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小学生期9

その日の放課後すぐに学校を出てその足で直接和樹の家に向かった


ちょうど引越しの準備をしていてそこにいた和樹の母親に挨拶をして和樹を呼んでもらった


・・・


あの事があってから両親にもうここには住めない。と夏休みくらいには言われたみたいで実際そうなるとは本人も思っていなかったみたいだけど2学期が始まった直後にまた問題を起こしたのが決定的だったみたいだった、、、 


お互い何も言わずただ時間だけが過ぎて行った、、


空も夕日が消えかけたくらいの時だった


和樹から、直樹、、まじ楽しかったよ!!


ニヤリとまだ腫れが治ってない顔をで、、、


もう俺に迷いは無かった!!


和樹と直樹2人泣きながら硬い握手をしそして別れた


・・・・・


明日から和樹は学校にいない、塚本はまだ骨折してるし取り巻きはもう何もして来ない


どうなるんだろう、、、と不安なままその日は眠りについた


次の日、不安あったけど登校した


緊張してた、、だけど何もなかった


次の日、また次の日と何もなかった。そのまま月日は過ぎて行った


空気も肌寒くなってきた季節になったそんなある日の事だった 


放課後になり下駄箱に向かっていた時だった


み、みうら、、くん、、、


え??


振り返ると塚本がそこに居た


緊張した。そんな俺の様子なんて気にする事もなく一方的に話しかけてきた


あの、、、ごめんなさい、、できれば許してほしい、、みたいな感じを覚えてる


許すも何もあれから何もなかったのに今更何を、、と思った


その日を境に何となくお互い気を許せる感じになり

それからは事あるごとに少し俺の後ろを歩いて着いてくるようになった


・・・・


ある日の日曜日、昼になり何か食べようかなと冷蔵庫を開けたが良さげな物もなくふとレンジ周りにラーメンあるかーみたいな感じで目を配った 

何もない、、ふとテーブルをみると1000円が置いてあった、これはいつもの光景でありなんら当たり前だった


近くのスーパーに兄も分も一緒に何か買ってこようと自転車で向い買い物を済ませ帰ってる時だった


ん? あれは何だ?少し遠くに何か大きい何かが居る?転んでる?倒れてる?


自宅に行くにはこの道を通るのが1番近道、、進むにつれはっきりとそれが何か見えてきた


おじいさんが道端に倒れていたのだった


見て見ぬふりをするわけには行かず声をかけた


大丈夫?どうかしたの?と、するとおじいさんは何かにつまづいてそのまま勢いよく倒れたみたいだった


ガタイは良さそうに感じたおじいさんだけど立ち上がるのにも時間がかかりそのまま1人で歩くのも辛そうだったから小さいながらに体を貸してなんとかそのおじいさん宅まで運んであげる事ができた


軒先まで一緒に行きそこへ腰を落とし安堵のため息をついた


それから数分経過しスーパーからの帰りだった

俺はそのまま帰ろうとしたそんな折におじいさんが自分のポッケから小さい財布をだし


手を出してごらん。といわれ手を出した


その手には四つ折りされた千円札があった。さすがにそれはダメだと思った俺は


ううん、いらない。と伝えたのだがおじいさんからこれはほんの気持ちだから受けってほしい。と言われた


少し悩んだがそのまま受け取りズボンのポケットにしまった


そしておじいさん宅を後に自宅に帰ってきた、、



夜自宅のインターホンが鳴る


その日は母親も夜は家にはいた、そんな母親が玄関を開けた


そこに立っていたのは身に覚えのある女人と知らない男の大人達だった


うちの家は家賃3万の平屋でそこまで広くない


そんな男女が玄関前で何やら騒いでいた


耳を傾けてみたら、そちらの子供が私の祖父に怪我を負わせ更にお金を持って行った!などありもしない嘘をつらつらと母親に言っていた


そんな時だった。母親に呼ばれ事の真相を尋ねてきた


話すも何もやってない事に対し何を話せばいいのかすらわからなかった、、、


ほら見なさいよ!このガキがやったからこうなったのよ!!

本当、片親だから常識も分からないのよね!!

小さい時から思ってたけど必ず何起こすと思ってたのよね!!

なぜここまで責められないといけないのか理解できなかった


更にこのガキはお金まで盗みを働くような奴!!と言われた

その時にようやく何を説明するべきなのか分かった


今日あった事を母親に説明しようとしゃべり出そうとしてもその女が一方的に話をしていてなかなか話せずにいた

そしたら母親がそれを察知したのか何か言いたい事あるの?の言ってくれた

そして事の経緯を小学生なりに一生懸命説明した


・・・


話を聞いた母親はその女に対し


手を差し伸べたのはうちの息子みたいでその感謝からそちらのおじいさんがお金を渡したそうですが、、、それをそちらのおじいさんから話を聞いているのではないですか?と少し怒ってるように感じで丁寧に話をしていた


無言になる女をよそに男がいきなり俺を思いっきり押し倒してきた

そのまま勢いよく倒された


はっ!しらねーよ!そこの悪ガキがいけねーんだろう!!

良いことも悪いことも判断できるような年齢じゃないこのガキの言う事なんか信用できるわけねーだろ!!と上から目線から罵倒された

更に金返せよ!!と言われた、、、


そういえばズボンのポッケに1000円入れたままだった


正直この1000円ごときでここまで話を大きくする必要なんてあるか?なんて感じるがそこには何か分からない大人の事情もあったのだろう


そのままお金をその男に返そうとした時になぜか受け取ろうとした相手のその手は俺の頭を叩いてきた


人様の金を盗むなんてまじで悪ガキだな!気を付けろよ!と唾を玄関先で吐かれた


その時のこの一方的な理不尽、田舎特有の嫌な雰囲気、片親と言うだけで世間からのバッシングそして人を助けただけの話しから悪ガキまでの暴言、このどこに何をしていいのか分からないこの気持ち、そして鬱憤。


その日を境に俺の根性はもう真っ直ぐ向く事はなくりねじれまくるのだった


日を追うごとに俺性格は捻れていった


誰にも気づかれず、だけど何に対しても斜に構えるようになった














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