きお爺ちゃんとお婆ちゃんの自宅に行きその日は過ごし眠りについた




